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気ままな でん の3枚の写真

12.住宅街の遊水池公園(エピローグ)

2016-08-24 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」


11年振りに首都圏を直撃した台風9号は、この公園にもその爪痕を残して行きました。

青い葉を付けたままの枝があちこちに落ちています。








増水した池の水位はこの手すりを超えたようです。

冠水の被害を食い止める遊水池…それがこの場所本来の役目です。









オナガの鳴き声が聞こえて来ます。

クズは紫色の花を咲かせ

ネジバナにはヤマトシジミがとまっています。



今日も生き物で溢れている遊水池でした。














あれから一年経ちました。
たまたま撮った一羽のカルガモのヒナから
それまで温めていた思いを形にしようと
「連載フォトエッセイ」という形で始めてみました。

ここで扱っている「住宅街の遊水池公園」は実在する同じ場所で
ほぼリアルタイムで撮ったものをエッセイにしています。
人との会話ややりとりもそのまま記述するように努めました。

今考えると無謀な試みでしたが
この経験がいつか活かされるのでは…と思っています。

「6.決着の時」の動画をアップしました。
まだご覧になっていない方は「1.一羽のヒナ(プロローグ)」から順番にご覧になってみて下さい。















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11.共存

2015-08-16 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」


真夏の今、公園の声の主役はセミたちだ。

アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、…

時間帯によっていろいろな種類が入り混じる。


















池の手摺りは人のため、危険防止のためにつくられる。

これが野鳥たちの止まり木にもなる。

カワセミ、オナガ、ムクドリ、キジバト、…



年数を経て朽ち始めたこの木材は昆虫たちの食べ物、すみかにもなっている。

クマバチは直径2センチほどの穴を開け、中にいくつも部屋をつくって卵を産み付けている。












育ち過ぎた草木は人々が快適にこの公園を利用できるように伐採される。



そして今年も暑い季節を終えようとしている。














連載フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」終わり














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10.平安の時

2015-07-28 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」


前日まで全くいなかったのに、公園にオナガが戻っていた。

いつも草野球や少年サッカーで賑わっているグラウンドには
オナガと一緒に育って行ったムクドリが強烈な日差しを避けて日陰に集まっていた。









ベンチの近くにはカラスもいた。



何もなかったかのように以前の光景が戻っている。


















オナガは充分に育った。
もはやカラスはオナガの敵ではない。







無駄な争いはしない。



これが自然界のルールなのだろう。





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9.ひとり立ち

2015-07-24 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」


池の近くで育ったツバメの子たちも巣立ち、そして独り立ちの準備をする。

人家軒先で育ったせいか、飛行を教えている親鳥より人を恐れず低空飛行をする。


























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8.草むらの中で

2015-07-23 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」


春から夏にかけて植物は急成長する。

それを捕食する小さな生き物たちも大繁殖する。















オオヨシキリのあの騒々しい鳴き声が聞こえなくなってから久しい。

この池からいなくなった訳ではない。

時折草むらから草むらへ素早く飛び移っては短くケケケ と鳴いたりする。










今日、静かになった理由が分かった。












幼鳥がいた。





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7.小雨の日

2015-07-14 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」
オナガの幼鳥たちは成長し、親鳥と一緒に移動しているのだろう。

遥か遠くでギューィギュィと聞こえて来る。











小雨が降ったり止んだりの今日は公園内に人影は見られない。



巨大化したミドリガメは相変わらず水面から鼻先を出している。

家畜のようなウシガエルもあちこちでゲップをしていた。











カルガモも成長した。












飛ぶのはまだまだ先だ。



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6. 決着の時

2015-07-07 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」
オナガがまだ来ていない季節



公園でよくつがいのカラスを見た。
いつも二羽いる。

ある日のこと

ベンチで弁当を食べていた作業着の人がご飯をひとつまみ地面に投げた。
カラスはすぐ近くまで来てご飯をくわえると高い枝に移って行った。


幼鳥がいた。
カラスもここで育っている。



















小鳥は捕食者の鳥にモビング(擬攻撃)して追い払うことがある。






カラスはとても頭が良い。

一時的に追い払われても隙さえあればまたオナガの巣を狙う。






オナガも同じカラス科でさらに賢い。



交代で攻撃をしかけ、カラスが逃げると集団で追いかけてはまた攻撃する。

これが執拗に繰り返された。  


















「あ~、まだやってる。」

いつも釣り竿を持って池に来る小学生たちが言っていた。



この日以来、この公園でカラスは見ていない。





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5. 用心棒

2015-07-01 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」
去年の話。

いつもと違う入口から公園に入ろうとすると何かが上にいる。
大きさからするとキジバトか…



ツミだった。日本でいちばん小さな猛禽類。鳴き声もかわいらしい。




ツミは巣を守るために半径50m以内のカラスなどを追い払う。
この習性を利用したのがオナガだった。
ツミの巣の近くに営巣してカラスの被害から逃れていたのだ。





ある日、カメラを構えて樹を見上げていると

「ツミですか?」

と声をかけられた。子供を公園に遊ばせに来たご近所の奥さんだろう。

笑顔だった。







地元の人はオナガとツミが毎年楽しみだ。



しかし、今年ツミは来ない。






オナガは変わらずやって来た。

そして今年巣立った幼鳥もたくさんいる。

どうして、ツミなしでカラスの被害から巣を守ることが出来たのか。




驚きの現場を目撃した。





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4. 黄色い声

2015-06-29 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」


公園のこもれびの小路には保育園が隣接している。

ここを通る時いつも園児たちの騒がしい元気な声が聞こえて来る。




樹の上では ギャー ギュイギュイギュイ とオナガが騒ぐ。






警戒心が強いが路上に降りて来ることもある。そんな時は

そこの園児たちが何人か出てきちゃったんじゃないか

と思えるほど微笑ましい。



ところが、これがしたたかな強者だった。





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3.一羽のヒナ その後

2015-06-24 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」


公園の池には色々な人が訪れる。


「ははは…一匹も釣れてないよ。…フナだよ、フナ。」

と昨日言っていたご主人、今日も濁った池に釣り糸を垂れていた。





今日は2枚釣れたと大きい方をわざわざ外に出してくれた。



「さっきからあそこで鳴いてるの何?」

釣りに没頭しながらもオオヨシキリの鳴き声は気になっていたらしい。

「カルガモのヒナ?ここでは一度も見たことないなぁ…カラスに喰われちゃったんじゃないのぉ。」








ご主人が帰った直後 出て来た。



ヒナはやはり一羽だった。

エサをあげている人がいるのだろう。警戒しながらもゆっくりとこちらに近づいて来る。

親が前になったり子が前になったり、狭い池を2往復ほど

そして親子そろって葦原に姿を消した。





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2. ジャイアン公園

2015-06-18 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」


閑静な住宅街にとても居心地の良いベンチがある。





最初そのけたたましい騒音の主が何だか分からなかった。

カエル?  虫?  …?  …??


スズメより一回り大きいけれどとても地味。



どこからやって来るのか…

オオヨシキリはこの時期から、わめき(鳴き)始める。



今年は二羽か。



雄の本人たちは必死にさえずりを競う。そして蒸し暑さも倍増する。







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1.一羽のヒナ (プロローグ)

2015-06-16 | フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」
カメラマン(ウーマン)が一人。その先に小さなものが…




「この子お留守番してんのよ。お母さんすぐどっか行っちゃうの。
ここでカルガモの子12匹見たんだけど、今一匹しかいないの。
食べられちゃったのかしら…。」








程なくして親鳥が飛んで来た。



















連載フォトエッセイ「住宅街の遊水地公園」

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