戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

五十周忌の法事

2007-04-30 | Weblog
10:00から法事。
車で2時間ちょっとかかるので、
7:00に家を出発する。
途中、荊妻の姉の家に寄りピックアップ。
9:30前にはお寺に到着し、
予定時間より少し早めに法事が始まる。

法事は、言わば荊妻の祖母にあたる人の
五十周忌なのである。
とはいっても、亡き舅が養子縁組をした方であり、
もちろん私はどのような人だったのか全く知らない。
しかし、相当な女傑であったらしい。

休日で道が混雑しているので、
うまく裏道を使って帰路につく。
途中、蕎麦屋に寄って皆で昼食をとる。
「奈佳一」というお店だが、
たいへんに美味しい。

義姉を家に送ってから、
ガソリンを入れ、
ちょっと買い物をして無事帰着した。

今日は夏のような日差しで、
気温も上がった。
ずっと右足でアクセルとブレーキを操作していたため、
右の脛から足首のあたりが
おかしな具合になった。
運転を途中から荊妻に代わってもらえばよかった。

洗車

2007-04-29 | Weblog
久しぶりに暖かい陽気だ。
明日、法事のため車で遠出するので、
荊妻と洗車をした。
ホースで水を掛け、スポンジでざっと洗った後、
二人がかりで水を拭き取る。
車内も掃除して、
ファブリーズを噴射しておいた。

昨日の右足が少し痛い。
傷が一番ひどかった右脛に、
湿布をしなかったせいかもしれない。
医者には傷が乾いたら湿布するよう言われている。

またもやすっ転んでしまった!

2007-04-28 | Weblog
迷惑メールが大量に届く。
いかがわしいタイトルのものばかりだ。
去年、NHK短歌にゲスト出演した時の応募歌に、
「指で掃き出す迷惑メール」という下句があった。
うまい表現だなあと思った。

4月になってから2度転倒した。
今日、3回目をやってしまった。
昨日買ったばかりの下駄をつっかけ、
仕事部屋に行くべく玄関を出た。
石段をおりる途中、
つんのめって前に倒れ、
左右の臑をしたたか打った。

しばらく動けなかったが、
這う這う玄関に戻り、
助けを求めた。
右の臑と膝、左の臑に傷がついている。
ただ、幸い骨は折れていないようだ。
傷の応急手当と湿布をしてもらう。
荊妻は大事をとって、
整形外科で診てもらえという。
午後の診療時間まで間があったので、
少しベッドで休み、
荊妻に連れて行ってもらった。

レントゲンを撮ったが、
「りっぱな骨ですね」と愛想を言われた。
骨に別段異常はなく、
傷の消毒と湿布をしておけばいいらしい。

痛みもようやく治まったので、
着替えて新宿へ行く。
今春、修士課程を修了して就職した
Oさんのお祝いの会を、
後輩諸君が設定してくれたのである。
18:30に西口集合。
新宿アイランドタワー44階の
「北海道」というお店に行った。
Oさんのほか、
修士課程と博士課程の院生が2名ずつ、
それにMさんと私の7名である。

このあたりは、私が学生時代、
結婚するまで7年間住んでいた界隈である。
ここはたしか、東京都の水道局の跡じゃないかな。
道理で水のモニュメントがいろいろある。
そもそも新宿副都心は、淀橋浄水場の跡地なのだが。

Oさんから職場の話をいろいろ聞いた。
初給料が出ましたからと、
皆にお土産をくれた。
私も昨日デパートで選んでおいた
ささやかなプレゼントを渡した。

新宿駅前で一応解散。
院生3名を引き連れて二次会に行く。
新宿西口といえば、チューハイ、焼鳥である!
学生時代によく飲んだ「ぼるが」は
今も当時そのままにあるが、
残念ながら入れなかった。
仕方なく近くの、混んでいる焼鳥屋に入った。
素材はいまいちかな。
それでもA嬢は、楽しい楽しいと喜んでいる。
今度は「ぼるが」に行きましょうね。

臑の痛いのはすっかり忘れてしまっていた。

亀戸に藤を・・・

2007-04-27 | Weblog
荊妻が今日は一日空いているというので、
連れだってまず亀戸天神に藤を観に行った。

JR亀戸駅を出て、まず亀戸餃子に入り、
12:00前なのにビールを注文。
餃子を二人で5皿食べた。
お土産に4皿を包んでもらう。

亀戸天神前の鼈甲店をひやかしてから
境内に入る。
たいへんな人出だが、
土日休日は身動きがとれなくなることだろう。
藤はほぼ満開で、
もう二、三日前に来たら
もっと美しかったかも知れない。

亀戸天神に藤を観に来たのは
実に久しぶりである。
娘が小学生だった頃じゃないかな。
その時、池の中島で娘と撮った写真がある。
当時、ずいぶん太ってきたなあと思ったものだが、
今見ると、昔はこんなに痩せていたんだ!
と慨嘆の種となっている。

まあ体重も、ピーク時に比べたら、
という状態にはなっている。
100kgを超えたことはさすがにないが、
それに近いところまでいったことはある。
現在は85.0kg、日々減量中だ。

亀戸から上野に戻り、
東京国立博物館へ行く。
上野公園は躑躅の花が美しく咲いている。
修学旅行の中学生でいっぱいだ。

博物館の門を入り、
すぐ右にあるベンチに二人で腰掛けてみる。
私たちはお互い院生の時に「学生結婚」をした。
新指定の国宝・重要文化財の展観に誘い、
ここのベンチでプロポーズをした。
だからこのベンチは、二人の思い出の場所なのだ。

本館に入り、新指定の国宝・重文を観る。
今年は私の専門分野に直接関わる資料はなかったが、
国宝になった土偶に見とれた。
ミュージアムショップに立ち寄って、
『東京国立博物館蔵蔵書目録(和書1)』を購入。
金3,465円也。
研究費で落とすため領収書を書いてもらった。

餃子をぶら下げて歩いているので、
なんだかニンニク臭い。
小腹が空いたので、池之端の藪に行き、
ラストオーダーぎりぎりに、
私は海苔かけ、荊妻は花巻を注文。
上野駅からいったん帰宅する。

今度は姑が
デパートで買い物をしたいと言い出したので、
車で出かけることに。
30日に法事を行うが、
そのための買い物がしたいらしい。
私がころんで破いたズボンのかけはぎの直しも
出来上がっているとの連絡があった。
ズボンを引き取りにいくついでがある。

女性陣がファッションの階を巡り始めた。
さあ、大変である。
同じフロアを2周する。
それでも気にいったものが見つかって、
機嫌良くお買い上げあそばした。

今日の万歩計は17000歩を超えた。
10kmは歩いた計算になる。
ダイエットのためには、
まことに結構な一日であった。(汗

今日のblogのタイトルは、
もちろん正岡子規の短歌に拠る。

教室出前コンパ

2007-04-26 | Weblog
午前中の卒論ゼミは、
地下鉄が止まっていたらしく、
学生が遅参してきた。
読んできた論文について報告してもらい、
次に読むべき論文を指示する。
研究対象がだいぶ絞れてきた。
夏休み前には目次を完成させるよう話す。

昼休みは教育プロジェクトのWG。
人があまり集まらない。
連休の合間にまた会合を持つことになった。

午後は大学院の研究指導と演習。
研究指導は今日から実質的に報告をスタートしてもらう。
トップバッターのP君の報告に対して
いろいろな意見や疑義が出された。
古い時代を扱って、現代的な概念で説明しようとすると、
どうしても乱暴なところが出てきてしまう。
忌憚のない意見交換ができた。

演習は、前期輪読するテクストの読み合わせを行った。
たいへん解読しにくい写本を選んでしまったため、
私自身もところどころ読めない文字がある。
しかし、そういったテクストを扱わないことには、
大学院の授業ではない。
江戸時代が専門のYさんが
実によく字が読めるのに感心する。

16:20からの学部1年基礎演習は、
前代未聞の教室出前コンパである。
生協から飲み物と食べ物が届けられる。
1年生は未成年者が多いので、
もちろんアルコール抜きである
机椅子を移動してロの字形を作り、
皆で座った。

最初は男女、水と油のように座っていたが、
途中からうまく席替えがなされたので、
歓談まことに盛り上がる。
この基礎演習のクラスは、必修の英語も一緒なので、
これでクラスもうち解けることができたと思う。
ディープなコンパもやりたいとの声があがり、
幹事を勤める学生も複数名乗り出た。
まずは連休前にコンパができて頂上、頂上。

18:00からは学生の研究会なのだが、
隣のK教授の研究室で、
長年関与してきたある市民運動にまつわる
問題解決のための会合を持つ。
覚書交換というセレモニーを行い、
清酒を酌み交わし、手締めをする。
ヤクザの儀式みたい。(笑
これで面倒がひとつ解決した。

すぐに学生研究会に顔を出す。
ちょうど報告が始まるところだった。
ある人物の十代の恋愛にまつわる
エピソードを描いたテクストを読む。
次回はその後半部分を読むことになっている。

20:00に研究会が終了。
都合のつく9名ほどで居酒屋へ。
一升瓶を注文してわいわいがやがや。
この飲み方が一番安くあがることが前回分かった。
ビールを頼んではダメである。
8~10名ならば一升瓶1本でちょうどよい。

今年度のこの研究会に参加している諸君は
なかなか多彩な顔ぶれだ。
研究会の後の飲み会は実に楽しい。

よい気持ちで地下鉄に乗った。
乗換駅のホームで偶然、
文化人類学のN教授にお会いする。
N先生とは一緒に総合講座形式の講義を行っており、
私はその科目のコーディネータ役なのだが、
この機会に2008年度の担当についてご都合を伺う。
これで全員の意向を確かめることができた。
複数教員担当科目というのは、
調整が大変なのである。

自宅最寄り駅に着いて歩いていると。
パトカー、消防自動車、救急車がたくさん停まり、
赤い光をさかんに点滅させている。
黄色いテープで停止線も張り巡らされている。
火事があったらしい。
現場がどこか確認できなかったが、
野次馬がうろちょろしている。

結構寒い。
途中コンビニで缶チューハイを買って帰ったものの、
結局飲まないことにした。

資料購入

2007-04-25 | Weblog
京都の古書店のスタッフが
図書館で購入を検討する写本を持参するというので、
11:00に資料室へ行く。
少し待つ間に、最近購入された掛軸を見せてもらう。
昨日の大学院の新歓の席上、M先生から伺った資料である。
なかなかよいものだ。いい買い物だと思う。

古書店のスタッフ氏が見えた。
持参の写本を吟味する。吉田幸一氏の旧蔵本。
また、私が個人研究費で注文した巻物も、
一緒に持ってきてもらった。
こちらはまあまあのしろものだ。
公費伝票に捺印して、現物を引き取る。
江戸前期の写本なんぞを存分に触った後は、
実に気持ちがよい。

上機嫌で、
「刺身定食は初かつを」とのキャッチに引かれ、
昼食は「たかはし」でとることにする。
ダイエットは、今日は中休みだ。
注文してから、
しまった、今日18:30からの会議でも
「たかはし」の弁当が出るんだった、
と気づいた時は後の祭り。
まあいいや。
鰹の刺身に、あら煮がついている。
よい味である。

研究室にいったん戻り、
今書いている論文に必要な資料をコピーするために、
それからまた図書館にこもった。
秋の学会発表の準備である。

なにしろ18:30まで時間が空くので、
神楽坂の「うす沢」へ行き、
6月に結婚するMさんへのお祝いに
お皿を贈る手配をする。
「うす沢」の扉を開けようとしたら、
女主人が「あっ」と叫んだ。
中に猫がいて、下手に開けると飛び出してしまうようだ。
慎重に扉を開けて中に入る。
前に選んで置いたので、送り先を書いてカードで決済する。

研究室で雑用をこなしているうちに
会議の時間となる。
会議は1時間ほどで終わった。

会議と新歓

2007-04-24 | Weblog
11:00から教室会議、昨日の議題の続きである。
昨日は欠席だったT教授から
的確な意見が次々出され、
懸案事項について目途がたった。
何事も企画力が要求される世界であるが、
自分にはそういうものが欠落していることを痛感する。

14:00からは学部図書館の運営委員会。
制度が変わり、教授会で選挙された委員に、
指名委員を加えた委員会となって最初の会合である。
委員長には最高得票数のS先生が互選されていたが、
まずは副委員長の指名である。
選挙で第2位の得票を得たM先生が指名される。
(私は第3位の得票数なのであった。万歳!)

S先生は人望、お人柄とも申し分のない方である。
先日の教授会では、
私の隣の席に来て居眠りしていらっしゃった。

実は私は中央図書館の資料担当副館長を
ごく短期間勤めたことがあるのだが、
S先生はその私の後任で、つまり前図書館副館長なのである。
この運営委員会は、中央図書館副館長経験者を2名も擁しており、
なかなか強力な布陣といえるだろう。
そこはそれ、S先生のお人柄で、委員会は和気藹々と進行、
予定通り1時間半で終了した。お見事である。
会議を予定通り、しかも積み残しなくできるのは、
たいへんな才能だと思う。
S先生にはぜひ次期学部長になってもらいたい。
そうしたら教授会はもっと早く終わるに違いない。

委員会で、
2007年度の上半期の選書委員に指名されたので、
渡された新刊情報をチェックする。
学習図書として購入すべき図書を選ぶ。
専門分野はもちろん、さまざまな領域の新刊書に、
大所高所からチェックをいれる。
木曜までに提出と指示されたが、15分ほどで作業終了。
原稿は遅い私だが、こういうことには素早いのだ。

夕方の予定まで少し時間が空いたので、
大手町の丸善に行く。
広島にある大学の専任講師に就任したF氏に
お祝いとして研究室で使ってもらえる品を選んで贈った。
ふと見ると、梟グッズの即売をやっている。
丸善のシンボルは梟だから、時々みかけるフェアである。

もしやと思い目をこらす。
戸山大学の夜学のマスコットは梟なのだが、
それを企画したのは他ならぬ私である。
そこで梟グッズを何となく集めており、
とくにピンバッジをいくつか手に入れて、
スーツの襟を飾ったりしていたが、
一番気に入ったバッジを、
昨年、三重県の高校へ模擬授業をやりに出張した折に、
どこかで飛ばし、無くしてしまった。

よく探すと、全く同じものが売られている。
1,050円。即座に購入。
心にひっかかっていた小さなトゲがすっと消えた。

研究室に戻る。
17:30に今年修士課程に入ったN君が訪ねてきた。
N君の専攻分野の権威者であるI先生が、
大学のすぐ近くに住んでいらっしゃる。
今日はI先生のお宅で開かれる研究会にN君を連れて行き、
I先生に紹介する約束をしていたのだ。

雨がぱらついていた。
N君を伴って参上し、I先生はもちろん、
参会した専修大学名誉教授のT先生、
大東文化大学名誉教授のS先生など、
斯界の歴々にもN君を引き合わせた。

18:30から教育学研究科の新入生歓迎会に
出席することになっていたので、
N君を残してI先生宅を辞す。
歓迎会の会場に着き、会費を払う。
にぎやかに歓談し、
教育学部の先生方といろいろ情報交換をする。

ところで教育再生会議は
大学院の内部進学者を3割以内にという提言を出したが、
国公立の、大学院重点大学の発想としか思えない。
ウチのような比較的規模の大きな二階建て大学院は、
これからどうなっちゃうんだろうか?

帰宅の途次、携帯電話が入る。
若干関わっている市民運動の懸案事項が
解決したという連絡である。
最終決着のための会合を
木曜の夕方にもつことで調整。
ああ、これでもう一つ、肩の荷がおりそうだ。

あたふた

2007-04-23 | Weblog
今日と明日、臨時の会議を開くと主任から招集がかかった。
13:00から別キャンパスで講義なのだが、
12:10に会議室へ行く。会議は13:00までかかり、
それから別キャンパスの教室へ、10分で走って行く。
昼食を食べそびれた。

講義が終わり、別キャンパス内を歩いていると、
画家の藪野健先生とばったり。
少しお話しをした。
藪野先生、学生を引き連れて実地踏査のご様子だ。

研究室にもどってきて、バナナを1本食べる。
ようやく出席簿が届いたので、
2週分の出席カードをつけこんだりする。
助手のK君にわたす注釈用の資料をコピーしたり、
メールチェックや講義の準備をしているうちに、
時間がたって夜学の講義時間が来た。
この間、ローカロ雑炊を1杯食べる。

講義は今日が3回目だが、
連休前に予定通り一つのまとまった話を終えることができた。
連休明けからは別のトピックスを扱うことにする。

大学のE教育センターから、
来月の公務出張についてのメールが来た。
月曜日が1回引っかかるので、
受講生に休講の予告をしておく。

連休の合間の家族の食事会に、
神楽坂の「松の実」を予約した。
韓国薬膳・宮廷料理のお店だが、
相変わらずチャングムにはまっている
我が家の女性陣は喜んでくれるものと思う。

今日は朝食の後、
バナナ1本とローカロ雑炊を1杯食べただけである。
さすがに帰宅後、
野菜ジュースとトコロテンを腹に入れる。
就寝前の体重、85.0㎏。

注釈輪読

2007-04-22 | Weblog
11:00から17:00まで、
私の研究室で注釈の輪読会を行った。
今回からメンバーに加わってもらった
資料館のKさんから伝本の報告を伺い、
底本をどうするか相談。
従来の研究は根本的に見直すべきで、
やはり校本の作成が必要でないかという結論になる。
しかし校本の作成は大変な作業であり、
さて、それをどう進めるかである。

われわれが注釈を志している作品は、
その一部を以前大学院の演習で読んだことがあったが、
なにしろ本文が悪く、
校本を作らないことには埒があかないと
ずっと思い続けてきた。

ただ、校本のような面倒なものを、
今どき出版してくれるところがあるか、
自信がない。
やはり科学研究費を申請するしかあるまい。

今日の輪読会には7名が参会した。
休憩時間に、
昨日の説話文学会シンポに参加していたNさんに、
ディスカッションの様子を聞く。
質疑は小川豊生氏に集中したという。
Nさんも小川氏の話はよく分からなかったそうだが、
フロアから弘前大のWさんがすっくと立ち上がり、
こうこう考えればよく分かる、
どうして皆さん分からないのですか?と発言したとか。
直前、私がWさんに変なことを聞いたせいかな?
(昨日のblog参照)

Wさんは元気のいい人である。
おつれあいは信州大学の教員。
弘前と松本と、遠隔ご夫婦という境遇だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日曜なのに研究室を使っている人が結構いて、
隣のT教授も研究会を開いていた。
玉川大のN氏の姿も見えたので、
「ずいぶん痩せたね」と言うと、
「先生も」と応答された。

助手のK君から、
T大学図書館で開かれているI先生主宰の勉強会に
参加させてもらったと報告を受ける。
この人はもう少し外の研究者と交流すべきだと
かねがね思っていたので、
それは結構なことである。
I先生の謦咳に接するのは、
たいへんな財産になることだろう。

輪読会が終わって、
荊妻に電話を掛けると、
フランスパンとワインを買って帰るよう指示される。
最寄駅前のパン屋には売り切れで、
スーパーで中途半端にカットされたフランスパンを買う。
それから酒屋に寄って、冷えたギリシャワインの白をもとめる。

例によって野菜と海草中心の夕食。
皆で「風林火山」を観た。
このドラマは面白い。
連休はどうしようかと家族で話す。
合間の平日にどこかで食事をしようということになる。
幹事役は私がかって出た。
食事代もすべて醵出するつもりである。
なんとよい婿殿、背の君、父上であろうか!

説話文学会シンポジウム

2007-04-21 | Weblog
昨日通販で注文した商品が、早くも届いた。
エルゴライフチェアという
スウェーデン製の折り畳み式携帯椅子である。

さっそく梱包を解いて使ってみる。
こ、これはたいへんな優れものだ!

現在、急速ダイエット中であるが、
加齢のためか、どうも腰が痛く、
床に座るのもだんだんしんどくなってきた。
私は床に座り込んで仕事をしているので、
座椅子はいくつか使ってみたが、
しっくりくるものがなかった。

通販のホームページでこの製品をみつけ、
ピンときたので注文してみた。
大正解である!

これなら持ち運びにも便利だし、
どこでも使える。
座敷ではもちろん、
大学の教室の長椅子に長時間座る時にも楽ちんだ。
座り心地もなんともいえない。
腰への負担も極めて軽い。
田舎の老母への母の日のプレゼントにしよう!

いやはや、これは近年稀にみる優れものである。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

14:00から市ヶ谷の東京家政学院短期大学で開かれる
説話文学会のシンポジウムへ行く。
早めに家を出て、神楽坂でワインとコーヒーを買い、
そのまま歩いて会場校へ向かった。

シンポジウムのパネラーは、
金沢大の山本一氏、成城大非常勤の岡崎真紀子氏、
摂南大の小川豊生氏の3名で、司会は会場校の前田雅之氏。
パネラーの報告のみを聴き、
所用があったのでディスカッションは失礼した。

岡崎氏の報告が具体的で面白かったが、
20年前の研究会で皆で考えていたことを、
今回きちんと述べてもらったという感じだ。
山本氏の話も研究の仕組みということで、
なるほどなと思ったが、それがどうしたと思ったし、
小川氏は特殊な例を取り上げて情熱的に話されたが、
途中から話がよく分からなくなった。
私の頭が悪いのだろう。

この学会の会員ではないので、
一番後ろの一番端の席に座っていたのだが、
前に座っているT先生に、
「言ってる意味が分からないんですけど…」とお尋ねすると、
ほほほと笑っていらっしゃった。

報告が終わったので、弘前大のWさんをつかまえ、
小川さんの話の内容が途中から分からなくなったと言ったら、
「ええ、あれが分かんないんですかあ?」とバカにされた。
どうも説話の研究には向いていないようだ。
早々に退散する。