最終答申書説明会

いい加減ＮＹ行きの準備をするよう
荊妻に言われたので、
荷物を作る。

ＮＹは寒いらしい。
最小限度の衣料品を
スーツケースの片側に詰める。

集中講義と、
シンポジウム・ワークショップのための
テキスト・教材や資料類は、
紙と本ばかりだが、
そんなにはかさばらない。
基本的には、
国内で集中講義に赴く際の
パッケージそのままなので、
別に面倒もない。

ばばばっと投げ込んだら、
スーツケースの4分の1はスカスカである。
こんなことで1ヶ月も
アメリカで暮らせるのかなあ？

そうしたら集中講義先Ｃ大学の
Ｓ先生から電話がかかってきた。
出発準備はできたかという確認である。
私がＮＹに到着する土曜は学会なので、
日曜に電話して欲しいと言われる。
3月3日からは早速授業をしなければならない。

今日は大学の今後10年の方向を検討してきた、
さまざまな委員会・協議会・会議・フォーラムの、
理事会に対する最終答申書について、
一般教職員向け合同説明会が催された。
私の参加しているフォーラムの座長が、
出張で出席できないため、
副座長の私が説明せよとの下命があって、
17：00に打ち合わせの会議室に行った。

Ｋ図書館長が見えたので、
ＮＹのホテルのことを尋ねた。
昨年、図書館長一行が宿泊したホテルが、
このたび私の滞在するホテルなのだ。
古くて暖房が効かないひどいホテルだったよ、
とのこと。

17；30から合同説明会。
教務部長の進行で、
9つの協議体の報告が行われた。
Ｔ教務部長はなかなか凄みがある。
さすが父君が大物だけのことはある。
（関係ないか）

雛壇に着席させられたが、
私の左隣はＨ常任理事、
右隣はＴ常任理事だ。
Ｈ理事は学長に次ぐ大学№2、
Ｔ理事は№3の副学長というお歴々なのだから、
私がこんなところに顔を出しているのは、
どう考えても不釣り合いである。
もっともＴ理事は、
教務主任・副学部長として仕えた方なので、
その脇に座ると、
かつての学部教授会を彷彿とさせられた。

私の説明は3番目で、
指定された5分できっちり収めた。
説明は1時間で終わり、
質疑が1時間取られていたが、
参会者は40名ほど、
質問者は組合関係を中心に3～4名ばかりで、
10分早く終了した。
教育学部のＮ教授も質問したが、
たしか今、教員組合の重職に就いているはず。
一緒に助手をやった時の先任者である。

説明会の模様はビデオ撮影され、
オンデマンドで視聴できるようにするそうだ。

帰りがけに「太郎月」で
うまい酒でもと思ったら閉まっていた。
仕方ないので直帰する。

明日、荷物を送り出してしまえば、
あとはリュック一つで成田に行けばよい。
らくちんな世の中になったものである。