戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

研究発表会

2006-09-30 | Weblog
大学院の現役学生とOBで組織されている研究会の、
研究発表会が開かれた。

発表者は院生と、
既に大学教授となっているベテランのOBの2名。
院生は私の研究指導の学生である。

院生の発表は、まとめ方が今ひとつ整理不足で、
しゃべり方もよくないとの指摘を受けた。
また研究史の押さえ方が不十分との厳しい指摘もあった。

ベテランのほうは、流石に手馴れた発表で、
たいへんに勉強になった。

終了後、懇親会。
教員で参加したのは私だけで、
発表者や他の院生など12名ほどで飲みに行く。

この日は後期授業開始日だったので、
S学部のN先生が院生を連れて現れたり、
私と同じ学部の某専修の教員が
非常勤の先生方と一緒に大挙入店してきたりで、
にぎやかなことであった。

会計調査を受ける

2006-09-29 | Weblog
早朝、姑の実兄の訃報が届いた。
お彼岸の墓参の折に、病院に見舞ったのが最後となった。
姑は今日、秩父へ行ってくるという。

家の周りを掃除した後、
3000歩ほど妻と歩く。
りっぱなメタボリックシンドローム体型なので、
ここのところ朝3000~5000歩ほど
歩きまわることにしている。

今日は午前中、大型研究費の会計検査が行われる。
9:30に出校し、検査に臨む。
昨年度で終了した、
年額5000万円ほどの学術フロンティア事業が対象で、
運営委員長のK教授と、教務担当者であった私が
立ち会う羽目になったのだ。

研究費の不正使用問題では、
厳しい状況が生じている。
襟を正していかなければならない。

特別検査チームからいろいろ質問を受ける。
われわれ人文科学系は理工系とは違って、
予算の規模も購入品の額も小さいから、
あまり複雑な問題は出てこないようだ。
それでも研究出張に関する問題点など、
いくつかの指摘を受ける。

なんだか窮屈な気もするが、
公的なお金を頂戴しているのだから、
そこのところは仕方がない。

予定より1時間ほど早く検査が終わった。
昼食は蕎麦を食べに行く。
午後からは本部キャンパスで会議に出た。
3時間ほどかかったが、予定通りの作業が完了。
帰りがけに茶道具屋に立ち寄り、
茶巾を二枚購入して帰宅する。

すゞ金で蒲焼を食べる

2006-09-28 | Weblog
昨夜、大先生に頼まれたコピーをとりに
図書館へ行く。

研究室に戻ってコピーを封筒に入れ、
大先生のお寺に届けに行く。
途中、すゞ金が営業しているのを見つけ、
ふらふらと入ってしまった。

すゞ金は馬場下の鰻の名店である。
久しく建て直しのため休業していたが、
21日から営業を開始したと仄聞していた。

以前は、本当に小さな店だったが、
新店舗は鰻の寝床を思わせる造りである。

1200円の鰻重しかないというので、
それを注文する。
ビールの大瓶も頼む。
うれしや、値段は元のままだ。

待つことしばし。
ところが肝吸いに肝が入っていない。
きもちがはいっていない!?
まあ、1時過ぎに入ったので、
肝がなくなったんだろうね。

しかし、今日び鰻重が、
1200円だの1500円だので食べられるのは、
本当にありがたい。
文句を言うとバチがあたる。

少しいい気持ちになって、
コピーをお寺に届ける。

まだ授業開始前だが、
本日から博士課程の研究指導を始める。
学会発表をする院生のリハーサルを行う必要があるからだ。

面接試験

2006-09-27 | Weblog
大学院修士課程入試の二次面接日である。
大雨が降るという天気予報だったが、
通勤時間帯は穏やかな天気で、9:00前に大学に着く。
面接対象者一人ひとりからじっくりと話を聞いた。

その後、教室会議などがあって、
16:00から判定のための大学院の教授会が開かれた。
大きな問題もなく終了する。

散位になったとたん、
いろいろな委員のお鉢が回ってきている。
某基幹委員会の委員長、図書委員、
それから学内学会の事務局担当理事…
教務に比べれば夢のような話で、
片っ端から引き受けている。

夕方からは大学近くのお寺で研究会。
そのご住職は高名な学者なのだが、
研究文献のコピーを依頼される。
明日図書館にまわってコピーし、お届けしなくては。

焼そばを食べて、帰宅。

墓参り

2006-09-22 | Weblog
お彼岸の墓参りに行く。
運転手をさせられて秩父へ。

川越で荊妻の姉を拾い、
5人で舅の墓に参る。
親戚を2軒回って挨拶し、
入院中の姑の実兄を見舞った。

昼食は「こいけ」の蕎麦にする。
噂に名高い店だが、
今ひとつピンとこなかった。


女楽を聴きに行く

2006-09-21 | Weblog
今日から何も肩書きはない。
これを「散位(さんに)」という。
すがすがしいかぎりである。
いっそ出家遁世したいくらいだ。

助教授になって以来、
2年おきに3度「教務」を務めた。
「教務」の任期は2年である。
その間には、大学本部関係の仕事も引き受けていたので、
散位であったのは合わせて数ヶ月しかない。

指導教授は私に、大学の雑務は決して断ってはいけないと教えた。
それで、頼まれる仕事はそのまま引き受けたが、もう終わりである。

午前中にひとつ、会議に出る。
緊張感なくだらだら進み、弁当を食べて散会。
急いで中央図書館へ往復する。

図書館長も本日付で法学部のK先生に替わった。
M調査役にそのことを確かめると、
まだ副館長の披露もないとのこと。
(私はかつて中央図書館副館長を務めていたことがあるのだ)
そういえば前図書館長先生(学部の同僚)は、
教務主任から学生部副部長、学生部長、図書館長と
12年にわたり役職を務め続け、
ようやく散位になったと
昨日あたりからふらふらしていらっしゃった。

☆★☆★☆★☆★☆★☆

14:00からは教授会。
フロアでのんびり内職に励む。
執行部の交替にともない
選挙がいくつも行われた中で
私はとある基幹委員会の委員に選出されたが、
この委員会は現在開店休業中なので、
しめたものである。

教授会を途中で抜け出し、
荊妻と落ち合って四谷に行く。
今夕は小川夏葉さんが主催する女楽の公演が
紀尾井小ホールで開かれるのだ。

娘が通う大学の脇を通ってホールに到着する。
小川さんに挨拶して着席する。
竹本朝重師の語りがメインだが、
園田天光々さんの謡もみごとであった。
源氏物語の夕顔をテーマにした公演で、
朝重師の語りもおどろおどろしい。

馬場あき子さんのお姿も見える。
ご挨拶しようかとも思ったが、
大勢の人に囲まれていらっしゃったので断念。

駅近くのパン屋でワインを1本空けて帰宅。
明日は墓参りである。
酒気帯び運転にならぬよう、早くやすむ。

任期最終日

2006-09-20 | Weblog
教務職の任期最終日である。
10:00から某委員会の議長を務める。
これが最後のご奉公である。
1時間半ほどで予定通り終了する。
バンザイ、これで明日からはタダの教授だ!
肩書き付名刺の残りを破り捨て、
鍵を事務長に返却する。

お昼は地下鉄の駅近くの蕎麦屋に行く。
奥まった席に座ろうとすると、
すぐ後から入ってきた常連らしいご老人に
席を譲るよう店の人に頼まれる。
作務衣に十徳を羽織った粋なご老人である。

生ビールのジョッキに天せいろを塩で注文。
隣のご老人はグラスビールににしんを頼んだ。

天麩羅をつまみにビールで喉を潤し、
ずずっとせいろをたぐった。
すると隣のご老人、
「久しぶりに江戸っ子の蕎麦の食い方を拝見した」
と声をかけてきた。

「いや、私は江戸っ子じゃあなくて、出雲の産です。
 まあ、出雲も蕎麦どころではござんすがね…」
とひとしきり蕎麦談義に興ずる。

研究室で片付けものをして、
麻布十番へ行く。例のお稽古事である。
ラーメン屋で飲んで帰る。



修士課程の一次入学試験

2006-09-18 | Weblog
今日は大学院の修士課程一次入学試験日である。
教務の仕事の最終段階であり、9:00前に大学に行く。

専門、語学の試験が順調に進んだ。
午後からは採点。
語学の得点を見なければ最終的にはわからないが、
だいたいの見当はついた。

夕方、新宿へ行き、会食。
明日は通院日なので、お酒は控える。


指定校推薦依頼高向け学部説明会

2006-09-16 | Weblog
全国の指定校推薦依頼校に対する説明会が開かれた。
インターネットを利用したオンデマンド授業と、
学部ホームページの説明を担当する。

集まった各高校の担当者先生の中には、
戸山大学出身者も少なからず混じっていた。
旧知の東京J学館のA氏に挨拶される。

全体説明に続き、
会場を移して個別相談が行われる。

静岡県のI南高の先生はやはり戸山大出身。
私より少し後輩にあたる。
やはり県立高校では国公立志向が強い
といったお話をうかがう。

実は私自身、
指定校推薦制度によるごく初期の入学者であり、
荊妻も埼玉県のU高からの推薦入学者なのだ。
全体説明会のつかみでそのことに触れたところ、
あとでU高の先生に挨拶をされ、名刺をいただいた。
帰宅して荊妻に話すと、目を丸くしていたが、
ともあれ進路担当の先生に
好感、親しみを抱いていただくことが肝要なのだ。
受験界は既に、受験する側市場なのだ。

終了後、教務室で一杯飲む。
ビールはそこそこ、T先生の南米土産のテキーラが1本空いた。
実質上、これが教務スタッフの打ち上げである。

帰りに一軒、学部長と教務主任ほかで蕎麦屋に入る。
学部長は蕎麦好き、麺食いなので、
それにつきあう。

あとは19日、20日の校務をこなせば、
只の教授に戻ることができる。

教務引継ぎ

2006-09-14 | Weblog
いよいよ教務の引継ぎ目前となり、
新執行部の役職者との引継ぎが行われた。
我々の任期は9月20日まで。
20日ぎりぎりまでいろいろ校務が残っているが、
教務室の私物は既に引き上げてある。

18:00から神楽坂の松の実にて現教務の慰労会。
全員はそろわなかったが、
韓国薬膳家庭料理に舌鼓をうつ。

帰りにもう一軒、軽くビールを飲み、解散。
頭の芯まで疲れた気がする。