安倍政権の社会保障切り捨てに抗議し、誰もが安心して暮らせる世の中を求めて、11日、高齢者怒りの座り込み行動が厚生労働省前で始まりました。主催は日本高齢期運動連絡会と東京都老後保障推進協議会。13日までの3日間行われます。
参加者からは75歳以上の窓口医療費2割負担が狙われていることに怒りの声が上がりました。
和歌山市から初めて参加した女性(73)は、「年金は下げられ続け、使ってもいない介護保険料は上がり続けています。75歳の窓口医療負担を2割にするなんてとんでもありません」と話します。
30年近く参加している男性(91)=東京都昭島市=は「社会保障削減は、頭から湯気が出るほど腹立たしい。弱いものいじめの政治はひどい」と訴えました。
日本共産党の衆参両国会議員10人が参加しました。
板橋年金者組合の男性(79)は年金の毎月給付を求める運動をしています。「要請や座り込みで前向きに動かしている部分もあります。議員さんが激励してくれてよかった」と話しました。
高齢者 怒りの座り込み
弱い者いじめの政治やめよ
小池書記局長 激励あいさつ
徹底した社会保障の切り捨てを推進する安倍政権に対し、誰もが安心して暮らせる世の中を求める高齢者の厚生労働省前での座り込みは12日、2日目を迎えました。主催は日本高齢期運動連絡会と東京都老後保障推進協議会。座り込みは13日の昼まで続けられます。冷たい風が吹き付ける中、参加者はリレートークで年金生活の苦しい実態を語り、国が75歳以上の医療費の2割負担への引き上げを狙っていることに抗議が相次ぎました。
新日本婦人の会の山元美奈子さんは、高齢者が年金だけでは暮らせずコンビニのアルバイトやビルの清掃などで働かざるをえない実態を告発。「こんなに苦労して生活している中で、75歳以上の医療費負担を増やすなんてとんでもない」と訴えました。
立川市在住で初参加の女性(75)は「国民のために税金を使わない安倍政権に本当に腹が立つ」と語気を強めます。年金だけでは足りない生活費を賄うために10月から仕事を始めたといいます。「年をとれば病気やけがも増える。それを自己責任というのはおかしい」
日本共産党の小池晃書記局長が急きょ駆け付け、参加者をねぎらい、激励のあいさつをしました。小池氏は、「『桜を見る会』で、税金を使った公的行事を私物化する一方で、庶民に消費税増税を押しつけ、社会保障を改悪する。弱い者いじめの政治は許せないという声を上げていきましょう」と訴えました。