かりんとうの小部屋Z

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キャッチャー・イン・ザ・ライ

2012年11月02日 17時25分37秒 | BOOK
映画でも小説でも、しっかりとしたものを描こうと思ったら、
自分の国の国民性やら何やらから顔を背けるわけにはいかない。
中国人がリアリティのあるものを作ろうと思ったら、すぐカッカする国民性を
客観視しないといけないし、日本人作家だったら長いものには巻かれろみたいな
体質をごまかさず描かなければならない。
韓国人みたいにファンタジーで理想ばかり追い求めているおめでたい人たちもいるが、
それではダメなものしか作れない。
で何が言いたいかというと、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」はアメリカ人のもつ
おろかさや危うさやそれでも憎めない国民性みたいなものがよく出てるなと思った。
でもアメリカ人がこの本をつきつめて読むと最終的には自国の精神性の否定につながる
のではないかと思った。