北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

裁判長忌避、その後・・・

2017-07-06 | 志賀原発廃炉訴訟
   

大飯3,4号機差止訴訟控訴審は島崎邦彦元原子力規制委員会委員長代理の証人喚問に続き、昨日は原告が裁判長の忌避を申し立てて閉廷した。

私も原告の1人であり、名古屋高裁金沢支部で審理されているので傍聴に行きたいと思うが、なかなか日程が合わない。
もちろん緊迫した攻防の行方は注目している。

ところで昔々、珠洲市長選挙無効訴訟でも裁判長忌避の申し立てをしたことがあった。
裁判長が「不正選挙」の真相究明に後ろ向きだということが理由だったと記憶している。

裁判長忌避は認められることが稀で、私たちの申し立ても却下された。
そしてその後、私たちは忌避した裁判長から市長選挙無効という画期的勝訴判決を勝ち取るという、ちょっと聞いたことのない珍事を体験することとなった(ちなみにその後、無効判決は最高裁で確定し、市長選挙はやり直しとなった)。

さて、忌避を申し立てた弁護団の判断はいかに???
忌避を申し立てるほど原告側の強い意思を示したことが勝訴判決のつながったという声もあったが、う~んという声も。

判決文を読み解くと、裁判長にすればこれ以上時間をかけて真相に迫るまでもなく事務手続きがあまりに杜撰なので選挙は無効ということだったらしい。
結果オーライである
裁判というのは真相究明に迫る場ではなく、請求(この場合は選挙無効)を認めるかどうかを判断する場だということをあらためて認識させられた判決でもあった。

さて、今回の大飯訴訟の忌避は今後どういう展開となるか。
次回以降も目が離せない。

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