北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

知事選原発政策アンケート結果を公表

2022-02-22 | 志賀原発

北陸中日新聞(2022.2.22)


北國新聞(2022.2.22)

志賀原発を廃炉に!訴訟原告団は22日、石川県平和運動センター、さよなら!志賀原発ネットワークととに、24日告示の石川県知事選選挙へ立候補を予定する4人への原発政策に関するアンケートの回答結果を発表した。

回答全文は原告団HPをご覧ください。

珠洲市内でも各立候補予定者のポスターやのぼり旗があちこちに掲げられ、後援会チラシやリーフレットなども精力的に配布され、選挙ムードが高まってきた。市長と県議の対応が割れ、市議会の自民党所属議員の間でも支持候補が割れ、野次馬的に言えばおもしろい選挙戦となりそうだが、残念ながら政策面での議論が深まっているようには感じられない。

原発政策は石川県政にとって重要課題の一つだが、チラシやリーフレットなどを見ても全く触れていない候補者の方が多い。
まもなく停止から11年となる志賀原発への関心が県民の間でも薄れてきていることの現れかもしれないが、新規制基準適合審査中の2号機は、今後の審査の行方によっては次期知事の任期中に再稼働の是非について判断が求められる局面もないとは言えない。
原発に関する政策や見解、再稼働へのスタンスが注目される。

山田修路さんや馳浩さんは再稼働路線を突き進んできた自民党の国会議員として活動してきたが、志賀原発について踏み込んだ発言はなかったように思う。自民党は河野太郎氏のような議員も抱え込んでおり、知事に就任したときに原子力防災の責任者として、あるいは再稼働の事前了解権が規定されている安全協定の当事者としてその権限をどのように行使するかは、「自民党」という看板だけでは単純に判断はできない。
山野之義さんは北陸電力の株主である金沢市の市長として、この間、経営側の議案にすべて賛成、脱原発の議案には反対の決済を繰り返してきたが、この姿勢を継続するのか、修正するのか、ぜひ見解を明らかにしてほしいところだ。

飯森博子さんはこの間、原発ゼロの活動に取り組まれてきた方だが、県政の方向転換に向け、知事の権限をどのように行使していくのか具体策が注目される。

そんな諸々の思いを込めて実施したアンケートだが(アンケート用紙はこちら参照)回答は飯森さんと山田さんのみ(回答到着順)。
告示間近の多忙を極める時期に、選択の問いだけではなく記述欄にも丁寧に回答いただいた。その姿勢には敬意を表し、感謝申し上げたい。飯森さんは大胆な政策転換、山田さんは慎重に一言ひとこと表現を選んでいることがわかる。

馳さん、山野さんからの回答はなく、残念と言わざるをえない。
原発立地県である石川県の知事を目指すからには、よもや「原発問題には関心ありません」とか「原発は勉強していません」などということはありえないだろうと思う。投票日までの残された期間、政見放送や選挙公報、政策ビラ、街頭演説や個人演説会、マスコミのアンケートなどで政策を語る機会は残されている。ぜひ、原発政策についても自らの見解を明らかにし、有権者の審判を仰いでいただきたい。

いずれにしても、このアンケートが投票の判断基準の一つなれば幸いであり、またこれを機会に、有権者のみなさんの志賀原発に対する関心が高まり、選挙戦で議論が深まることを期待したい。
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