自然・宇宙・地球・旅から人生を顧みる

自然や宇宙、旅が好きな私のブログです。色々な体験など、日々の出来事について日記風に綴ってみます。

ギンモクセイ(銀木犀)

2020年10月27日 09時02分10秒 | 日記

 「ギンモクセイ」は“モクセイ科モクセイ属”の常緑小高木である。和名は「銀木犀」と漢字表記されるが、学名を「Osmanthus  fragrans」という。植物図鑑の記載では「庭木として植えらている。高さは普通3~6㍍、大きなものは10㍍を超え、よく分枝する。樹皮は淡灰褐色。葉は対生し、長さ8~15㌢の長楕円形で、先は急に尖り、縁には荒い細鋸歯がある。10月、葉のわきに小さな白い花を束生する。花冠は直径約4㍉で深く4裂し、芳香がある。雌雄異株。雌株は渡来していない。中国名は「桂花」で、中国原産。」とある。

 ほぼ終わりかけている「キンモクセイ」が庭木として多く植えられこの時期芳香を放っているが、我が家ではこの「ギンモクセイ」を植えてある。現職だった頃と社会教育支援で葉の「葉脈標本」の素材として使ってきた。薬品処理で葉脈だけにした葉を、染色液で染めて「栞」などを制作させてきた。そのための「葉」を得るためであったが、キンモクセイの香りが終わるころにささやかに芳香を放っている。香りも花の数も色も派手ではないが、それでも密やかに存在を誇示する。

  

 毎年剪定に苦慮しているが、私の思い出の植物である。


自然観察会の事前調査

2020年10月13日 18時01分54秒 | 日記・エッセイ・コラム

 11月14日(土)に開催予定の「山野峡自然観察会」の打ち合わせを兼ねて、事前調査を実施した。「10時半聖橋駐車場集合」との連絡を受けていたので、少し早めに自宅を9時半に出た。天候に恵まれて汗ばむような状況下で、十分に時間はあるので車をゆっくりと走らせた。町中から山間部への移動なので、すれ違う車は殆どない。30分余りで集合場所の駐車場へ到着。予定時刻まで待つこととなった。10時20分頃に福山市農林水産課の職員が2名来られ、「山野在住の“地域おこし協力隊”の辻本さんが来られます」とのことだったので、お出でになるのを待つことに。どんな方が来られるかが大変楽しみだったが、若い女性が軽の四駆でやってきた。山野を歩くのが好きらしい…、は私の感想。

 実施当日の流れと内容を説明して、旧キャンプ場エリアを散策して歩いた。写真の1枚目は旧キャンプ場正面に見える「聖嶽」、2枚目は雑木に囲まれている様子で3枚目はソメイヨシノの老木の幹の様子である。この幹で見られるよこしまの様子は、桜の幹特有の“皮目”と呼ばれるもので、この皮目が美しい皮をはぎ取って加工したものが「かば細工」と呼ばれる工芸品である。

    

これらも参加者に紹介しながら、当日は「植物の“葉”について学んでもらい、採集などの活動」を予定していることを伝えた。

 大雑把に説明や活動をしてもらいつつ現地を散策したが、それでもほぼ1時間半以上の時間を要した。当日の天候が良いことを期待しながら現地解散をしたが、さて市の広報誌に記載された後、どれだけの参加希望者があることだろうか。それまでに、私はもう少し詳細な準備をしておこうと考えている。


運転免許更新へのステップ

2020年10月07日 08時09分18秒 | 日記

 先月末に「認知症講習」の案内状が届いた。早速運転免許センターへ受講申し込みをしたところ、10月2日を案内されたので申し込みをした。当日、指定された時刻の少し前に受付へ行くと、実に丁寧に受け付けてくれた。75歳異常が受講する講習なので「対応が親切だなあ」と、妙な納得。講習は10時からで、別室に案内された。「本日が初めての方は?」と言われて、挙手したのは私だけだった。隣をカンニングできないように、テーブルには一人だけ。100点満点のテストを受けて、「成績に応じて、高齢者講習の受講時間が決まる」とのことだった。問題の説明、回答の仕方などの説明に時間をかけて、実際にテストが始まったが、高齢者対象なので実に優しい。問題は難しくはないのだが、説明と回答までの時間を空けるので「認知し難い」者は忘れがちになるのかもしれない。巧く回答して、一斉に終了。「10日から2週間後には結果が送付されます」とのことで、帰宅した。

 「認知症の講習結果」が届いたので、早速運転免許センターに「高齢者講習の申し込み」をした。指定された日の指定時刻までに受付に行くと、前回と同じように丁寧に受付をしてくれた。高齢者に運転免許が必要な実態が分かられているようで、その分対応が易しいのだろう。講習会場は建物が違うので、受講者全員が揃ったところで会場移動。講習は2時間の予定とのことだった。高齢者が運転するに当たっての注意事項を丁寧に指導していただいたが、心して守らねばならないだろう。講習の中に「実技」がある。コースを10分くらい運転するのだが、一般道と違ってなかなか気を使う。私は何とかスムースに運転できたが、中には「止まれ」の標識を無視したり、赤信号も無視した人もいた。厳重に注意されていたが、一般道では危険運転だ。「高齢者講習受講証明書」を頂いたので、次は「免許更新案内」が来たら最寄りの警察署か運転免許センターに申し込んで免許更新をしなければならない。年末か、年明けになるだろう。それが済めば、また3年間は運転できることになる。今の私には「車がなければ困る」のが実情なのだから。

 


「サルナシ」

2020年10月03日 11時21分10秒 | 日記・エッセイ・コラム

 10月1日に配送された「サルナシ」の苗木2本を、今朝畑に植えた。先月、蒜山の山荘に行ったとき立ち寄った道の駅「風の家」で売っていた「サルナシの実」を購入し、早速食べてみたところ美味しかった。「じゃあ、畑に植えておくか」と言うことになり、早速通販で購入。ネット検索すると結構販売しているSHOPがあり、適当に2本注文したものが1日に届いていたもの。

 購入した果実は既に食べたが、息子の仲間や親せきなどが「美味しい」と食べてくれた。畑に植えた苗木に実が付くには2~3年かかるらしいが、楽しみに育てよう。写真のネット近くに植えてあるが、中央左に1本と支柱の右に1本見える。

 植物図鑑で検索してみると、「サルナシ=Actinidia  arguta」マタタビ科マタタビ属の蔓性植物で、和名を「サルナシ(猿梨)」という。別名「シラクチヅル・コクワ」とのこと。「シラクチヅル」は祖谷の「かずら橋」に使われているが、同じものだろう。

 山地に生える。葉は互生し、長さ5~12㌢の楕円形または広楕円形で先はとがり、縁には刺状の鋸歯がある。表面は緑色で光沢があり、裏面は淡緑色。5~7月、葉腋に直径1~1.5㌢の白い5弁の花が咲く。雄花、雌花、両性花がある。雄花と両性花は集散花序につき、雌花は1個づつつく。果実は長さ2~2.5㌢の広楕円形~球形で淡緑黄色に熟し、甘酸っぱくて美味しい。果実酒にもなる。野生の猿が好んで食べるので、この名が付いたようである。

 畑に数種類の果実がなる樹木を植えているが、手入れが大変である。晩秋には「ビワ」の枝を間引かねばならない。蜜柑類や柿の手入れもあるし、イチジクやサクランボもある。手入れは大変だが、実が口に入る時は嬉しい。友人などにおすそ分けをすると喜んでもらえるし、それが栽培の励みなのかも知れないなあ。


今年も咲いた「白花彼岸花」

2020年10月02日 17時41分35秒 | 日記・エッセイ・コラム

Lycoris  radiata  Herb.」:リコリス ラディアータ(放射状の);和名は「曼殊沙華」。「ヒガンバナ科ヒガンバナ属」の植物である。この時節、川の土手、墓地、田の畔や日照のよい林床などに生える多年草である。通常みられるのは濃い赤色の花であるが、我が家のは白。福山市神辺町の堂々川沿いの河川敷には、地域の方々が植えられ管理されている20色余りのヒガンバナが、今は盛りと鑑賞できるとのこと。

 40年くらい前になるか、勤務していた職場の同僚からいただいた数個の球根から、このように増えてきた。

 葉は晩秋に出て冬を越し、夏に枯れる。他の多くの多年草が言わば冬眠するのに対して夏眠することになる。秋のこの時期、いわば「お彼岸の頃」に開花するのである。だから「彼岸花」というのだろうか。地下には「りん茎球根」があるがリコリンほか数種のアルカロイドが含まれ、有毒な植物である。が、昔は飢饉などの際に食用にしたと言われる。

 何年もの間植えっぱなしでろくに肥料もやってないが、本当に律義に開花する。この白花を見ると、「秋が来たなあ」と思い、一年という時間の経過を実感する。

 ものの本によると、「中国揚子江の沿岸には本当の自生らしいものがあり、それは2倍体で体細胞の染色体数は22、よく種子を作るという。日本の物は3倍体で染色体数は33、染色体の対合がうまくゆかず、めったに種子ができない」とある。

 地域によっては群生地が観光資源となっているようで、時間があれば見て歩きたいものだ。