北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

塩づくりの仕上げ 今年は苦戦

2018-07-28 | 食べ物


市内の塩田ではこの猛暑で塩づくり真っ盛りだが、うちの塩づくりは薪ストーブが活躍する冬季。
それでも乾燥させてサラサラにするのは夏だ。
(去年の仕上げの様子はこちらで紹介)
今年もこの暑さが続くので楽勝でサラサラ天然塩の出来上がりだと思っていたら、全然乾燥しない。



ひどいときは、朝、冒頭の写真のように、ややしっとりした感じだったのが、夕方にはサラサラどころか水が溜まる時もある
これではいったい何をやっているのか訳がわからない。

暑さ(温度)だけではサラサラ塩はできないのだ。
大事なのは湿度だった(とようやく気が付いた)。

塩に吸湿性があることは台所に立つ人なら皆さん知っていると思うが、精製塩(ほぼ塩化ナトリウム)より天然塩の方がかなり吸湿性が高いらしい。

「水分を吸うか吐き出すかの境界の湿度は塩の種類で変わります。精製塩は湿度75%位、にがり分が非常に多い塩では湿度35%位になります。」
(塩の情報室 質問と回答より)

うちの塩はミネラル分が豊富な海洋深層水から作っている。
にがり(主成分は塩化マグネシウム)は塩の結晶ができてきた段階でできるだけ取っているつもりだが、それでもいくらか含まれていることは間違いない。この他、硫酸ナトリウムなども含まれているそうだが、これらはかなり吸湿性が激しいそうな。

そこでここ数日の湿度を見てたら、風通しがいい家のなかでも65~70%だった。
今日は60%。
そこで塩が置いてある庭先に湿度計を持っていくと、今日はここ数日より風もあったからか屋内より20%近く湿度は低い。



ということでようやく少しサラサラ感のある塩になってきた。



取りあえず密封できる袋に入れて保存するが(そうしないと、ひどいときは夜の間にべっとりと元に戻ることもある)、最後の仕上げは9~10月のさわやかな秋晴れ時期まで待った方がいいのかもしれない。
いずれにしてもこえからは湿度計をチェックだ。


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