戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

文化公演と披露宴

2007-06-30 | Weblog
ムーミン大学の文化公演当日である。
その会場から披露宴に直行しなければならないので、
Tシャツの上に礼装に見えるスーツを着込み、
リュックにシャツやネクタイを入れて
指定時間の10:00に集合場所へ赴く。

出演者が装束を着ける前に、
最後のリハーサル。
それからお弁当をいただいて、
衣裳の着付けを手伝った。

600名収容のホールに
570名の参加申し込みがあったそうだ。
13:30に開場。どっと観客が入ってきた。
今回の公演は和歌披講と舞楽・雅楽である。
雨が降らなかったのが幸いしたようだ。
お年をめした方が多いが、
大学関係の知り合いの姿も多かった。

14:00に開演。
第一部は順調に進む。
A氏の軽妙なトークで、幕間を挟み、
第二部が始まった。
私は16:30から明治神宮の文化館で催される
結婚披露宴に出席しなければならないので、
15:15過ぎに公演会場を後にして、
地下鉄に乗った。

明治神宮前の駅から歩いて、
文化館というのに到着。
へえ、こんな建物ができたんだ。
円形の広場を囲むように建てられた洒落た施設である。
売店やレストラン、展示室も併設されている。

今日結婚式をあげたMさんは、
私が卒論の指導教員をつとめた女性である。
教育学研究科の修士課程に進んだが、
修論の副査も担当させていただいた。
現在は高校の教諭に就いている。

大学時代のサークルの先輩と結婚した。
修士課程の指導教授が新婦側の主賓なので、
私はその横に座って
気持ちよく日本酒を飲んでいたのだが、
突然指名され、
何かお祝いを言わなければならなくなった。

文化公演会場から回ってきたので、
とっさにMさんの名前の由来になっている
百人一首の歌を甲調で披講した。
こういうときは、ぐだぐだスピーチするよりも、
パフォーマンス、一首歌うのにしくはない。

しかし、それならそうと事前に言っておいてよ。
なんだか変だなとは思っていたのだが…

新婦の勤務先の校長、教頭、教科主任の先生方も
同じテーブルについていらっしゃった。
教頭先生は新郎と同じ学部の出身とのこと。
戸山大学への進学者も多く、
学校では私の編集した国語教科書を使っているとのことで、
お礼を申し上げる。
教科主任は慶應のI教授のゼミの出身だそうだ。
慶應の先生方の噂をして盛り上がる。

慶應といえば、文化公演の幕間に、
突然A氏にインタビューされた中島宝城先生が、
私のことを間違って慶應の教授だと紹介されたとか。
いやいや、名誉なことであります。

今日の夕食は

2007-06-29 | Weblog
久しぶりに夕食当番だ。
マンナン光50%の御飯を炊く。
黒米を少し入れて色をつける。

おかずは野菜中心。
ゴーヤを切って
顆粒の鶏ガラスープの素のをまぶして置き、
水洗いしてから炒め、
沖縄産の麦味噌を酒と味醂で溶いたもので
味をつける。

後は瓜の浅漬け、
アサリのバター炒めなど。

チャングムを観ながら食べた。

誕生日

2007-06-28 | Weblog
今日はジャン・ジャック・ルソーの誕生日である。
ということは愚生の誕生日でもある。
朝、家族から籐のショルダーバッグをプレゼントされる。
過日、大分の作家の方に作っていただいたものだ。

大学へ行く。午前中は卒論ゼミ。
具体的に調べてもらった一つの事柄が、
面白い展開になっていた。
これだけでも優に40~50枚は
書けそうな感じがする。
次になすべきことを指示する。

研究室にC大学のS先生から電話。
来年3月のNYでのシンポジウムの日程を
再調整したいということだった。
3月はずっとNYに居ることになるので、
どのように変更していただいても
構わないと申し上げる。

午後はまず博士課程の研究指導。
K氏が昨年中国で研究発表した内容を
さらに充実させた報告をしてくれた。
この秋に学会発表ができるだろう。
資料の纏め方、示し方に注文をつけた。

修士の演習は予定の3分の2しかできなかった。
私の専門とするテクストが出てきたので、
ついつい長くしゃべってしまった。
報告者のAさん、資料の見出しに、
「お誕生日おめでとうございます」と書いてくれた。
この歳になると、あんまりめでたくないけどね。

学部1年の基礎演習は無い週である。
この間、事務所のTさんがやってきて
写真を撮ってくれる。
受験生向けのパンフレットに
私のコメントを掲載するというので、
写真が必要なんだそうだ。
いつも使っている似顔絵ではダメらしい。

18:30から研究会。
教育実習に行っていたU君が帰ってきた。
5㎏痩せたのだそうだ。
女性用のSサイズが入るという。
相当苦労したようだ。

7月の活動内容などを話し合って、
早めに飲み屋に行くことにする。
「かわうち」が満員のため、
11人で「典座」に入った。
高額支払い覚悟の上である。
誕生日の祝いに花束をいただく。恐縮、恐縮。
「典座」にはピアノがあるので、
Eさんが弾いて皆で祝いの歌を唱ってくれた。
汗顔、汗顔。

久しぶりにやってきた
研究会OBの現東大院生N君も加わって、
大いに盛り上がる。
考えてみればいろいろな人が集まっているな。
学部は3つ、大学院は2つにまたがっている。
学部生は2、3、4年生がいるし、
修士課程、博士課程の院生もいる。
そこいらの学生サークルより
よほど多彩な顔ぶれではないか。

いただいた花束を持ち、
地下鉄に乗って帰った。

直前リハーサル

2007-06-27 | Weblog
15:00から会議。
中身の濃い議論を2時間ほど行い、
予想通り埒があいた。
早めの夕食をいただいて解散。

麻布十番へ移動する。
土曜日に行われる文化公演の、
直前、最終のリハーサルである。
細かな点でいくつか修正点が出る。
あとは当日のリハのみ。

Oさん、Nさんと3人で
ラーメン屋で少し飲んで帰る。

NYでのワークショップ打ち合わせ

2007-06-26 | Weblog
15:30にアメリカの大学との
提携に関する打合せに出席する。
協議は16:00から始まり、
1時間ずつに区切って、順調に話が進んだ。

その後、近くのホテルで会食が予定されていたが、
私は18:00からのフォーラムに出なければならないので、
打ち合わせの途中で途中で失礼した。

フォーラムは今日が一応の最終回で、
私は副座長なので欠席するわけにはいかないのだ。
こちらも建設的な意見が相次ぎ、
うまくまとめることができそうである。

早めに終わったので、ホテルに行き、
会食が終わるのを入口で待った。
食事を終えて出てきたS先生と、
来年3月にNYで開くシンポジウムとワークショップの
打合せをする。
S先生が示されたテーマは魅力的で、
私の専門分野ともぴったりである。
具体的なプランをいくつか考え、
メールでお知らせすることになった。

そのまま帰ろうと思ったら、
電車が事故で止まっている。
大学に来る時にも同じような事故にひっかかった。
どうも今日は交通運が悪いらしい。

寝坊

2007-06-25 | Weblog
昨夜飲んだのがいけなかった。

6:30に松江駅前を出る
空港連絡バスに乗らないことには、
朝一番7:50発の東京便にアクセスしない。
朝早く起きるのは問題ないだろうと、
高をくくって就寝したが、
老母が「いつまで寝てるの?」と
声をかけてきたのが6:05である!

体中サロンパスを貼って寝ていたのだが、
その上からシャツを着てネクタイを巻き、
スーツを着て歯だけ磨いて、
老母に駅前まで車で送ってもらう。
駅まで2km強。
車から降りたところへ
連絡バスがやってきた。

やれやれ何とか間に合った。
30分弱で空港に到着。
売店は7:00から開いていて
少し土産を購入する。

羽田から直接大学へ向かう。
教員室の受付に着いたら、
非常勤で2限の演習を担当している
荊妻がちょうどやって来た。

研究室で着替えをする。
あらためて顔を洗い歯を磨いて、
髭を剃った。

そのまま打ち合わせやら講義やら。
トンボ帰りは結構きつい。
昼は学食でうどんを食べた。

お通夜

2007-06-24 | Weblog
伯母のお通夜に参席するため、
14:10の飛行機に乗る。
出雲空港は霧のため、
着陸できない場合は羽田に引き返すか
伊丹に降りることを承知のうえ乗れという。

松江上空で地上が見えたが、
なるほど霧が滞っている。
宍道湖側から着陸態勢に入り、
無事に着陸。
滂沱たる雨である。

連絡バスでJR松江駅まで行き、
そのままタクシーで亡父の実家の横屋(社家)へ。
親戚一同が集まってくる。

老母は境港で茶会に出て
そこから回ってきた。
18:00からお通夜、
といっても社家だから神道式で、
魂移しの儀という次第である。

祭主は末次神社の永岡神主さん。
それに伶人さんが一人奉仕された。
この伶人さんは私が子供の頃から
お祭りに奉仕している人だが、
相当なご高齢に違いない。
しかし、子供の頃の印象と全く変わらず、
同じくらいの老人に見えた。

笛も名人芸で、
枯れたいい音色を出している。
永岡祭主の祝詞は、
モンゴルのホーミーみたい。
倍音がよく出ていた。

永岡神主さんは國學院の出で、
東京の話をした。
親戚と車座になってお浄め?をする。

伯母の実家は伯耆大山の裏のほうである。
小学校4、5年生の夏休みに、
従姉妹(つまり伯母の娘)と一緒に
蒸気機関車の牽く列車に乗って、
山陰本線・伯備線と乗り継ぎ、
遊びにいったことがある。
そこの刀自と息子さんも来ていた。
クワガタムシを50匹捕まえて、
松江まで持って帰ったことなど思い出した。

文化公演リハーサル

2007-06-23 | Weblog
荊妻は日帰りで大阪の学会に出かけた。

来週土曜日に
ムーミン大学のE記念ホールで催される
文化公演のリハーサルに行く。
私自身は出演しないのだが、
企画進行役のA師匠が、
夕方から結婚式に参席する都合があり、
そのお手伝いをかって出た次第である。

学生食堂で昼食。
ハヤシライスの定食にする。490円也。
大きくてきれいな食堂だ。
構内にはコンビニもたくさんあって、
この点では戸山大学は足下にも及ばない。

公演は和歌披講と舞楽・雅楽を内容とするもので、
装束を着け、シナリオに従って立ち稽古を進めた。
細かな修正点がいくつも出てくる。

終了後、ムーミン大学のNさん、Oさん、
それにMさんと私で、問題点を整理した。
A師匠には私から纏めて連絡することになった。

それから、本駒込駅近くの焼鳥屋で、
お手伝いの男の院生お2人も加え6人で飲んだ。
院生氏の1人は、
お茶の水女子大のA氏に容貌がよく似ている。
そう言ったら、皆そうだ、そうだと同調した。
頭髪が白くなったら、本当にそっくりだな。

帰宅すると、もう荊妻は帰っていた。
松江から電話があって、伯母の通夜は明日、
葬儀は明後日に決まったという。

やはり通夜に顔を出すかな。
飛行機がとれたので、明日14:10の便で飛び、
直接通夜に行って手伝い、実家で1泊、
明後日朝一番の便で東京に戻って、
そのまま大学へ行き、講義することに決めた。

伯母の訃報

2007-06-22 | Weblog
朝からヘリコプターが上空を旋回している。
JRの架線事故の取材らしい。
ようやく梅雨らしい空模様になった。

来週が誕生日なのだが、
荊妻がプレゼント買ってくれるという
バッグを見に行く。
籐を編んで漆をかけた小さめのショルダーで、
臼杵の作家さんの作。
軽くて、洒落ている。
だんだん、こうした和風でユニークなものが
いいなあと思うようになってきた。

14:30から、
インターネットで配信されることになる
「大学体験WEB」のコンテンツ収録のため
学内のスタジオへ行く。
受験生向けの15分ほどの模擬授業を
制作するのである。

所属コースの教室会議で、
基礎講義をやっていないお前がやれと、
コース主任のご命令だ。

間に映像を挟むので、
自己紹介部分と、本編の前半・後半を
分割して撮影してもらう。
本編後半では歌を歌ったのだが、
どうも音を外したみたい。
1時間ほどで収録を終える。

学部に戻って、来週の重要会議の打ち合わせ。
これまた1時間弱でうまく済んだ。

18:00からは近くのお寺で研究会。
本日の報告者は私で、資料を用意したが、
欠席者が多く、半分余ってしまった。
1時間ほど報告し、質疑を受ける。
あまり面白い部分ではなかったし、
どうしても分からない箇所があったので、
全体的には低調な研究会でした。
みんな私が悪いんです。

馬場駅前の中華料理店で
いつものように皆さんと食事をして帰る。
五目焼ソバを注文したが、
餡がダマダマという感じで、
料理人の腕が落ちていること歴然。
どうしたんだろう?
店が混んでいたので、さては手を抜いたな。

家に帰り着くと、
伯母の訃報が届いていた。
亡父の実兄(とっくに亡くなっている)は
松江の南のほうに鎮座する神社の神主だったが、
その奥さんだった人である。

伯母のところへは、
帰省のたびに挨拶に行っていた。
入院し、悪いとは聞いていたが…。

母に電話をかけ、杉並に住む妹にも電話する。
スケジュールが詰まっていて弔問できない。
妹と連名で弔電を打っておく。

OG来訪

2007-06-21 | Weblog
ある課題研究の応募書類をすばやく書き上げ、
添付ファイルで送信した。
昨日募集が届き、今朝一番に応募した次第。
おそらく一番乗りだろう。
手ぐすねを引いていたのである。
100万円くらいくれないかな。
締め切りは7月中旬なので、
審査決定は1ヶ月後となる。

久しぶりに午前中の卒論ゼミを行う。
教育実習が終わったので、
学生が戻ってきたのである。
早めに切り上げようと思ったが、
ついつい喋って
時間いっぱい使ってしまった。

午後は大学院の研究指導と演習。
それから学部1年の基礎演習は、
それぞれの関心テーマに関わるキーワードを
考え提出してもらった。
アカデミックライティングの実技に
そろそろ入っていかなければならない。

18:00から研究会。
OGで、現在東大の博士課程の院生のTさんが
3年ぶりに遊びにみえた。
Tさんは最近論文が東大の雑誌に掲載され、
活躍中である。

時間通りに研究会を終えると、
Tさんを囲んで皆で「かわうち」に行く。
例によって一升瓶を1本とる。
(店主お奨めで「浦霞」にした)
Tさんに東大の様子を聞く。
同じくOBで今春東大の修士課程に入ったN君のことなど、
気になっていた情報を少し得ることができた。