青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第六十話③

2022-05-13 | 第五十八話〜第六十話

体育が終わった後、3年12組に珍しいゲストが現れた。

「おーい、キム・チョル」

「見たよ、サッカー。おめでと」

「やっぱ上手いね。すぐ俺らとも対決だ」

突然現れたモ・ジンソプに、女子たちの視線が集まる。

「え?モ・ジンソプ?」「うちらのクラスに来るの初めてじゃない?」

そんな中、モ・ジンソプはキム・チョルの席を探していた。

キムチョルの席はどこだ?隣は誰?
 
誰がキム・チョルを救うって言ったって?名前が・・ミエ?ミヘ?
 
同姓同名?

モ・ジンソプはチョルの噂を聞きつけて、わざわざ別校舎の12組までやって来ていた。

自分よりチョルが目立つのが許せないくせに、そんな感情は微塵も感じさせないようオーラを纏う。

「とにかく次も頑張れよ」

「あ・・・うん。その・・ありがとう・・」

素直に礼を口にしたチョルを見て、モ・ジンソプは少し複雑な気分になった。

思っているよりも、本当の所キム・チョルは純粋な人間なのかもしれない・・・。

その時、突然外から女子の悲鳴が聞こえた。

「きゃああーーーーーっ!!」

急いで窓から下を見ると、なんとあの変態男がいるではないか。

「うわっ!なにあいつ!学校まで来たんだけど!?」

「うわ!?」「ぎゃっ!」「きゃああっ!」
 
「捕まえろ!」「きゃーーっ!」
 
 
叫び声が飛び交う中、変態男はトレンチコートの前をはだけて見せた。
 
ますます騒ぎは大きくなる。
 
「そっち行ったぞ!」

 

「先生ーーーーっ!」

その群衆の中に、ファン・ミエの姿があった。

それをいち早く見つけたのはチョルだ。

あんにゃろ・・!

そのわずか1秒後、チョルは外に向かって猛ダッシュで駆けて行った。

すぐに変態男の元に到着する。

「おいっ!この変態がっ!」

凄い形相の大男が迫ってくるのを見て、変態男は尻を出して逃げた。

「ヒイイイーーーーッ!」「うわっ!」

「そっち行ったぞ!」「捕まえろ捕まえろ!」と大騒動だ。

するとチョルの視界の端に、探していた人物がいた。

ファン・ミエは、今回は変態を追いかけることなく、平和にお菓子を食べていた。

チョルと目が合うと、だらしなく開けた口からお菓子をぼろぼろとこぼしている・・・。

ミエは一言も発さずにただ、

チョルに向かってサムズアップした。

はっ

そこで初めて、チョルはたくさんの人から見られていることに気がついたようだ。

チョルは心の中で、誰に向かってかは分からないが、必死に弁解する・・・。

ち、違うっ・・!!

違う違う違う・・っ!

 


第六十話③でした。

ヒェーーッ!変態が・・ババリメンが学校にまで出没・・

こんな真っ昼間から何してるんだろう・・

なんだかこの変態がだんだんと気になって来た私・・・

 

第六十話④に続きます



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