チョルが自分の気持ちを持て余していた時、ファン・ミエはあくびをしていた。
「ふわぁぁ」
キム家のソファに寝転びながら、先程キッチンに立ったまま帰ってこないチョルを見る。
チョルは立ち尽くしたまま、微動だにしない。
ミエの頭の中に、チヘ先生が浮かんだ。
「どう?確認した?どうだった?」
「気になるでしょ?ね??」
”確認”の結果、チョルはこうなってしまったということなのか?
ミエの目がキランと光る。
「あ、そういえばあんた模試どうだった?また成績上がったりした?」
ミエが軽くジャブを入れると、チョルの背中がピクリと反応した。
と同時に、電子レンジがチン!と鳴る。
「私また落ちたっぽくてさ〜どうしよ〜またお母さんにゲキ怒されるわ。
あんたの家も勉強しろって首根っこ掴まれたりする?うちのお母さんもう完全に私の調教師だから」
「あんた成績上がったらさー・・」
チョルは突然現実に引き戻され、とにかく動作を始めた。
電子レンジを開けて、熱くなったとうもろこしを皿ごと取る。
だからミエが今何を話しているか、今どこにいるかを、全く把握していなかった。
「もうできた・・」
振り向いた途端、チョルを驚かそうとでもしたのか、手を広げたミエが目の前にいた。
ミエの思惑通り、いやそれ以上に、チョルは驚愕した。
「うおぉぉぉっ!!!」
その拍子に、とうもろこしが飛んだ。
熱々のそれが、ミエの頭に降ってくる。
「このドアホ〜〜〜〜〜ッ!!」
既のところで、チョルはミエの火傷を回避した。
が、無理矢理体をねじったので、別の問題が発生する。
チョルもそうだが、ミエもバランスを崩してしまったのだった。
たたらを踏むチョル。
そんなチョルに向かって、ミエもまた体が倒れて——・・・
トンッ!
コロコロコロ・・・・
転がっていくとうもろこし。
そしてチョルとミエは・・・・
[・・・お?]
なんと、チョルとミエは接触した。
どこに触れたのかは、次の回で・・・・。
第八十一話①でした。
おおう!!チョルとミエはラッキースケベ(おい)が多いな〜!
これは中高生のとき読んでたらドキドキが止まらなかったかもしれないです・・!
今は自分の子供たちを見てるようで、「あらあら」と思っちゃう・・
次回、第八十一話②に続きます
無理矢理生み出されたラッキースケベ!!
そしてファーストキスですか!
いやぁー。ぶっ込みますね!
来ましたよラッキースケベが!
あの体勢にどうやってなるん?!というツッコミは置いといて・・
しかしチョルもミエもすっ転びすぎですよね・・