戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

投票日

2006-06-30 | Weblog
学長選挙の決選投票日。
12:00過ぎに出校する。

お昼休みはキャンパスの警備を手伝い、
一段落してから投票所に向かう。

選挙に関連していろいろな文書が配布されるが、
中には問題のあるものも含まれている。
選挙は「政治」である。
政治的情熱とは、かくも激しいものなのだろうか!?
なるほど政治は結果がすべてであろう。

過剰な行動をおこなう人に対する侮蔑と嫌悪が
湧き上がってくるのを抑えられないが、
人の心ははかりがたい。
しかし、理解不能と言ってしまえば何もはじまらない。

古人いはく、
人は化け物、世に無いものはない。(西鶴)
紅旗征戎非吾事。(定家)

某国大使公邸での催

2006-06-29 | Weblog
某国大使公邸にて、
日本文化に関する催が開かれ、
「お稽古事」の関係でこれに参加する。

16:00に大使館前にあるホテルのロビーに集合。
妻もやや遅れてやってきた。
厳重なセキュリティ・チェックを受けて敷地内に入る。

公邸のレセプションルームはなかなか豪華で、
十分な広さがあった。
入念なリハーサルを行い、
18:00からイベントが始まる。

日本・某国友好議員連盟の国会議員氏なども顔を見せ、
政治家というのはマメなものだなと感心する。

大使閣下が自身で自作の詩を朗読。
また、彼は武道の達人であり、
空手と居合の型を披露された。

その後、ビュッフェスタイルの会食となり、
某国料理を振舞われる。
小さなナンみたいなものに、
いろいろなものを包んで食べる料理が面白かった。
それぞれに食べごたえがあり、
すぐにお腹がいっぱいになる。
大使夫人自らお作りになったのだという。
ケーキも美味しかった。

帰宅はすっかり遅くなったが、
娘にブックレポートの下書きを見て欲しいと懇願される。
明朝までに直しておくからと返事をして、
ベッドに倒れこむ。

誕生日

2006-06-28 | Weblog
Buon Compleanno!
というメールがF先生から来る。
今日は、まあそういう日なのだが、覚えている人がおいでなのは有難い。
田舎の母からも電話があった。
家族からプレゼントをもらったりする。

今日も暑い一日だった。
卒論ゼミでは、教育実習に行っていた学生が、
久しぶりに顔を出した。
実習を終えて、教員になりたくなったという。
そういうことはよくある。
教育実習は感動的な体験だ。

夕方、明日の某国大使館での催のための練習2時間。
なんとか格好はついたものの、どうなることやら。
大使館だの大使公邸だのにはとんと縁がない。
数年前にワルシャワの日本大使館に入ったことはあるが・・・

T大学のOさんとNさんから、誕生日祝いの品をいただく。
中身は、シャレのきついお酒であった。

帰宅したら、妻と娘がケーキを買って待っていた。
夜分にケーキを食べるのは好ましくはないが、
縁起物だと言いきかせ、お腹に入れた。

梅雨の晴間

2006-06-27 | Weblog
日差しが強く、気温も高い。
あわてて洗濯をする。

火曜は会議日なのだが、
どうしたわけか今日一日は予定がぽっかり空いた。
学期末も見えてきたので、自宅で試験問題を作る。

妻から早く帰ると電話。夕食の準備をする。
ご飯を炊いて、面倒なのでカレーにする。
下味に八丁味噌を使い、肉の代わりに油麩を入れた。
妻も娘も、喜んで食べてくれた。

というわけで、大学に行かない日は、
ひたすら「主夫」をしているのである。

ワークショップ

2006-06-26 | Weblog
非常勤講師A氏の本日の講義が、
「体験学習」的なワークショップとなったので、
手伝うことにする。

要するに昔の貴族の装束を、
実際に着装してみるという内容だ。
外国人の見学者も2人。

希望者4人はみな女子学生だったが、
束帯・直衣・狩衣・水干を着せてもらって、
皆満足そうであった。

もっぱらテクストを取り扱うことの多いこの分野だが、
こうしたパフォーマンス的要素も
教育の中に織り込んでいくことが大切である。

ASCJ

2006-06-24 | Weblog
ICU(国際基督教大学)を会場に、
ASCJという学会が開かれた。
アメリカのC大学から私の研究室に来ているPさんが
パネルを作って発表するというので、聞きに行く。
使用言語はもちろん英語。

今週水曜に飲んだLさんやD先生の姿も見える。
知り合いが存外多い。

パネが終わり、S君の案内で食堂に行く。
S君はアメリカ人で、現在私の研究室の博士課程の院生だが、
ICUの出身で、住まいもこの近くなのである。
奥さんや坊ちゃんもやってきた。

ICUといえば、昔の中島飛行機の工場の跡地である。
当時の建物が改修されて使われているし、
滑走路の跡もはっきりと分かる。

広い敷地に低い建物。
わが戸山大学とは雰囲気が全く違う。

大阪出張

2006-06-23 | Weblog
大阪、なんばの予備校へ、
学部説明のため出張する。
13:30過ぎの新幹線に乗る。

説明会は17:30開始なので、
早めになんばに到着し、
カフェでアイスコーヒーを頼んで、
モバイルPCでメールをチェックすると、
入試担当の職員から
17:00には到着するようにとの指示が入っていた。
あわててコーヒーを飲み干し、予備校に向かう。

大学からはもう1人、別の学部の教授がやって来た。
プロジェクターが1台しかないので、
最初に私が30分説明し、
質問のある生徒と別室に移ることにする。
事前の打合せ不十分であるが、
現地でオタオタしても仕方がない。

70名ほどの生徒を前に、
長くならないように注意しながら話す。
別室で質問を受ける。

終了予定時刻の15分前には一段落する。
急いで新大阪へ戻り、20:00前の新幹線に乗った。

車中で大阪寿司を食べ、チューハイを飲む。
車内販売が来たので水割りを頼む。
一眠りしたらもう横浜。

また遅くなって…

2006-06-22 | Weblog
例によって午前中に1年生の演習。
プレゼンテーションにもだいぶ慣れてきたが、
不十分な点を少しずつ煽るようにする。
褒めながら貶す、匙加減が肝要である。

午後は大学院の授業。
博士課程の研究指導。
今日の報告は完成度が低く、
資料の作り方もなっちゃいなかった。
かなり手厳しいコメントをつける。

夕方の研究会に参加し、
終了後、院生諸君と飲む。
入った居酒屋に能楽師のA氏がおいでになった。
妻がお世話になっている方なので、ご挨拶する。

明日は大阪へ日帰り出張なので、
早く帰宅したかったのだが、
ついつい遅くなってしまった。

帰宅すると、娘から、
明日提出するブックレポートを見て欲しいと頼まれる。
さんざん朱を入れて、返してやる。

麻布十番

2006-06-21 | Weblog
カナダのB大学の先生をしているLさんと、
アメリカのP大学の助教授Dさんを、
お稽古事の見学にお連れした。
終了後、麻布十番の「もち玉」で軽く飲む。

D先生はイギリス人だが、
スペインで育ち、
学位はアメリカのC大学で取得したそうだ。
Lさんと大学院ゼミの同期生である。

古今集のスペイン語訳を刊行されたという。
いろいろな作品がいろいろな言語に翻訳されているものだ。

荊妻は学会で京都に行った。
木曜日の帰宅予定を一日延ばすと言ってくる。

隣家の通夜には娘がお参りした。
たまには役に立ってくれる。