70歳代の一人暮らし・・今どきのお婆ちゃん

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急に不安が沸き起こり・・もくもくもくと広がった

2012-10-19 03:16:25 | 日記
 この小さな町に、女流講談師のパイオニアがやってくる。
講談と言えば日本の伝統芸能で、
江戸時代にそのルーツはあるそうだけれど
語るのは男性の講談師ばかりだった。内容も男の世界だった

初めて女性の講談師の真打になった方で、
私は、つい司会を引き受けてしまった。

仕事上、司会の経験はたくさん持っていて、
嫌いではないから、ちょっとお役にたっておくか・・
ぐらいの軽い気持であった。

いつもの通り1週間ぐらい前から
早口言葉などで滑舌の練習を毎日2分づつしてきた。

前日になって、ふと、そういえばここの所数年
大きな会場の司会をしていないことに気付いた
声の艶がなくなっているようだし
明日の準備をと、声を出して本格的に練習してみると
滑舌がいまいち・・いつの間にこんなになってしまったのか

急に不安になった・・年を取るということは、
今まで出来ていたことが出来なくなることよ、だれかの言葉がぐるぐる
困った、町の主催で町長や課長が数人
知り合いも数人くるようだし仲間にも・・

マイクによく通るといわれてきた声さえも
何だか がさつきが・・こんな時はカラオケに行って
2時間ぐらい歌うと声が出るようになる事は解かっているが
時間がない
 仕方ない、そこは1人暮らしの特典
窓を全部閉めて、あーあーあーああああー と
声を出し続けた

「主催者を代表して・・」あれれ主催者というのが言いにくい。
きっと、口の周りの筋肉が硬くなっているのでしょう。
ぱらぴれぷろぺらぺろぱろ
ぶるるるると唇を振動させる

歳、というのを今日ほど切実に、マイナーに感じたことはなかった。

不安が不安を呼びおこし もくもくもくと黒い雲に覆われた。
いい加減、歳を自覚して、もっと遠慮がちに生きなくてはいけないのだろうか。

***********


結果はまあまあで、なんとかこなせた。杞憂に終わったようだ。
初めて私の司会を聞いた数人にほめていただいたけれど・・
この町では初めての司会。
私自身は、皆さんにはわからないような微妙な変化を自覚させられたのでした。



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