ホイッスルバード あいざわぶん

リハビリの威力

NHKDearにっぽん」という番組を観た。

和歌山県那智勝浦町「町立温泉病院」には毎年、町の

人口の約二倍の述べ4万人が訪れてリハビリに励んで

おり、全国から注目されているのだそうな。

リハビリには「十分な訓練量と強度が必要」の考えから、

過酷とも言える運動が患者に科せられる。

 

今年から老人の仲間入りをした65歳の私も、いつかは、

というより近い将来、その必要が迫る可能性が高いわけ

なので、興味深く見せてもらった。

 

患者二人をカメラは追ったが、その変身振りに驚いた。

80代の女性は、左半身が麻痺で動かせない。

掌は閉じっ放しでグー・チョキ・パーのどれも無理。

歩けないから車椅子での生活だが、猫が居るから施設

ではなく自宅で暮らしたいと願い、入所してきたのだ。

それが1か月後には歩けるようになり、階段も昇れるよう

になった。

そして二か月後に退院し、愛猫と暮らせるようになった。

 

もう一人の患者は50代の男性で、全身麻痺で寝たきり

だった。しかも、その脚は常に震えていて、「杖を使って

歩けるようになりたい」との目標を聞いて、(それは無理

じゃないかな)と思える重度障害に見えた。

ところが、一日3時間の厳しいリハビリを経て車椅子での

生活なら可能となり、トイレも一人で大丈夫に・・・。

 

二人とも大きな成果を上げたのだが、例え小さな成果で

あっても、介護士の負担は確実に減ることに気付く。

だから寝たきりにしてしまうのではなく、全国で同じ施設

を作るべきなのだと強く思った。

既に介護士不足は深刻で、リハビリで少しでも回復して

もらうことが吾が国では必要不可欠なのだから。

 

人の躰は神秘そのもの。

きっと神が創造したのだろう、と思っている。

あまりに緻密ゆえ、とても壊れやすいのだ。

しかし復活できるのも神の仕組みなのではなかろうか。

諦めるのが一番悪い、と理解したのである。

 

中学時代の同級生に東北大学医学部の教授になった

上月正博君が居る。しかもリハビリの権威になっている

のだから、同級生であっても尊敬している人である。

彼はきっと、(この施設に見学しに行ったことがあるんだ

ろうな)と思いつつ番組を見終えた。

 

いい番組を観ると心の雲が吹き飛ぶね。

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