ゆるねじ。

ぐだぐだ人による、ぐだぐだ人のための、ぐだぐだ雑記帳☆ヽ(^∀^)ノ

Ms. 2057

2017-07-31 23:59:46 | 日記
TOMOVSKYの《ORANGE FICTION》

時々、無性に聴きたくなるアルバム


奇想天外な詩、根底に流れるドライな優しさ

切なくて、甘酸っぱくて、キラキラした曲達



 ♪さっき駅で出会った男は

  推定年齢84の男は

  タイムマシーンでやって来た

  That's me from 2050・・


《Mr.2050》は、たしかそんな出だしの曲



今日の仕事の帰り道

家路を急ぎ地元の駅に降り立った私


富士そばさんの前で

上半身と首をを大きく前に垂らしたまま動かない老女を追い越した


遠目にもその様子は普通じゃなかったから

追い越しながら、そっと様子を伺う


表情はハッキリとはわからなかった

でも、痛そうとか、苦しそうとかではなかった

だから《余計なお世話・・だよな》と、後ろ髪ひかれながらも通り過ぎた


同様にちらっと振り返る人も何人かいたが

みんなそのまま通り過ぎて行った


横断歩道を渡り、彼女が見えない辺りまで来たところで

我慢できず、理由をつけて道を引き返した


 なんだ、元気に歩いてるじゃん!

 心配することなかったね

・・という光景を期待して角を曲がると・・


帰宅時間で人の往来激しい駅前広場

その中で一人、相変わらず静止画のように俯いて動かない彼女


 傍を通り過ぎ、様子を伺った

 額に汗・・歩けないのかな・・?


絶対にお節介だよな・・という想いとの葛藤の末、声をかけた


『足が動かなくなっちゃって・・』弱々しい答えが返ってきた


ありゃ・・

いつだったか、隣駅で似たようなシチュエーションがあったよなぁ(´・ω・`)


改めて辺りを見回した

座れそうなベンチや植え込みは無いし

交番は駅の向こう側

それじゃあご家族に迎えに来てもらおうと提案すると

一人暮らしだという・・


聞くとお家は元気な人の足ならそこから1~2分のところ

しかし1歩を踏み出すのが困難な状況に、さて、どうしよう・・


いくら20kg増量したからって150cmそこそこの私が背負うのは無理だろうし・・笑



う~ん・・困ったなぁ

二人で困り果てていたら、店内から見ていたんだろう

富士そばのご主人(?)が店内で休むようにと声をかけてくれた


 神さま降臨!!!(ノ´▽`*)ノ°+:・。カミサマ


彼女は最初のうちは遠慮していたけれど

そのままずっと立ちん坊でいるわけにもいかないからと説得をして

どうにか店内まで歩き、ご厚意に甘えさせていただいた


涼しい店内で、お水までいただいて・・

ありがたいよねぇって・・(*´▽`*)



少し落ち着いてきたのを見計らって、脚のことを尋ねた

 ―ここで休んで、足の痛みがおさまったら帰れるからと・・

 ―痛いのは膝の裏だと・・


膝の・・裏?

まさか・・血栓じゃないよね????


思わず聞き返したら、そうだと言う

しかも彼女は現在子宮体癌闘病中で、今、婦人科検診からの帰りだという


 あわわわ・・(@д@;)


2年前に手術をしたという彼女は御年87歳

85で手術の適応があることにまずビックリした

(本人もビックリしたという)


いろいろ話を聞いてくうちに

あれこれ自分とかぶるところがあってちょっと怖かった



都市部では近隣にスーパーやコンビニ

病院や老人向けの施設が乱立していて

多少体力が落ちた老人でもお金があれば独居生活は成り立つだろう


それでもやはり、身近に支えてくれる人がいない状況はキビシイ・・


・脚に血栓

・子宮体癌罹患中

・2年前に手術

・配偶者ナシ(結婚経験なし)

・現在同居人ナシ

・隣県に兄弟(家族あり)

それと・・汗をぬぐう為に取り出したハンカチの趣味が私とドンピシャ(笑)


誰もいない家の中へと消えていく背を見守りながら

昔の彼女と同じく

一人で生きることを《自由》とする私


年取って駅前で歩けなくなった彼女の姿と今の自分とがダブった



彼女は87歳で、私47

40年後の自分かもな~と、いつもの空想



で、、、冒頭のTOMOVSKYなのですよ

もちろん偶然の一致、

でもちょっとできすぎ!?


つか私、どう考えたって40年も生きられないから(笑)

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