ズドラーストヴィチェ 皆様
数日前になりますが、京アニ放火事件。 惨劇でしたね。
まさかアニメ会社に放火するような人が居るとは
思わなかったですが、世の中の人間って本当に
よくわかりませんね。
亡くなった沢山の方のご冥福と怪我を負われた方の
一日でも早い回復をお祈りいたします。
さて、今回の死者の主な原因がco(一酸化炭素)中毒による窒息死ですね。
私はテレビのニュースで上階にいくほど死者が多いと聞いて
すぐにCO中毒思いました。
まえ~~にも書いた事あるかなと思います。
火災の時に発生するガスの中でメジャーなものですね。
発生ガスを列挙するとキリがないので二種類だけ。
COとCO2。一酸化炭素と二酸化炭素です。
非常に名前が似ていますが、体に対する有毒性は
全く異なるのでしっかり区別しておく必要があります。
一酸化炭素とは炭素と酸素が一つずつ合体した状態ですね。
なのでC(炭素)とO(酸素)でCOです。
このガスは人体にとても有害です。
無味無臭無色・・・要は空気中に存在していても認識できません。
そしてこのガスは空気中にある酸素(O2)より軽いのです。
なので基本的にこのガスが発生すると上方に飛んでいく傾向があります。
密室なら天井に滞留して量が増えると垂れ幕の様に降りてくる感じ、
今回の様な火災なら1階から上階へどんどん登っていく感じになります。
なので階段などで通気のよい上階は燃焼している1階よりCO濃度が
濃くなる傾向にあるわけですね。 しかも今回の様に燃焼が早いと
天井どころか上階フロアの足元まで滞留していてもおかしくない状態に
陥るわけです。
で、このガス。体内に吸い込むと血中に溶け込みます。 このCOは
O2より血中に浸透しやすい性質があり、消費されにくく、長時間
体内を循環する傾向にあります。
つまり、大量のCOを吸うといくら酸素を吸い込んでもCOばかりが
体内に取り込まれてしまうため、酸欠に陥ってしまうのです。
要約すると火災時、五感では認識できず、吸い込むだけで酸欠に陥る有毒ガス
COが、天井付近から人が歩くときの顔面近くを漂っている。
という事になります。これが火災に遭遇した時に頭を低くして避難しなさいと
言われる理由ですね。
次に紛らわしい二酸化炭素 CO2 です。炭素(C)が一つと
酸素(O)が二つついています。
このガスも無味無臭無色です。 ただし、ガス自体は重いため
足元に漂います。 今回の火災だと一階を漂う感じですね。
二酸化炭素は我々が呼吸する時に吐き出されるガスです。
なので吸い込んでも体内に取り込まれず、そのままでてきます。
ドライアイスなどの白煙も同じものです。 なので多少吸い込んでも
問題はありません。
ただし、このガスは重いです。仮に2階で発生した場合、1階へと
漂っていき、1階の酸素を押し出して充満していきます。
なので同火災においても1階フロアはCO2が充満して酸素が
減少し、窒息していた可能性はあります。
酸素濃度が確保できていればCOよりは安全。
要約 CO2は無味無臭無色で重いガスなので足元に漂う。多少吸っても
問題は無いが、寝転がると危険。
という事で似たようなガスでも性質が全然違うのがお分かり戴けたでしょうか。
火の手から逃げる為に上に逃げるのは大事かもですが、上階が換気されて
いなければ、そこは窒息地帯になっている。という事も踏まえて行動を
することが大事ですね。 一番安心なのが窓際です。
今回なら3階の窓際になりますかね。 窓からは空気が入ってくるので
窒息に陥りにくくはなります。ただし、内部の溜まったガスも窓から
溢れてくるので窓の上側は危険です。 下側に顔を持ってくるようにしましょう。
色々書きましたが、いざとなるとパニックになって中々行動出来ないものです。
大事なのは普段からの意識づけ。 TVなどで火災のニュースなどが流れた
時に自分ならどうやって逃げる、死んだ人は何で亡くなったのか、どうやったら
生き延びれたのかを普段から考えておくことが、いざという時に役立つかと
思います。
火災に遭わないのが一番ですが、今回のような件もありますので皆様も
お気を付け下さい。
なお記事内容の説明は誰でも分かりやすい様にシンプル目に書いています。
なので100%正しいとは思わず、参考程度に覚えておいてもらえるとよいかと。
では最後に文章だけじゃ覚えきれないので即席簡単イラスト載せときます。
雑なイラストですが、イメージの強化にどうぞww
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