戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

今日も修士論文口述試験

2007-01-31 | Weblog
研究室で最後の1科目の成績をつけ終わり、
事務所に提出する。やれやれ。

15:00から本部キャンパスで、
他箇所研究科の修士論文の
口述試験に参加する。
副査を頼まれたのだ。

早めに到着し、
指定の研究棟の廊下をうろうろしていると、
S学部のO教授に声をかけられる。
O教授は去年の学長選挙の候補者となった方である。
結果は青島幸男型選挙運動(つまり何もしない)をして落選。
現学長と理事会の批判をひとしきり聞かされる。
4月からは在外研究でヨーロッパに行くそうだ。

口述試験の対象者Mさんは、
学部の卒論は私が指導をした学生である。
ヴォリュームのある、りっぱな修士論文を仕上げた。
主査のM教授、副査のH教授と私で、
突っ込んだ質問や指摘を行った。


学位委員会

2007-01-30 | Weblog
1月23日に公開審査会を行った
Sさんの博士学位論文の審査報告を審議する
学位委員会が開かれた。
9:10に指定の控え室に来いとの命令に、
ラッシュの中を出校する。

学位委員会は、
昨年9月までは私が委員長をつとめていた。
しかし、説明し質疑を受ける側になると、
さすがに緊張する。
3分間、審査概要について説明した。
特に質問はなく、ほっとする。
これで来週の教授会で承認されれば、
Sさんは晴れて博士学位授与となるのだ。


修士論文の口述試験

2007-01-29 | Weblog
10:00から修士論文の口述試験。
私は主査1本と副査3本を担当。
それぞれの論文に厳しい指摘が続く。

終了後、
私が主査をつとめる論文の副査をお願いした
非常勤のK先生を饗応すべく「すゞ金」へ。
店には既にT教授がおいでになり、
後から隣の研究室の教授も入ってきた。
1500円の鰻重が売り切れとのことで、
1200円の鰻重でご勘弁願う。
(「すゞ金」の鰻重は、本当に安い!)
ビールを軽く1本。

ロシア文学のK先生から
高橋みどり『伝言レシピ』(マガジンハウス)をいただく。
質実な料理本である。

教員組合の団交を傍聴しようと思っていたが、
C学会の常任委員会が開かれることを忘れていたので、
18:00に立教大学へ行く。
春季大会に関する審議である。

荊妻は勤務先でレポートの採点とか。
20:00過ぎに池袋のホームで落ち合って
一緒に帰宅する。
まだ夕食をとっていないというので、
ブラッセリーに入りワインを1本空ける。
駅から拙宅への道すがらにあるお店だが、
初めて入った。味は悪くない。
そうこうしているうちに
娘からもうすぐ駅に着くと連絡が入る。
駅前で3人落ち合って、帰宅する。

採点、採点、採点

2007-01-28 | Weblog
成績処理のため、自宅に籠ってひたすら奮闘中。

荊妻は金曜の夜遅く沖縄から戻ってきたが、
土曜は前任校の卒論発表会とやらで一日中留守だった。
割愛されたので、前任校のゼミ生の卒論を
十数本担当させられているのだから仕方ない。
娘は月曜に最後の試験があるので、
神妙に勉強を続けている。

土曜、宅送を頼んでいたチーズケーキが届く。
どっしりしたケーキに姑や娘は驚いている。
当分、食事代わりになりそうだ。

履修者750名の科目の成績処理をやっと終える。
あと2科目ほどである。
インターネット上に提出されているレポートを採点する。
中に文字化けしているものが一つ。
テキスト形式で再送信してくれるようにメールする。

たまってきた手紙の返信も書かなければならない。
やらなければならないことは、いくらでもある。

S君宅でホームパーティ

2007-01-25 | Weblog
一応、大学院の授業の最終日となる予定だったので、
恒例の研究室の打ち上げを考えていたら、
博士課程在籍のアメリカ人S君から、
このたび購入した新居に皆を招待したい
という話が出た。
そこで、修士の演習終了後にお邪魔することになった。

まず池袋の西武百貨店で買い物をする。
ついでにS君の4歳になる坊ちゃんへのお土産に
チョロQを選ぶ。
それから神楽坂のアルパージュへ寄って、
最近ハマっている洋梨の発泡酒と、
チーズを4種類ほど包んでもらった。

昼食はメトロ駅近くのいつもの蕎麦屋に入る。
ちょうどカウンター席が一つ空いたので座った。
すると私の後に続いて入ってきたご婦人、
店員に二階席を勧められるが出て行こうとなさる。
おみ足が悪く二階へあがるのはつらいようだ。
そこで、急ぎませんからどうぞお先に、と席を譲る。
程なく私も着席して辛味大根蕎麦を注文。
するとサービスにグラスビールをつけてくれた。
親切をして思わぬご褒美を得た次第。

3時限めの博士課程研究指導は、
発表予定者が病気にかかり中止にしたので、
研究室で仕事をしていたら、
ハンカチ王子の学校で非常勤講師をしているW君が通りかかり、
輪島功一のだんご屋で売っているという最中をくれた。
ボクシングのグローブのかたちをしたファイト最中というもので、
ぱくっと食べてしまった。

修士の演習は、17:00近くまでかかったが、
なんとか予定をこなして終了。
S君宅へ行くEさん、Oさんと一緒に、大学を後にする。

S君宅には、イタリア人のPさんご夫妻のほか、
全部で8人ほどが集まった。
あとはS君ご夫妻に坊ちゃんで、
坊ちゃんは大勢のお客にテンションがあがっている。
楽しいひと時をすごして、
遠方に帰宅するOさんと一緒に早めに失礼した。

不整脈の原因

2007-01-24 | Weblog
昨日、薬局の待ち時間に入った書店で購入した
有元葉子『和のおかず』(昭文社)と、
酒井玲子『昔ながらの漬け物』(主婦の友社)
有元氏の料理本はいつも素晴らしいと思う。
娘が少しは家事に興味をもつように、
こうした優れ本をさりげなくリビングに投げておくのである。

心臓の検査結果を聴きに行く。
不整脈が出ている原因を分かりやすく説明してもらった。
要するに、心臓の筋肉の厚さは通常1センチほどだが、
私の場合、左右の心室の間のしきりが2センチもあり、
そのほかは1.2センチほどで、厚薄がある。
そのため電位の乱れが発生して不整脈が出るのだそうだ。
心臓がメタボリック・シンドロームということか。とほほ。
心臓に負担がかかっているのは確かなので、
毎年定期的に検査するよう勧められる。
また、要するに体の全面的なメンテナンスが必要で、
痩せるように努力せよとのこと。
痛風の病院で言われることと全くおんなじである。
(両方とも女子医大系の病院だし)
原因は高血圧、生活習慣病ということなのだろう。

体は歳とともにだんだん悪くなる。
なんとなく寂しい気持ちになる。
気分転換にうまい昼食をと思い立ったが、
昨日は蕎麦をたぐったので、ふらふらと鰻屋に入ってしまう。
カウンターに落ち着き鰻重を頼むと、
白髪の女将が、1本付けますか?ときた。
この間みたいな超熱燗はいやだよと答えると、
肝焼きは?と言うので、頷いた。

隣席のおじさんも肝焼きで冷酒を飲んでいる。
蕎麦屋と鰻屋は昼間から堂々と酒が飲めるので、
体のためによくありません。12:30なのに…

研究室で学部の科目の成績処理。3科目ほど成績簿を完成させて、
事務所に提出する。あと3科目ほどつけなければならない。
修士論文や卒業論文も、口頭試問までに何本か読まなければ。

14:00から研究会。私も含めて3名が報告する。
終わってからメンバー4人で喫茶店へ。
やけに混んでいる。
相席でもぐり込み、
4種類のケーキを注文して4人でシェアする。
研究会で輪読しているテクストの注釈について相談する。
数年計画で本にまとめようという話になった。

喫茶店には、私の研究室の院生のAさんや、
学部生で大学院に進学するYさんが居て、
仲間と楽しそうにしゃべっている。
これまた研究会の流れのようだ。

自宅最寄駅前の不二家が休業中のため、
ケーキが食べられない。
娘がチーズケーキを食べたがっていたので、
宅急便で送ってもらうようお願いする。
この喫茶店のご主人は、ケーキ作りに情熱を傾けている。
ホームメイド風の、質実な感じのどっしりしたケーキである。
荊妻は金曜沖縄から戻るので、
土曜日に届くよう手配してもらう。

博士論文の公開審査

2007-01-23 | Weblog
沖縄の大学へ集中講義に出かける荊妻が、
7:00に出発するというので、
駅まで車で送って行く。
三味線まで持って、大変な荷物である。
それで受講生は、
バングラディッシュからの留学生1人なのだそうだ。
公立大学は豪勢だな。

午前中、新宿の病院に行く。例の痛風の通院。
検査数値は悪くない。

12:30から博士論文の公開審査が立て続けに3本。
私が主査のSさん、副査のYさんとKさんの論文である。
今日までに審査報告書を事務所に提出すれば、
年度内に学位授与が可能という期限日で、
要するに駆け込みである。
審査委員の日程調整も大変だった。
(なにしろ1人は副学長様である)

Kさんは博士課程在籍の終わりになって、
縁あって私が研究指導になった女性だが、
小さなお子さんを育てながらがんばった。
Yさんは荊妻と同期の女性研究者で、
既に著書もある短大の教授だ。
Kさんは韓国人の女性。母国で大学の教壇に立っている。
審査は滞りなく終了する。やれやれ。

帰りに神楽坂へお惣菜を買いに。
赤城神社の前でM教授とばったり。
雑誌出版のS社に行った帰りとか。

チーズとコロッケを買い、
娘が新しい箸を欲しがっていたのを思い出し、
「うす沢」に寄って江戸木箸をもとめる。
この前もらった徳利は
夫婦で晩酌するのに具合がいいですよと告げると、
それはようございましたと女主人。
夕方早めにふらふらしているので、
職業をたずねられる。
学校の先生です、と答えておく。

荊妻に電話すると、いま首里城を見物しているところだという。
のんきなものである。

江戸木箸を娘は気に入ってくれた。
私の買ってくる食器類は、喜んで使ってくれる。
ただし衣料品やアクセサリーはお気に召さないらしく、
だいたい荊妻のものになってしまう。

理事会

2007-01-22 | Weblog
午前中の大学院の授業は本日で終りだ。
OさんとSさんに修士論文の一部を報告してもらう。
それぞれ興味深い内容であった。
時間のある受講生と、
見晴らしのよい大学内のレストランで
ランチをともにする。

今日は18:00から学内学会の理事会が開かれる。
その打合せを、代表理事のN先生の研究室で行う。
私はその事務局担当理事を仰せつかっているのである。
助手のT君の手際よい準備で、打合せ終了。

前助手のK君が廊下でうろうろしている。
14:00から博士論文の公開審査なのだそうだ。
健闘を祈る。
後で聞くと首尾よくいったらしい。

研究室で試験答案の採点。
ようやく1科目分を完了する。

18:00からの理事会は、意外と欠席者が多い。
議事は滞りなく進行して、1時間半ほどで終わった。
会議はこうありたいものである。

研究会

2007-01-20 | Weblog
センター試験の一日目。
いつもは本郷の東大構内で開かれる研究会、
東大が使えないので会場を引き受ける。

荊妻も勤務先に行くというので、
途中まで一緒する。
昼食をおごってくれるという話だったが、
乗換駅で「じゃあね」と行ってしまった。
くやしいので「すゞ金」で鰻重を食べてやった。
今日は寒く、燗酒と肝焼きを頼んだのだが、
ものすごい熱燗にされてしまった。
「先生、まだご授業ですか?」と愛想を言われる。

会場の準備を済ませると、
研究会の代表であるG先生が一番乗りでいらっしゃる。
図書館の写本の展示を見ていただく。

研究会は3人の報告者があり、18:30まで行われた。
その後、近くの居酒屋で飲み会。
TさんとSさんがもう一軒行きたいというので、案内する。
ずいぶん遅くなってしまった。

帰路、地下鉄のホームで偶然I先生に出会った。
I先生は元学生部長で、
□○派による学生部長宅盗聴事件の当事者である。
現在は反学長派の巨魁、といった御仁。
あいかわらずエネルギッシュな人である。

学部の授業は今日で終わり

2007-01-18 | Weblog
午前中に1年基礎演習。
本年度の学部授業はこれで最後だ。
二人の発表をこなして、ぴったりに終了。
レポート提出などの注意をして解散する。

大学院の授業は来週まで行う。
博士課程の研究指導は、病欠の人が多い。
寒中やはり悪性の病気が流行っているようだ。
修士の演習も発表が終わらず、来週へ持ち越しとなる。

明日は出校の予定がないので、
一日中自宅で、答案の採点とレポートの採点、
それから修士論文の査読にかかりきることにしよう。

夕食のおかずに焼き鳥を買う。
どうしても日本酒が呑みたくなったので、
春鹿の純米酒、一升瓶をもとめ、ぶら下げて帰る。
和服に着替え、
「うす沢」で買った例の徳利に酒を満たして晩酌する。