社労士みょうみょうの“やめない・つづける・はじめる”方法

介護離職や育児離職をしないで
仕事を「つづける」方法を探しましょう!

仕事ではなく介護をやめる

2014-08-22 14:19:57 | 日記
介護をしない、放棄する
のではない。

介護をやめるのである。

やめるのは「介護」であって
お付き合いではない。

女優・タレントの秋川リサさんは
(アメリカ・日本のハーフで70年代には、雑誌アンアンのモデルなどをしていました。)
認知症のお母さんの介護をしていました。
要介護1から半年で要介護3まで病気は進み、足腰が丈夫なため徘徊を繰り返すお母さんを週3回のデイサービスを利用しながら自宅でみていました。

介護離職はなんとか回避しつつも、苦しい日々が続きました。
在宅介護から1年半、お母さんを施設に入れました。
「家族が寄り添う在宅介護は理想かもしれないが、現実は厳しい。」
「寄り添うというよりも、見張る介護になってしまい、皆が疲れました」
正直な言葉です。
同居している娘さんも「あと半年遅かったら私は家を出ていたかも」
と言ってます。
美しい家族愛などというものを押し付けるべきではないと私は思います。

秋川さんが施設入所を選んだきっかけは
お母さんの書いた日記でした。
家計簿かと思って開いてみると
30年にも及ぶ娘秋川さんへの罵詈雑言だったそうです。
「娘なんて産まなければよかった」
「面倒を見てるからって偉そうに」
などなど…
秋川さんはあきれ、数日たって怒りがこみあげてきたといいます。

施設に預けて母と距離を取らないと心が壊れそう。

秋川さんは、母に翻弄され恨み言を言いたい時もあったが
母のおかげで成長できた。何ひとつ無駄な経験はなく、母にも家族にも
ありがとうと伝えたいと思っている。
と言っています。

在宅介護の呪縛は強いものです。
住み慣れた地域、馴染みの関係、地域密着などという言葉で
在宅が奨励され、介護する人を追いつめるのは本末転倒です。

介護をしている人の中には、在宅は限界にきているのに
施設の事情や経済的な事情、その他もろもろの事情で
にっちもさっちもいかなくなっている人が多いのではないでしょうか。

介護の場合も、相談先はひとつと思わず
いろんなところを当たってみるのがいいです。

秋川さんはよいケアマネジャーにあたったようですが
そうではない場合は、さっさと見切って(適当に話をしとけばいいのです)
別の窓口を探してみてください。

低料金で利用できる特養ですが、待機者が多く順番がなかなか
回ってこないと言われています。

でもどれくらい待たなければいけないかなんて誰にもわからないのです。
はなっから無理と諦めずに、自分でも当たってみたらいいと思います。

定員に満たない特養だってありますよ

タイミングってものもありますから

決めるのは介護者でいいのです


母の日記』(NOVA出版)

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