受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

補修

2005年11月12日 | Weblog
上田設計士さんと澤匠の近澤さんが保管していた木を一つ一つ使用できるか確認していきます。
表面上は腐食している材を、金槌で叩き音を聞き、ノミで削り、釘を刺して確認。
雨が当たった部分は、表面上は腐食している。
しかし、2,3cmすると硬い部分にいきあたる。
構造的には力を失っていないようだ。
ほとんどの木は、新調することなく埋木をするなどして補修しそのまま使用する事になります。

向拝の柱は、外から見ても割れがひどかったが、今回解体で下部に鉄のクサビで割れの進行を止める補修をしてあることが分かった。
解体時に天保13年(1842年・今から163年前)の墨書きを発見したが、補修跡があるのでその時は本堂新築ではなく改修であったと推測されます。

木造の寺院建築は、改修を重ね何百年も時を経ながら、次の世代に受け継がれていきます。

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