保管していたところから、コレクションしてきた掛け軸を、全て自宅に運び込みました。
きちんと整理するためです。
箱のない軸を多く所有しているので、ちがう箱に入れているものも多いのですが、中身を箱に記載していないので、まずはそれをやろうと思います。
それを一軸毎に調べて、、、、
ん?
掛け軸の数え方って、実は二種類あるんです。
巻かれている状態では『軸』
広げた状態では『幅』と数えるのです。
箱から掛け軸を『一軸』取り出して、床の間に飾ると『一幅』になるわけですね。
昨日は、小野鵞堂先生晩年と思われる作品を一幅部屋に飾りました。
部屋が狭くて、申し訳ないです、、、。
高いところに飾るので、いちいち椅子に乗るのも面倒です。
そこで、吊るす用の棒を買おうと思ったのですが、その名称がわからない、、、、
調べてみると『矢筈(やはず)』と言う名称である事がわかりました。
もともと弓の弦を受ける矢部分をそう呼称していたそうですが、先端がV字形のものを『矢筈』と呼ぶそうになったようです。
大昔、物干しざおを物干し台に引っ掛ける時に使っていた、あの棒も『矢筈』というのでしょうか?
父がテキトーに作った『あの棒』懐かしいなぁ〰
『あの棒、どこにいったのでしょう』、、、
和翠塾の千字文大会で使用するお手本は小野鵞堂先生の三体千字文です。
小野鵞堂先生は和翠塾のルーツでもあり、明治期に活躍なさった、かなで有名な書家です。
流麗なかな文字は当時の女性にとても人気があったそうで、手紙用の手本として多くの出版物がありました。
私もいくつか直筆の折本手本を持っていますが、内容は大奥に入った女性が出てきたりするもので、お手本とは言え、明治期にはまだまだ江戸期の記憶が鮮明であったことがうかがえるところも面白いお手本です。
小野鵞堂先生はかなで有名な先生ですが、実は美しい楷書を書く先生としても有名な先生でした。
これは当時の女性の心を射止めたかな書と、同様の美しさを秘めた書体です。
当時の威厳を求めて髭を生やしていた多くの男性からは、もっと力強い書体を求められた反動で、小野鵞堂=流麗なかな文字の書家と言うイメージがついてしまったように思います。
時代は変わり、男女平等の理念が進むと、実は男性もその恩恵を受けるようになります。
私もその内の一人です。
『男子たるものかくあるべき』などと言う教育がなくなり、女性が好む物を好きだと公言できる時代になったからです。
つまり、全ての男性が威厳を持つ必要が無くなり、威厳を損なうような服装や立ち振る舞い、言動をしてもOKな時代が来るのです。
いや〰、助かりました!(^○^)
その第一弾は団塊の世代でしょうね。
特にビートルズにやられた先輩たちは典型的でした。
ビートルズは日本の男性を、髭の呪縛から解放してくれたのです!!!
私はその下の『しらけた世代』に属するようなのですが、確かに団塊の世代に比べると、学生運動も下火になっていたころ大学生でしたから、各自の情熱の向かう先は、それぞれごが興味のあるものへ、バラバラとなるわけです。
それはそれでまともな事だと思うのですが、団塊の世代からは『しらけてるなぁ』と思われたのでしょうね。
彼らは『団結』して、上の世代と闘争する事を是としていましたからね。
個人的には『しらけている』は、褒め言葉として受け取っています。
好きか嫌いかわからないうちに、周りの熱気にやられて本気を出しちゃうなんて、もったいない(^○^)
私は自分の好きなことにだけ本気を使いたいのです。
そして私は本気でロックに取り組む事ができたのです。
私は私の中にいる女性的な感覚を否定しません。
男性的な部分に比べると少ないかもしれませんが、小野鵞堂先生や高橋鵞翠先生の書体を好むのはその部分があるからだと思うのです。
恋愛ものの映画は観ませんが、サスペンス、アクション、オカルト、ホラー映画を好むところは、男性的な部分なのかもしれませんし、車やバイクの運転を好むところもそうかもしれません。
ツェッペリンやジミヘンも好きですが、ユーミンや竹内まりやも好きですし、永ちゃんも大好きですが、井上陽水も大好きです。
話を少し広げすぎてしまいました〰(^○^)
小野鵞堂先生の楷書を学ぶことは、美しい楷書を学ぶことであります。
美しい楷書とは、万人が美しいと感じる法則を持った楷書であると言うことであります。
それを学べる小野鵞堂先生の三体千字文を手本とした和翠塾の千字文大会の意義は、今現在和翠塾で使っている高橋鵞翠が書いたお手本のルーツを探ることなのです。
ルーツを知れば、お手本の持つ深みをより知る事ができるのです。
しかし書の世界は広い!
小野鵞堂先生の三体千字文が終われば、別な書家が書いた千字文をお手本とし、書のルーツを別なルートからたどる旅に出ることをお勧めします。
書の世界は広く、奥が深い。
その理由は、歴史が長いからです。
四千年ほどもあるのですから、気が遠くなりますよね〰(^○^)
小学校で習った習字の授業から始まり、地元の書道教室を経て、クラブ活動や受験で一旦筆を置いた方々が就職し、社会人となって過去を振り返り未来を想像できる年齢になられてから、和翠塾の門を叩く方々が沢山いらっしゃいます。
和翠塾で未来を想像するだけではなく、和翠塾で未来を創造してください。
その未来は、ご自身の未来だけでなく、日本の未来を創造することにつながるはずです。
それは日本の歴史に自分のDNAを注ぎ込む作業なのです。
自分の生まれてきた役割を認識し、その道を進むことで日本の未来を一緒に創造していきましょう!
暑っ苦しい結論(^○^)
あ、矢筈、amazonで買いました!
竹製の雰囲気あるものが二千円ぐらいでした。
手に入れたら、掛け軸かけまくるぞ!(笑)
本日の闇営業あります〰