牛肉の消費は一般に西日本,豚肉は東日本が多いといわれているが,その状況が実際にはどのようになっているかをみるために次の分析を試みた。
◇下図の日本地図は,総務省の平成26年『家計調査』(2人以上の世帯)の52都市(都道府県庁所在都市と政令指定都市)から算出した牛肉と豚肉の1人・1年当たり購入数量(世帯購入数量/世帯人員:単位グラム)をもとに,都道府県庁所在都市を都道府県と読み替えて,牛肉と豚肉の購入数量が全国平均(都道府県庁所在都市以外も含む)を上回る都道府県を牛肉「赤色」,豚肉「黄緑」で示したものある。
・豚肉文化圏の東日本で,山形,埼玉,東京の牛肉購入量が全国平均を上回っており,特に,山形は全国平均を11%上回っている。山形牛の影響か。
・東北六県のうち,唯一山形の豚肉購入量が全国平均を下回っている。
・牛肉文化圏の西日本で,広島の豚肉購入量が全国平均を上回っている。
◇52都市において,豚肉の購入量では牛肉を上回っているが,下図は豚肉と牛肉の購入割合(全国平均:牛肉25.4%,豚肉74.6%)を図示したものである。
・東日本で唯一山形市の牛肉ウエイト(28.4%)が全国平均を上回っているのが目立つ。山形牛の影響か。
・西日本で松江市(75.6%),那覇市(76.4%),鹿児島市(78.2%)の豚肉のウエイトが全国平均を上回っているが,購入量では全国平均を下回っている。
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