ファン・ミエとモ・ジンソプはまだわちゃわちゃやっていた。
ミエがぶちまけたゴミを、ジンソプが横取りして拾う。
「私が拾うから!離してっ」「いや俺が拾うし」「私のだっつーの!離せってば!」
「君、いつも自分のだって言うね」「だって私のだもん!!」
以前自販機の下にあった小銭を取られた恨みを、ジンソプはまだ持っていたらしい(笑)
相変わらずニヤニヤと笑いながら、ジンソプはミエに言う。
「あ〜だからキム・チョルのことも・・・」
自分のものって思ってるの?と全て言葉にする前に、大魔王が現れた。
グシャッ!
「俺が半分に分けてやるから離せ」
というわけでゴミは、公平に分配されました。
「いや、これはマジで俺の・・」「シャーッ」
チョルとジンソプはゴミが半分ずつに分けられてるかどうかまだ議論していたが、
ミエの心の中は平静ではなかった。
はっ!
泳ぐ視線をジンソプに見られて、ミエはじっとりと彼を睨む。
ふと、チョルが気づいた。
「おい、肩にほこりついてるぞ」「えっ?」
「どこ?ここ?ここ?」
「あ、それと今日・・」
チョルは言葉を続けようとしたが、ふと隣で自分を凝視する存在に気づいた。
思わずビクッとするチョル。
「な、なんだよ・・何見てんだよ」「ん?何が?」
チョルは思った。そしてミエも。
[・・こいつ、今日はなんだか嫌な感じなんだが] と・・・。
<驚くべき指摘>
後方から、チョルに声が掛かった。
「キム・チョル!あっちで呼んでるよ!早くきて!」
「もう大丈夫だな?子供じゃあるまいし・・」
チョルはそう言うと、クラスメートのところまで走って行った。
いい加減にしろよ、と二人に言い残して。
複雑な胸中のファン・ミエ。
ふと隣を見ると、モ・ジンソプはミエをガン見していた。
ビクッ!
ふぅ〜〜ん
イラッ
ミエのイラつきは遂に爆発した。
「頼むからその顔止めてくんない?!
するとジンソプがぽつりと言った。
「全く・・俺がそんなにバカに見える?」「違うの?」
「なぁファン・ミエ、男女関係においては君よりは俺の方が専門だと思うけど」
「本当に分からないの?」「何が?」
疑問符を浮かべるミエに、ジンソプはその核心を口にした。
「キム・チョルの、君への接し方はちょっと変わってる・・いや、」
「「特別」じゃない?」
「・・へ?」
物事の核心を、ジンソプは確信を持って口にしていた。
一方ミエはまだその核心に、初めて触れる段階だ——・・。
第七十九話③でした。
モジンソプ!さすが学年1のプレイボーイ!
しかしジンソプのミエに対してのポジションがいまだに謎・・。
亮さんポジになるにはまだミエとの関係が薄いし、チョルとミエが恋仲に発展したらまた変わるのか・・?
気になる木です
第七十九話④に続きます
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