青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第七十九話④

2023-02-21 | 第七十九話〜第八十一話

<気にする必要ある?>

ミエは先ほどモ・ジンソプから言われた言葉を聞いて、目を丸くした。

キム・チョルのミエに対する態度はどう見ても「特別」だと・・・。

「特別?キ・・キム・チョルが私を?」

「うん、あ〜それはそれでまた・・うん・・」「?」
 
 
言葉を濁すモ・ジンソプ。
 
すると向こうの方がにわかに騒がしかった。二人はそちらの方を見る。
 
なんと、キム・チョルが女子たちから一斉攻撃されてるではないか。
 
しかも、チョルに話し掛けていたショートカット女子は泣いている。
 

チョルはそのまま逃げ出し、女子たちは怒りながら彼を追った。

見かねたジンソプがそちらに走る。

「あーあーあいつ・・あれなんとかしなきゃな」「ねぇ!話は最後まで・・」

「気になるならまた俺んとこまでおいで」
 

「じゃーねー」

そう言ってモ・ジンソプは行ってしまった。

チョルに怒る女子たちの「謝ってよ!大魔王なら何してもいいってわけ?!」と言う声が聞こえている。

「はい、はい、みなさん終わりでーす!」

先生のがそう言ったので、皆自由に動き出した。

ミエはモヤモヤしたまま、心の中でモ・ジンソプに対して毒づく。

は?ありえないし、なんなんあいつ?
 
男女関係語ってるよ、自分も中三のくせに・・
 
なんで私があいつのとこに出向かなきゃ・・・

そこでミエは気づいた。

モ・ジンソプの言うことが信用できないなら、ユンヒたちに聞けばいいじゃん!と。

「大魔王が追いかけられてんの見た?おっかしかったぁ、マジで爆笑だったわ」

「ユンヒユンヒ!」「ん?」

「あのさ〜キム・チョルって、私のこと特別に扱ってるように見える?ま、ちょっとは仲良いけどさ

するとユンヒは、さも当然のことのようにこう言った。

「え?何よ今更。今気づいたの?

あの人、あんたのこと好きなんでしょ」

えっ

えっ???

ミエの頭は突然の新事実についていけず固まった。

ユンヒは笑いながら向こうを指差す。

「あれ見てよー面白いから!大魔王追いかけられてるw

「あ、もう終わってる。珍事件だったのに」

ようやく女子たちの追及が終わったらしい。

げっそりとしたチョルの後ろで、ジンソプが「慰めてあげよっか」とフォローしているのが見える。

 

バチッ、と目が合った。

自分のことを「特別」だと思っているらしい、キム・チョルと。

ミエは咄嗟に目を逸らした。

何事もなかったかのように、口笛を吹いて後ろを向く。

男子たちが、「なぁ大丈夫?何があったんだよ」とチョルに聞いているのが聞こえる。

なんだか胸がザワザワした。

ミエは目を逸らし続けながら、そのザワザワを持て余す・・・。

 

<そうじゃないのに>

家に帰ったミエは、ベッドに寝っ転がりながら色々と考えていた。

ベ・ホンギュが言った言葉を思い出す。

「愛し合っちゃってんの?」

その直後、二人で同時にこう言った。

「なんでこいつと!!」

チョルは友達。友達のはずだ。

そのはずなのに・・・。

先ほどユンヒから「キムチョルはミエのことが好きだと思う」と言われた後のことを思い出した。

 

「ちょっとちょっと〜」

「何言ってんのさ〜からかわないでよ」

冗談だよ、と言われると思っていた。

しかしユンヒは、真面目な顔をして言う。

「いやそんなつもりで言ったんじゃないし。本気で言ってるけど」

ユンヒが「だよね?」とチヘとチソンに聞く。

二人も当然の如くうなづいた。

「何言ってんのさ!好きってなによ好きって・・・」

「いや、見てればすぐ分かるけど?」

まるで追い詰められているような気分だった。

ユンヒたちはジリジリとミエを囲む。

「ねぇファン・ミエ」「な、何?」

「今まで大魔王が何回助けてくれて、何回面倒見てもらったの?」
 
「それは・・友達だから・・」「あ〜指が足りなくて数えられない!」
 
 
どんどんユンヒの言う「チョルがミエを好き」に引っ張られそうになるが、
 
ミエはまだ信じられなかった。たった一つ、根拠を持っているからである。

「でもあいつはハッキリ言ったんだよ?!」

「なんでこいつと!!」と・・。

 

ありえないってなんであいつが私と・・

いやなんで私が?

なんでこんなに気にしているのか、だんだん分からなくなってきた。

けれどユンヒはミエの言う「根拠」を信じることなく、諭すようにこう言った。

「とにかく!そんな否定しないで、私たちの言葉を信じなさいって!」

「そうそう!」

「いや・・だからなんでそんなん信じる・・・」

「私は100%確信してるから!!

キム・チョルは、絶対にあんたのことが好きだって!!!」
 
 
 
友人の100%の確信を突きつけられて、ミエはさすがに動揺した。
 
ではどうやったらそれを100%実感できるのか?
 
ミエはある行動に出る・・。
 
 

第七十九話④でした。

 

そんな・・!チョル→ミエはそんなにあからさまなの!?

周知の事実だったなんて・・本人さえまだはっきりと自覚してなさそうなのに・・

結構衝撃でした。

さてここからミエが意識していくターンですね!!楽しみです

 

第七十九話⑤に続きます



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