北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

芸術祭 「集団免疫」で安心?

2021-07-02 | 奥能登国際芸術祭

2021年7月2日 北國新聞

奥能登国際芸術祭2020+が9月14日から10月24日までの会期で開催されることが昨日(7月1日)の実行委員会役員会で決まったそうだ。
6月30日に閉会した珠洲市議会6月定例会では市議から開催を不安視する声が相次ぎ、総務教育常任委員長の委員長報告でも慎重な判断を求めるとの指摘もあったが、再延期は避けたいとの思いが泉谷市長はじめ関係者の間で強かったのだろう。

7月25日からの開催が予定されていた「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2021」(新潟県)は延期が決定され、奥能登国際芸術祭同様1年延期で8月21日から開催が予定されていた北アルプス国際芸術祭は再延期で10月2日から開催される。

もちろん様々な感染予防対策を講じての開催だが、市長が議会中も強調していたのは市民のワクチン接種の状況だ。
8月14日までに市民対象の接種をほぼ終える見通しで、「市民の77%超が接種を受け、集団免疫を獲得できればリスクを低減できる」という。
市民個々人で見れば、より感染予防ができることは間違いないが、「集団免疫」という表現で安心感を拡散するのはいかがなものか。

「新型コロナワクチンによって、集団免疫の効果があるかどうかは分かっておらず、分かるまでには、時間を要すると考えられています。」
これはは発信元不明のネット情報ではなく厚労省のホームページに記載されている「新型コロナワクチンQ&A」からの引用だ。

政府分科会の尾身会長も「個人の予防と地域レベルの感染抑制は別問題だ」と指摘している。

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