タイワンリスはその名の通りもともとはインドや中国、台湾に生息しているリスです。
それが日本で飼育され1935年伊豆大島の公園から逃げ出したのを皮切りに
観光用として放たれたり逃げ出したりして今は全国のあちこちで定着し
在来種のニホンリスと競合して絶滅に追い込んでしまう地域もあるようです。
神奈川県では伊豆大島から江ノ島植物園(現在のサムエル・コッキング苑)に連れて来られたものが
1951年に逃げ出して繁殖し今は鎌倉市、藤沢市、横浜市などでごく普通に見ることが出来ます。
公園でたまたま目にした人は可愛いからといって餌をあげる人もいるようですが
元々の生息地のように天敵の猛禽や蛇が少ない現在の日本は彼らにとって正に楽園です。
雑食性の彼らは何でも食べます。
農作物を荒らしたり…電線をかじったり…野鳥の巣を襲って卵や雛を食べたり…
さらに冬の食べ物が少ない時は樹液を吸うために木の皮を剥いで枯らしてしまうこともあります。
写真を撮っている時後ろから私のズボンに飛び移って来て驚かされたこともありましたが
「特定外来生物」に指定されている彼らには罪はありません。
人間の不注意によって付けられた不名誉なレッテルですね。
※特定外来生物とは?→「外来生物のお絵かき」
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70-200mmF2.8MACRO A001
k-3
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