北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

微風の珠洲市議会、緊迫・輪島市議会

2012-06-20 | 珠洲市議会
 珠洲市議会は今日、各常任委員会が開催され、付託された議案を審査。
 教育予算の拡充を求める請願が継続となること以外は全議案が可決される見通し。
 この請願は従来、採択されてきており、県内の多くの議会でも採択されている。概算要求時期の前に提出したかった請願であり、継続は残念だが引き続き採択に向けて働きかけていきたい。

 TPP交渉に関する請願も農協から提出されている。TPPについては珠洲市議会は断固反対の姿勢で過去に意見書を提出し、決議も上げている。
 JAグループ全体がTPP反対で先頭に立った取り組みを展開していることはもちろん知っているが、今回の請願が提出を求める意見書の要請項目はいかにも甘ったるい。情報を公開しろとか、国民的議論をするべきとか、手続きに条件を付ける内容だ。
 同趣旨の請願が昨年12月議会、市内の団体から出され、私は珠洲市議会のこれまで可決してきた意見書や請願の立場を後退させるものだという趣旨で反対討論をおこなっている。
 請願の文面自体は「TPP交渉参加阻止を実現するまで・・・意見書の提出を賜りたく・・・」ということで反対運動を続ける決意もあり、「反対」まではしたくないが、「賛成」でも前回の対応と矛盾してしまう。対応に苦慮。退席か。

 この他、今回の市長提出議案は、反対や修正を迫るほどの大きな問題はなし。ということで、今議会は昨年の改選以降はじめて議会最終日に討論がなくなりそうである。

 これに対して輪島市議会は昨日、今日の代表質問、一般質問で震災がれきの受け入れ問題で緊迫した論戦が展開された模様。
 受入反対の議員の質問に対し、反対の請願や署名が出されたことは残念!と自らの方針に反対する市民の声を真摯に受け止める姿勢なし。
 池田こみちさんの先日の輪島講演の内容を曲解した地元紙の報道を引き合いにだすなど、反対する市民の不安に誠実に答えようともしない、とは傍聴者の感想。
 今後、24日には大きなヤマ場となる市民説明会。
 そして25日は市議会最終日。請願の採決もあるが、がれき受け入れの決議を目指す動きもある。
 さらに26あるいは27日には市内区長会長会が受け入れの賛否を表明するという。

 地元の3地区が反対で固まる中、どうやってがれきを押し付けるのか。仮に受け入れに賛成する区長会長がいるとして、地元から「受け入れてもいいというならクリーンセンターをあなたの地区に持っていってくれ!」と反論されて応えられる人はいるだろうか。
 地元はたとえ試験償却であって受け入れに同意することはない。
 輪島の市民の皆さんは「恩返し」を忘れない情に厚い人たちばかりだ。いまこそ、これまでクリーンセンターを引き受けてきてくれた美谷、光浦、鵜入の地元の皆さんに「恩返し」をするときではないか。

 



8 コメント

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全くその通り (輪島市民)
2012-06-21 10:37:30
輪島市民は能登沖地震で全国の皆様から受けた支援は忘れていません。私たちのできる範囲で継続してできる支援を東日本の被災者に今も行っています。
 市長は恩返しを強調しています。恩返しや支援は、マスコミ等を使って大きな声を出してPRするものではありません。とても見にくい行為です。
 目立たないように、陰ながら支えて上げることが「恩返し」や「支援」だと普通の人は考えている。
 現に全国民が能登沖地震で支援したからいま輪島市に「恩返ししろ」なんて言ってない。
 「支援」「恩返し」には見返りを求めないこと。
いま輪島市が行おうとしていることは、全国に「恩返し」のキャッチフーレーズで「いやしい市」と受け止められています。今日の北中新聞「特報部」をご覧ください。
 美谷町、光浦町、鵜入町の人たちは、私たちが毎日生活している中から出てくるごみの処分に我慢しながら協力してきもらっています。それこそ3地域の皆さんに「恩返しと」して、市民が地域の声を尊重して市民上げて応援することだと北野さんのブログより痛感しました。隣接している市議からの提言に輪島市民とし同感しつつも恥ずかしい限りです。
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まだ時間が・・・・ (輪島のロッカー)
2012-06-21 10:55:27
美谷、光浦、鵜入の皆さんに・・・
私も同感です。
行政側はなにを目的としているのか?その土地に何代も歴史を育くみ、誠実に生きてきた人たちを、何故ひとつまみのがれき焼却で複雑な心境に追いやるのか?これはもはや民主主義の崩壊である。もし焼却を断行するのであれば、また、人ごとのように聞き流すのであれば、能登に住む人、皆が罪深く、社会主義の弾圧に屈する事になる。まだ時間は残されています。なんとかいい対応策を・・・・
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私もそう思います! (輪島の主婦)
2012-06-23 02:06:36
『絆』『恩返し』というのなら、美谷・光浦・鵜入の皆様との絆を大事にしていただきたい。
我々輪島市民は美谷の方々に『恩返し』すべきです!

そのためにも24日絶対行きます!
輪島市民様、輪島のロッカー様行かれますか?
絶対行きましょう!

大分県のがれき説明会に出た方が、質疑応答の反省点をまとめておられます。
参考になりました。ぜひご一読ください。

サムライ菊の助「畑日記」2012-06-13
県主催ガレキの広域処理の「意見交換会」http://ameblo.jp/kikunosuke18/entry-11276177550.html
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気がついていない (輪島のロッカー)
2012-06-23 11:50:02
能登に住む人、輪島市民全員が気ずいていない事がある。すでに、受け入れをしている東京、北九州、の焼却施設付近には先住民がいない。
輪島だけが里山、いわゆる、裏山で焼くのは輪島だけである。これを無視して断行するのであれば、かかわった人たち、人事のように聞き流すとしたら能登に住む人みな罪深い事になる。
人道的に考えないと、能登は優しや土までもの精神が汚れてしまう。賛成の人たちが自分の空き地で燃やせばいい!
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説明会に行きましょう (輪島市民)
2012-06-23 20:24:14
輪島主婦さま 24日文化会館へ行きます。
市民の皆さんも行きましょう。

 美谷町、光浦町、鵜入町の人たちは輪島市民の為に我慢しているのです。(地元の人たちは多くを語りませんが)
 それをわからないで震災がれきを無理やり押し付けようとしている行政。

  私たち市民がもっと地元の方たちのことをわかってあげてほしいです。

 
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説明会へ! (輪島の主婦)
2012-06-23 23:35:47
輪島市民様

ありがとうございます。

美谷の人たちは「美谷の野菜は汚いから」と買ってもらえなかったり、安く買いたたかれたりする、という話を最近聞き、愕然としました。
皆さま我慢しておられたのです。

私、何も知らなかった。
聞いたときショックだった。本当にごめんなさい。

だから、美谷、光浦、鵜入のためにもがんばります。


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説明会に行ってきました (輪島市民)
2012-06-24 21:57:19
  今日 説明会に行ってきました。
  
 環境省の説明といい輪島市の市民に対する対応と
 いいあきれ果ててしまいました。
  これで、能登沖地震の恩返しとは、環境省も県 環境部も「苦笑」でしょうね。

   これからも、頑張りましょう!!

   
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焼却灰 (Unknown)
2012-06-28 20:26:06
焼却灰のセシウムマップ
宮古市
http://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=210951801243060233597.0004b11da4f6fe01476c4&msa=0&ll=36.410231,139.288101&spn=0.260275,0.441513
宮古市の瓦礫を焼却する桐生市
で戦う
前桐生市議会議員・にわやま由紀のブログ(毎回「不検出」の実態)
http://niwayamayuki.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-821e.html
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