一気寝！？・・東高円寺の自習クラブ飛行船

2月15日（水）

　老い、というものは、じわじわじわと
すこしづつ私の身辺に忍び足でやってくる。
その中の1つの出来事に異変が起きたので書いてみる。
　役所を定年退職する60歳を目前にしたある日、
私は目がはっきりと覚めたので、当然朝だと思って飛び起きた。
だってそれまでの長い人生、不眠というものを経験しなかった私は、
目が覚めるのは朝と、決まっていたから。
　身づくろいをして朝食づくりにかかろうと思ったが、時計を見て驚いた。真夜中の2時だったのである。え、2時！・・？
　いつも時間に追われていた当時の私は、やった、と思った。
出勤までの時間に懸案のことができる。と、喜んだのであったが、5時ごろには無性に眠くなってたまらずに寝て、いつもの7時に起きるのが、ものすごーくしんどかった。そして目覚めは悪くって、やった、と、思ったのは間違いだったと気づいたのでした。
　これを手始めに、朝まで死んだように熟睡していた私が、夜中に1度2度と目が覚めトイレに行きたくなるのだった。みんな年老いていくとそうなるらしい。「自然な老化現象というものよ」と先輩は言った。それからというもの夜中に起きるのは習慣となって十数年。
　ところが、今年に入って昔のように朝まで起きない日が時々あったので、珍しいなー、と思ってカレンダーに「一気寝」と書き込んでみた。こんな単語ないかもしれないけど一気に朝まで眠れた嬉しさに発明した言葉。すると2月の後半から、な、なんと毎日「一気寝」の日が続いて快調なのである。
　異変というのがこれ。夜中に1，2回、３回と目が覚める老化現象は食い止めることができるのか？　あと3か月続けば確かなものになるのでは・・
　そしてその原因は何かと考えて、行き着いたのが東高円寺駅近くの、自習クラブ飛行船でしたことに思い至ったのでした。つづく