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原爆投下---一般市民を虐殺する戦争犯罪

2019-01-15 04:11:50 | 歴史と政治

  私は武田邦彦氏の「ユーチューブ」での講演をよく視聴している。科学的思考を基盤にして地球環境(地球温暖化説の嘘)や政治、経済、歴史に対する氏の切り込み、見解に賛成する部分が多く(全部ではないが)、氏の話はいつも参考にさせてもらっている(ただし、私のブログの内容には他の外国人や日本人の受け売りではなく私が初めて示す(大げさに聞こえることを恐れるが、世界で初めての)考えが一つないし、複数含まれていると自負している)。 次に示すものは武田氏の「国の印象を考え直しませんか?※※」 というタイトルのユーチューブでの講演の下のコメント欄に掲載されたものである。

 

 

原爆投下

一般市民を虐殺する極悪非道の戦争犯罪

永井津記夫

 

 もう、四十数年前の昭和47年か48年のころ、私が二十代半ばのころですが、産経新聞に次のような趣旨の記事が載りました。

**米国人女性で終戦直後に日本に来てGHQの職員として働き、原爆投下直後の広島の生き地獄さながらの惨状を実見して、「原爆投下を決断し実行させたトルーマン大統領は悪魔だ。墓を掘り返して火あぶりにすべきだ」という内容の本が出版された。** 

  この本に対する書評も産経新聞に載っていました。私はこの記事によって原爆投下が女性子供を含めた日本人非戦闘員の大量虐殺という戦争犯罪であることを瞬時に悟り(元もとある程度そのように考えていたのですが)、米国の“非道・悪行”を常に念頭において日本の政治、国際関係を考えるようにしてきました(注1)(私の中学、高校、大学の中年の男子教員の大多数は私の父と同年代で太平洋戦争に従軍し、日本が戦争に至った経緯も承知していたはずですが、戦争について語った人は一人もいませでした(注2))

  私は産経新聞の記事によって、米国が日本占領政策として実施したWGIP(戦争犯罪意識埋め込み操作)による洗脳から瞬時に脱したと言えます(中国と韓国が行なっている日本を悪役に仕立てる捏造の反日洗脳歴史教育も一瞬で消し去る方法があるはずで、日本政府と日本人はそれを見つけて彼らに投げつけるべきです)。

  米国は今でも日本を巧みにコントロールしていると言えます。おそらく、自民党から共産党まで米国によって操られている部分があると考えています(私のブログ『反民マスコミ』永井津記夫を参照して下さい)。

  上記の本の名前も著者の名前も当時覚えていたのですが、残念なことに忘れてしまいました。インターネットで検索しても出てこないので、産経新聞に直に問合わせましたが、昔の新聞はデジタル化されておらず、掲載年月日が分からないと検索できないと言われました。

  ソ連が1991年に崩壊した後の1994年ころだったと思いますが、読売新聞に勤める友人(私より数歳年上)と米国の核ミサイルについて論争になったことがあります。

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*(私):米国のミサイルの大半はソ連や中国に照準を合わせているでしょうが、その一部は日本に向けていたはずだし、今も向けているでしょう。

 **(友):同盟国の日本にアメリカがミサイルの照準を合わせているはずがない。

(私):ソ連や中国が日本にミサイルの照準を合わせているのと同様に米国も日本に照準を合わせているはずです。なぜなら、もし、日本がソ連や中国の手に落ちて、その優れた技術力を米国を滅ぼすのに利用されてはかなわないから、普通の頭のある大統領や軍部なら日本にミサイルの照準を合わせておくのではないですか。

**(友):アメリカが日本にミサイルを向けるはずがない。(私のブログ「北朝鮮問題(米国の恐ろしさと北朝鮮)」より)

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というような話になりました。その後、2001年ころだったと思いますが、米国の機密文書が公開され、米国の数発の核ミサイルの照準は日本に向けられていることが判明しました。これは日本のマスメディアにも取り上げられ、ネット検索ができたのですが、今はまったくできません。おそらく、朝日の慰安婦記事が誤報であったとする英文が、noindex, nofollow, noarchiveというメタタグによって検索できないように朝日がしたのと同様になんらかの圧力によって同じタグが埋め込まれたか削除されたのでしょう。米国女性の「トルーマン悪魔説」も一切検索にかからないのは同じ理由かもしれません。

  とにかく、米国は武田先生の言われるようにとんでもない悪辣・非道な国です。米国は中南米において政権破壊工作(要人暗殺、反対勢力のテロ支援など)を平気で行なっており、それは、機密文書の公開によって一部は明らかになっています。

  が、中国や北朝鮮の悪業、非道は米国を上回るものだと思います。大躍進政策や文化大革命によって数千万ともいわれる人民を死に追いやった中国共産党政権、チベット人やウイグル人やモンゴル人を大量に虐殺した中国共産党政権は米国を上回る悪徳・非道の政権です。現在、100万人を超えるウイグル人を強制収容所に入れています。また、北朝鮮は従順でない人民を強制収容所に入れ、虐待、処刑を重ねていると言われています。これら両国の政権中枢にいるものは私に言わせれば犯罪者集団です。中国人民や北朝鮮人民を非難する必要はありません(彼らは被害者です)が、政権中枢にいる者たちは非難されて当然の犯罪者集団です。

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  以上が、私がユーチューブに載せたコメントである。武田氏は“米国の悪辣さ、非道さ”を強調し、中国や北朝鮮に対しては「嘘つきでひどい国である」ことは認めながらも、中国や北朝鮮の姿勢には比較的寛容である。私は、中国の毛沢東・周恩来がとった手法と同じで、政権と人民は分けて、政権(中国共産党政権と北朝鮮政権)は悪徳・非道の政権として強く非難するようにしている。人民はその政権に操られた被害者として考えるようにしている。

 

(注1) 1960年の日米安全保障条約改定をめぐっての全学連による反安保闘争、1960年代半ばから1970年代初頭にかけての全共闘による反安保闘争は、日本政府の政治姿勢と米国の好戦姿勢を“日米反動勢力”として糾弾し、米国も強く非難していたが、一つ不思議なことに、米国の広島と長崎への原爆投下とその極悪非道な戦争犯罪を糾弾することは皆無であった。これは米国による隠然とした新聞などへの睨みがきいていたことと、日本の周辺国(中国、北朝鮮、韓国)が日本への原爆投下は当然と公言していたことと無関係ではないだろう(中国の核実験への抗議を駐中・日本大使が行なったとき中国側は“日本は原爆を落とされて当然の国だ”というような非常識きわまる反論にあったことがある)。

(注2) 「だれ一人戦争について語った人はいない」というのは正確ではない。昭和42年に、当時、定年退官し非常勤講師で大阪外大に来ていた本多平八郎氏(ハーバード大で万葉集の講義をした経験あり)が授業の中で戦時中上官から殴られてひどい目にあったことに何回か言及された(それ以外のことには言及はなかった)。

 

  また、私の父はインパール作戦に参加し、一緒にいた数十名の兵士の半数以上の兵士がチンドウィン川で溺れ死んだと何回も語った。父は増水して濁流となっているチンドウィン川を無事泳ぎ切りビルマからタイまで撤退し、終戦を迎え、英軍の捕虜になったあと、昭和21年6月に帰国した。その翌年、私が生まれた。父は夕食後よく戦争の話を私たち男三人兄弟の前でした。「お前達はしっかり泳げるようになれ。戦友の半分以上がチンドウィン川を渡るときに(英軍戦闘機の機銃掃射を受けあわてて川に飛び込んだこともあって)溺れ死んだ。泳ぎができれば助かったんだ」と何度も繰り返して言った(チンドウィン川は日本軍が敗走した時期は雨期で増水し映像で見たが非常な急流である。父は大柄で泳ぎが達者な強健な男だった)。「ビルマでは男はすわって小便をするが、女は立ってする」と常に言い、母はまたそんな嘘を言うと苦笑していたが、母と同年齢の京大教授の会田雄次氏の書いた『アーロン収容所再訪』に同様のことが書かれていて父が嘘を言っていなかったことが、後年わかった(※同書と元の『アーロン収容所』も再読したがビルマ人の小用については書かれておらず、他の書物で読んだのを私が会田氏の書と誤解していたようである)。会田氏は昭和22年5月の帰還船で帰国したから父は最初の帰還船でいち早く日本に帰ってきたことが分かる。父は私が16歳の時に心臓麻痺で突然死んだ。後年、教師となり、色々戦争や戦争前の状況など聞きたいときに父はもういなかった。

 

  インパール作戦に参加した兵士十数万名のうち7割以上が死んだとされているが、これもいくつかの記録に混乱があり正確なところは分からない。しかし、死亡者の大半は退却途中での病死(マラリア、コレラなど)であった(日本軍の退却路は白骨街道と呼ばれ、病死した日本兵の遺体が道ばたに無数にあった)父によると退却の行軍の途中で倒れ込んでしまい、肩を貸すから歩けと言っても「ほっておいてくれ」と言われてどうしようもなかったという状態であった。ただ、同じ村の同窓の友人は肩を貸して歩かせなんとかタイまで逃げのびたということであった。この友人は死ぬまで自分が生きて日本に帰れたのは永井のお陰だと言い続けた。途中のビルマのジャングルの中では一緒に連れているサルが食べるもの(毒がないので)を食べて飢えをしのぎ、途中のビルマ人の村では薬(父は衛生兵で薬を革のカバンに入れて行軍していた)と交換に食料を(大量に)調達してタイまで逃げのびたということであった。交換で手に入れた象牙のパイプを父は戦後も使っていた。

 

  私は大阪平野を流れる大和川の近くで育ったので、大和川 堀池 という農業用の溜め池で夏は泳いだ(当時、まだ、小中学校にプールはなかった)。中学一年の夏に横幅80メートルほどの堀池を泳いで渡れるようになり (このとき、12歳の私は死を覚悟して横断を決行した。30メートルくらいは自由に泳げるようになっていたが、池の中央の深さは恐らく7メートルはあり、私の横を伴走するボートもなく一緒に泳いでいる連中も池の真ん中で溺れた者を助ける泳力は持っていなかった)、高校1年の夏には海で3キロぐらいの遠泳ができるようになった。父の言によると「急流を泳いで渡ろうとしてはいけない。流れに任せて浮かんで流されて行き岸に近づいたときに泳ぎ出せば大丈夫だ」ということであった。よく、川遊びをしていて上流で大雨が降り、増水して、泳ぎが比較的出来る人が溺死した、というニュースに出会うことがあるが、急いで泳いで岸にたどり着こうとして失敗するのであろう。こんな場合は息ができるように頭を出し、流されるままにして蛇行部等で岸に近づいたときに一気に泳ぎ出せばよい。

  ※※WGIP(=War Guilt Information Program)は「戦争犯罪意識埋め込み計略」と意訳するのが最適と今は考えている。「原爆投下」という人類史上最も残忍で非道な行為をやっておきながら、(おそらく日本人の復讐を怖れたためだろうが)自分の極悪非道の罪は棚上げにして、日本人に罪の意識を植えこむやり方は、あきれて物が言えないが、そのお先棒を担いで米国の走狗(犬)となったのが朝日、NHKを筆頭とする日本のマスコミであり、戦後日本の政治を任された与野党を含めた多数の政治家である(全てではない)。

  WGIP「戦争犯罪意識埋め込み計略」による洗脳はその意図とそれが「計略」であることがわかれば、そして「米国の原爆投下が人類史上類を見ない残虐非道な戦争犯罪である」ことがわかれば簡単に解けて消滅するはずである。 

  「極悪非道の米国」と私は非難しているが、これは米国の一部支配層に対して言っているのであって、一般の米国民に対して言っているのではないので誤解のないようにしていただきたい。米国の非道を煽って米国と米国人に対する憎しみを日本人に起こさせる意図はない。日本人の中にあるWGIPの呪縛洗脳を解きたいだけである。私には米国人の友人もごく少数であるがいる。米国民も今は大きな被害者である。米国では武田邦彦氏が言われるように、1%の富裕層が90%の所得を独占する〈※訂正:10%の富裕層が80%所得を独占する〉という極端な格差社会となっている。銃乱射などの個人テロが横行し、それを防止するために米国は中国に劣らず個人情報を窃取し、監視カメラをはりめぐらせている。この点で米国は中国によく似ている。「中国(政権)は辛亥年(2031年)の数年前から国家崩壊を始める」というのが“辛亥革命説”にもとづく私の推定であるが、同時期に米国にも分裂の危機が訪れるのではないかとも考えている。(1月15日記) (1月17日一部追記) (2月25日一部修正)

※※「国の印象を考え直しませんか?」というタイトルの武田邦彦氏のユーチューブでの講演の動画を3月4日に再生しようとすると「この動画は再生できません」となっていた。その2日前の3月2日に同動画をチェックすると私のコメントが消去されていることを発見した。武田邦彦氏は数少ない“与民評論家・学者”の一人である。国際政治でも、歴史でも、経済でも、地球温暖化問題や地震・火山噴火予知についても自身の見解を歯に衣を着せぬ形で評論し社会に警鐘を鳴らし社会を啓蒙しようと努力されている学者である。したがって、今回の件は武田氏の意向ではなく、何らかの組織の圧力によって動画が削除されたものと思う。もちろん、私の原爆投下に対する米国非難とその関連情報が絡んでいるものと考えられる。残念なことである。(2019年3月5日追加修正)