青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第七十九話⑤

2023-02-24 | 第七十九話〜第八十一話

「私は100%確信してるから!!

キム・チョルは絶対にあんたのことが好きだって!!!」
 
 
はっきりとそう言い切ったユンヒ。
 
ミエは未だに信じられなくて、モゴモゴと反論する。
 
「違うってば!小さい時から知ってるから、気に掛けてるだけであって・・」
 
「い〜や合ってるね」「違うってば!」「合ってるってば」「違うったら!」
 
「合ってるんだって。じゃあ私が当たったらどうする?」
 
 
「どうするったってどうするのさ。それをどうやって確認すんの?」
 
「”どうやって?”」
 
 
パチッ
 
それを”どうやって”確認するか。
 
その答えを思い出したミエは、ベッドからパッと起き上がった。
 
そしてそのまま窓を開ける。
 
 
スチャッ
 
 
双眼鏡を覗き込んだミエは、チョルの部屋を見る。
 
カーテンが閉まっていた。
 
 
続いて路上を見る。
 
人が歩いているのが見えた。
 
 
そしてその中に、見覚えのある人物が見えた。
 
チョルの妹、キム・ファニだ。
 
 
そしてそのまま引いて見ると、兄の姿が見えた。
 
ファニにローラースケート靴を履かせているところらしい。
 
 
ミエはそのまま、ピントをチョルに合わせた。
 
彼は妹に何かを伝えている最中だ。
 
 
レンズ越しにチョルをじっと見る。
 
右頬についた傷がハッキリ見えるまで、解像度を上げて。
 
 
「まさか・・あいつが私を・・」と呟きながら、少し視線を外した。
 
ミエの心はザワザワと騒いでいる。
 
するとミエが目を見開いた。
 
普段なかなか見れないものが見えたから。
 
 
そこに見えるのは妹に優しく笑いかける、チョルの笑顔だった。
 
思わず目が惹きつけられる———・・・。
 
 
見すぎたからか?
 
チョルがこっちを向いた。
 
 
シャーッ!!
 
 
驚いたミエは、思い切りカーテンを引いた。
 
その勢いで、窓辺に置いた双眼鏡も靴も本も倒れてしまう。
 
そして改めてプレイバックしたのだ。
 
好きかどうかを”どうやって”確認するか、チヘが言っていた言葉を。
 
「Eye to eye!気になるあいつと、目を合わせてみるのよ!」
 
 
 
ミエはひっくり返りながら、胸がドクンドクンと脈打つのを感じていた。
 
あぁビックリした、と呟きながら、しばし天井を眺める・・・。
 
 
[まずはターゲット確認完了]
 
 
 
<一段階>
 
 
しばらくしてから、ミエはそっとカーテンを開けてみた。
 
下の様子を見るために。
 
するとキム・チョルが、こちらをじっと見たまま突っ立っているではないか。
 
ミエは再び驚いて、思わずまたカーテンを引いてしまう。
 
 
「何あいつ?!あ〜よりによって双眼鏡持ってる時に・・!
 
また変態だって大騒ぎされる〜!せっかく形勢逆転してたのにー!」
 
 
悔しがるミエ。
 
すると閉めた窓から、コンコンと何かが当たる音がした。
 
 
ミエは言い訳をモゴモゴ言いながら、おずおずと窓を開けた。
 
「な・・何〜?ていうか見てないからね!」
 
 
チョルはからかうでも嫌がるでもなく、ただ腕を上にあげて見せた。
 
その手には、ビデオが握られている。
 
クイッ、と首を斜めに振って見せた。
 
出てこいよ、というサインを示す。
 
 
 
ミエはポカンと口を開けながら、じっとチョルを見つめた。
 
そのリアクションがよく分からなくて、チョルもまた彼女をじっと見る。
 
 
好きかどうか確認するには方法はただ一つ。
 
Eye to eyeで、相手と見つめ合うこと———・・・。
 
 
根負けしたのはチョルだった。
 
首を傾げながら、さっと目を逸らす。
 
 
そのまま行ってしまいそうになるチョルを、ミエは窓越しに大きな声で呼び止める。
 
「あっ待ってよー!一緒に行く!」
 
そしてドタバタと階段を降りて行ったのだった。
 
チョルとミエが交わした”約束”が、ようやく果たされる日が来たようだ。
 
 

 
第七十九話⑤でした。
 
おお〜!Eye to eyeいいですね^^
 
しかしEye to eyeで思い出すのはいにしえの健太先輩です・・・。
 
 
あー懐かしい・・。
健太の中学時代とかどんなんだったんだろ・・と関係ないことを考えてしまいました。
 
チョルに成敗していただきたい!
 
第八十話①に続きます
 


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