カリスマ的ラッパーECDの生涯を取り上げた番組をみました。
日曜朝のEテレ宗教番組でした。
彼のファンだったディレクターが、多分懇願して作った番組だったのでしょう。
ECDは石田さんと言います。
だからECD、、、。
彼は今年一月に癌で亡くなりました。
57歳でした。
rinkydinkstudioのお客様でした。
年齢は私より3つ歳下でした。
ラップシーンではカリスマ的存在でしたが、rinkydinkstudioで出会った時はいつも穏やかに挨拶してくれました。
大切な場所として扱ってくれていたのだと思います。
彼は『個』であることを大切にしていました。
一人で生まれて一人で死んで逝く、、、。
家族であっても、夫婦であっても、それぞれは『個』であるべきだとも言っていたようです。
『個』が属する、あるいは属さないと生きていけない集団から、精神的に解放されている状態であらねばならないとも言っています。
社畜なんて言葉とは無縁な考え方ですね。
共感を覚える方も多いのではないでしょうか。
国に属し、地域社会に属し、会社や学校に属し、家庭に属し、夫婦に属していても、一人一人は『個』であるべきだ、と。
戦争の記録や、昨今の家庭内暴力、夫婦間のDV、有名人子息の不始末などの事件は、それぞれが属する組織において、『個』が尊重されていない状態が生み出した悲劇なのではないかと思っています。
『個』を尊重し合うことこそ、豊かな生活の原点だと私は思います。
同じような事考えてたんだ、石田君、、、。
でもお互いに相手に対して興味がなかったし、理解し合おうとする関係にはなりたくなかっただろうから、いつも穏やかな大人の挨拶だけでずっと過ごしてきたのです。
考えてみれば、そんな人ばっかりかもしれません。
徹夜で人生論をぶつけ合い、なんとか相手を論派してやろうなんて気持ちで酒飲んだ事は、二十代前半まではあったけれど、今ではそこに割ける体力も時間も気力も無い(笑)
それが僕の青春の記憶の1つではあるけれど、思い出すと少し甘酸っぱくて、それを共有している奴の記憶を彼の頭消したい気持ちもあるのです。
それでも、そんなぶつかり合いがあってこそ、深まるものもある、、、。
そのぶつかり合いを、若いうちにたくさんしておいて良かったと思います。
ま、先輩にも友人にも疑問に思ったらとにかく突っかかっていく、ぶつかり稽古です、かね。
めんどくさっ!(^○^)
そんな若い頃のめんどくさい私に付き合ってくれた人々に感謝の気持ちでいっぱいです。
恩返し、しないと、、、。
私は自分の『個』も人の『個』も大切にしたいと思っていますが、そんな私を快く受け入れてくれた組織に感謝しています。
そして恩返ししたいと考えています。
どんな方法で恩返し?
、、、、。
その答えを模索していくことが、恩返しなのかもしれません。
都合良すぎか!(^○^)