青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第七十九話②

2023-02-15 | 第七十九話〜第八十一話

ニヤッ

モ・ジンソプの微笑み(?)に困惑しているミエであったが、

チョルもまた、当惑していた。

 

 

<当惑と困惑>

「な・・何?ツ・・?」

「ツーツー!知ってる?ギョン・フンとジュ・ヨンがツーツーだから、ローリングペーパー書いてるの」
 
「何?ツーツーって」「付き合って22日になったって意味だよ」
 

チョルは聞いたことのない呪文のような言葉に、ただただ戸惑っていた。

まごつくチョルを見て、ショートカット女子はケラケラと笑う。

「ていうかマジで知らなかったの?ピュアすぎだよ〜」

「俺その人達のこと知らねーけど・・」

ツーツーというのはカップルの記念日だと、ようやく理解したチョル。

けれど見たことも聞いたこともない二人に、一体何をしたらいいのか分からない。

とりあえず「おめでとう」と紙に書いた。

「大丈夫大丈夫、ただ集まってお祝いするだけだから。キム・チョル君が書いてくれたら喜ぶと思うよ」

真面目に祝いの言葉を書くチョルに、女の子は「本当に硬いね」と言ってさらに笑う。

そしてショートカット女子は、チョルに向かって手のひらを差し出した。

「はい、じゃあ200ウォン」「え?」

「ツーツーは記念に一人100ウォンを2枚ずつ集めてあげるんだよ」「なんで俺が・・嫌だよ」
 
「まぁまぁ・・ゴミ拾い終わったら一緒にツーツーパーティー行くよね?めちゃいっぱい友達来るよ」
 
「いや・・行かない」「大丈夫だって〜」
 
 
聞けば聞くほど、その文化に馴染めないチョル。

ここは田舎とは違うのだ。

 

[都市文化に全く適応出来ないキム・チョルであった]

 

 

<山越え山>

 

一方、モ・ジンソプとファン・ミエはというと。

「ふぅ〜〜〜〜〜ん」

ジンソプはニヤニヤしながら、ミエの視線の先を追った。

そこにはキム・チョルがいる。

「だから何よ?!なんなのよ?!」「いやなんか・・」

「なんか何?!」

まるで喧嘩腰でそう聞くミエに、ジンソプは全てお見通しのような顔で笑う。

「ふむ」

「ふーん・・」

「もしかして・・」
 
ミエは「何が?」と言いたいが言葉にならない。
 
冷や汗が全身を伝って行く。
 
「ミエ・・・君さぁ・・」
 

「キム・チョルのこと・・」

「好・・・」

ジンソプがそのワードを口にする前に、ミエは大声で全否定を叫んだ。

「違う!!違うから!!」

「絶対に違うからっ!変なこと言うとぶっ飛ばすよ?!」

「え〜?変な事って?ゴミ全部落としてるよ

ミエとジンソプがわちゃわちゃしている時分、チョルはまだショートカット女子に捕まっていた。

 

「チョル君は彼女作らないの?ファン・ミエちゃんと付き合ってるってほんと?」

切り込んだ質問に、チョルは少し戸惑った。

「え?いやあいつは・・」

「と・・友達・・」

そう口にした瞬間、チョルの目が見開かれた。

視線の先には、モ・ジンソプと戯れるミエの姿がある。

「ちょっと!ゴミ拾わないで!どこいった?」

「それ私のだから!ちょっと!手ぇどけてっ!」

チョルは二人から目が離せなかった。

すごく仲が良さそうだからだ。

チョルの胸の中がモヤモヤと煙る。

しかしそのことに気づかないショートカット女子は、さらに言葉を続ける。

「そうなの?じゃあ私とも友達になってよ!」

「は?ならない」

チョルは女の子のお願いをバッサリと一刀両断し、

そのまま歩いて行ってしまった。

向かうところはただ一つ。

モヤモヤする心に従って、チョルは歩を進めた——・・・。

 


第七十九話②でした。

 

ツーツー!初めて知りました

調べてみると韓国のカップルはことあるごとにお祝いなんですね・・!

22日記念日の次は49日で、100日、200日、と記念日は続くそうで

チートラの雪ちゃんと先輩はそんなにお祝いしてたっけ・・?と記憶を辿る私です・・

中高生とか若い子がお祝いする感じなのかな?

韓国のカップル事情、気になりますね・・

 

 

第七十九話③に続きます



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