東京東部労働組合【公式】ブログ

全国一般東京東部労働組合の記録

バングラディシュ人工場労働者が5年ぶり賃上げ獲得!

2022年12月30日 09時13分06秒 | 外国人労働者
プラスチック成型加工会社の長谷川製作所(東京都墨田区)に勤務する、バングラディシュ生まれで日本国籍を持つ森田チャンドラさんは、2017年12月に工場正社員として入社以来、賃金が時給1100円のまま5年間耐え続けてきました。このまま賃金額が維持されれば、来年には最低賃金額(現在の東京都の時間単価は1072円)が時給を上回る「違法状態」となる可能性大です。チャンドラさんは「もう我慢の限界」と、全国一般東京東部労組に相談。即日加入し会社に賃金アップの団体交渉を申し入れました。

団体交渉は、第1回を11月24日、第2回を12月26日にそれぞれ開催。チャンドラ組合員は、賃金を時給制から月給制に変更し基本給は20万円とすること、夏季・冬季一時金はそれぞれ基本給1か月分を最低保障することを要求。同時に、入社からこのかたそれぞれ基本給1か月分の額に満たない夏季・冬季一時金額が、各1か月分の額に達するまでの差額の支払いを会社側に突き付けました。

団体交渉でチャンドラ組合員は「来日してから20年あまり。日本人にはとてもよくしてもらって本当に感謝している。でも、会社からは外国人という理由だけで差別を受けてきた。そのために大好きな日本人がきらいになりそうですごく悲しい」と怒りをあらわにして、これまでの会社からの仕打ちを涙ながらに追及しました。

その勢いに圧倒されてか、会社側は「月給制20万円」を受諾。一方、「夏・冬季一時金の基本給1か月分最低保障」と「過年度支給一時金額がそれぞれ基本給1か月分の額に達するまでの差額の支払い」は、昨今の電気代大幅値上げによる収益圧迫を理由としてかたくなに拒否。ただ、組合側がそれぞれ単独あるいは併合した議題として必要に応じ団体交渉を申し入れることについては、会社側は異議を唱えようもなく、いずれも継続協議とすることで合意しました。

5年間の賃金すえ置きという会社による極めて理不尽な仕打ちに敢然と立ちあがり、労働組合の力で初めての賃上げを勝ち取ったチャンドラ組合員に、東部労組をはじめとする地域の仲間、そして全国の仲間は、こぞって連帯しよう!

外国人労働者の皆さん!
東部労組に入って賃上げを勝ち取ろう!

■相談先:全国一般東京東部労働組合
・電話 03-3604-5983
・メール info@toburoso.org
※ 相談無料・秘密厳守
※ 電話の受付は平日午前9時~午後5時(メールは時間の制限はありません)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インドネシア看護・介護労働... | トップ | 【フソー化成との闘い】露骨... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

外国人労働者」カテゴリの最新記事