諸々雑記メモワール

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食の数字は語る 18万1,182トン 生鮮パイナップルの史上最高の輸入量(平成25年<2013>)

2015-09-09 15:47:21 | 日記

 今から114年前の明治34年(1901),正岡子規(1867~1902)は,亡くなる前年『病床六尺』に,「頭苦しく新聞も読めず画もかけず。されど,鳳梨(パイナップル)を求め置きしが気にかかりてならぬ故,休み休み写生す。これにて菓物帖(ママ)完結す。」と記し,パイナップルがこの頃既に出回っていたことがうかがえる。おそらく,台湾産ではなかったかと思われる。

昭和40年の輸入量は1万1,173トンに過ぎなかったが,下図の通り,その後増減を繰り返した。平成25年にはカットフルーツなどの需要増を受け18万1,182トン(115億円,63円/kg)の史上最高の輸入量を記録し,バナナに次いで多い数量となった。

続く,26年も16万6,295トン(124億円,74円/kg)と史上3位の輸入量であった。輸入先はフィリピンが98.9%を占める。

 

国内では沖縄県(沖縄本島,八重山)で栽培されており,26年産は7,130トン(収穫面積302ha)であった。復帰後の昭和48年産は8万5,100トン(2,530ha)にのぼっていたが,その後,後継者不足等で減少傾向にある。

 


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