戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

顔がきく?

2007-12-10 | Weblog
11:00から中央図書館の電子媒体委員会に出る。
正副委員長を除けば、
教員の委員で真面目に出席するのは私くらいだろう。
12:00までの予定だったが、
案の定、事務部長が15分ほど演説して終了した。

会議室の隣の、データベースのチェック室に
M前調査役を訪ねる。
写本・版本の山に埋もれて仕事中だ。
まさに「獺祭」状態だな。

某百貨店年末古書市目録の件(昨日条参照)は、
F新調査役からM前調査役のところにも
メール転送されていた。
お金があるかですね、とのたまう。

そこで特別資料室に向かい、
新調査役に会う。
取り寄せてみましょうかということになった。
前向きに検討してもらえそうだ。
私もまだまだ、存外顔がきくか。

雑誌室で論文をコピーしてから、
まだ時間が早いので昼食に行く。
「志乃原」で蕎麦を手繰ることにした。
電子媒体委員長が先客だった。
それから前副館長のS教授もやってきたので、
向かい合って「せいろ」を食す。

午後は教育学研究科の講義をして、
研究室で仕事と掃除、
夜学の講義となる。

教室に入ると、
H学部生のアンチャンが入り込んで、
ビラを配っている。
時々我がキャンパスにやってきては、
大暴れする手合いだ。

授業だから出て行けとどなって排除する。
元学生担当教務副主任、
元学生部参与の体は自然に動く。
(我々は戦中派なのである)
手を出すと「暴力」になるので、
メタボのお腹で押し出した。

しかし、こいつは汚いなあ。
風呂に全く入ってないんじゃないかなあ。
こんなことばっかりしていて、
将来はどうするつもりなんだろうと、
いささか「あはれ」を催す。

たらちねはかかれとてしも烏羽玉の汝が黒髪を撫でずやありけむ

僧正遍照のもじりである…(「姥捨山に照る月を見で」の類ですな)
親御さんは泣いているんじゃないかなあ。
そういえば今日は本部キャンパスでも□○を見かけたし、
物騒なことが蠢動しているのかもしれない。

やっと原稿を送った先の編集者から、
受け取った旨のメールが来た。
やれやれひと安心。
「力作」とか褒めてきたが、世辞でも気分はいい。

日本語教育のK教授から新著の新書本をもらった。
敬語の本。さすが辻村敏樹先生のお弟子である。

K教授とは学部専攻の同期生である。
同期で大学院に進んだのは2人だけだ。
卒業謝恩会の閉会挨拶を
私とKとどちらかがすることになり、
結局容姿の勝るKが挨拶して、
私は金勘定をしたんだったな…

自宅近所の本屋でも横積みになっていた。
ぜひ買ってあげてください。