11月14日(土)、朝から快晴で気温も高くなった。TVの天気予報の情報では、「小春日和」という言葉を使用しても良い時節だそうだ。
福山市農林水産課が行う「自然観察会」を今年度は「新型コロナウイルス禍」のため、「今回の1回だけにして、山野で開催したい」との要望を聞き、14日に開催した。通年はウイークデーで実施していたが、「1回のみの開催だから、子どもの参加を期待して土曜日に開催したい」とのことで、開催日が土曜日となった。開催日の天候を気にして、雨天時は室内で実施する計画でスライド資料も準備した。この資料作りもまた大変なエネルギーが要る。現地集合の案内で、受け付け時刻は9時半からであり、活動を始めるのは10時と言うことだった。私は準備もあるので9時には現地に着いていたが、同時刻に参加者が1名お出でになった。
会場と決めた場所は山野町内にあり、聖橋駐車場で、この山野峡に初めて整備されたキャンプ場の跡地である。したがって生えている樹木はその時に植えられてもののようだが、半世紀近く経過しているので結構大きくなっている。丁度紅葉の時期なので「カエデ」の仲間は奇麗に色づいていた。
三々五々と集まってくるが、最後の参加者が来られたのは10時少し前だった。写真は集まってこられる参加者の車と、主催者側の市の職員たちである。
「子どもの参加者がいるだろう」とのことだったので、このキャンプ場跡地での活動を計画したが、子どもの参加者は1名のみであとは年配の男女であった。「グループ分けをして、課題を決めて採集と観察を…」と考えていたが、なかな思うようにはいかなかった。今回は完全に「計画倒れ」となってしまった。
計画では、『「葉の形」・「葉脈の様子」・「葉の大きさ」で落ち葉などを集め、仲間集めをするとともに他の参加者に思いを伝えよう』という活動を仕組む予定だったが、結局作成した資料について説明し、観察してもらうことで終わってしまった。参加者は「多分、消化不良だったに違いない」と反省した。問われても「名前の分からない」植物もあり、指導者としては不十分であった。
「来年度は、“コロナウイルス禍”が終息していれば3回は実施した」との要望があったので、参加される方々が満足される内容を検討したいが、なにせ10時~12時までの2時間の活動なので難しい。観察路も一方通行コースではなく、周回コースを考える必要を痛感した。
晴天に恵まれたことが、唯一の救いだったようだ。