宇治日和

宇治や城陽にお住まいの方、そしてこれから住まれるお客様のために、ユニティがレアな宇治の情報をお伝えします。

うー茶ん

2009-05-19 | 文化
彦根市には「ひこにゃん」が、奈良市には(「気持ち悪い」という声もありましたが)「せんとくん」がいます。マイナーながら、京都市にも「たわわちゃん」(京都タワーのゆるキャラ)がいます。
振り返って「宇治市にはそういうマスコットキャラクターがいないのか?」と探してみると、いました、いました、「うー茶ん」。


(うー茶んのシール)

宇治市が健康づくりのシンボルキャラクターとして一般公募したもので、宇治の「うー」+お茶=「うー茶ん」になったようです。
現在のところ健康づくりのイベントなどに写真のシンボルマークが姿を現す程度で大きな展開はされていませんが、「うー茶んサンバで体操しよう」というDVDが製作されています。
歌に合わせて体操するという内容で、監修は京都府立医科大学の木村みさか教授。宇治市の保健推進課に行けば無料で貸してくれますから、興味のある方は一度問い合わせてください。
今年の1月には宇治市健康づくり「うー茶ん」連絡会による「うー茶んフェスタ」も開催されました。



宇治市役所近くの交差点に写真のような看板が掲げてありますが、今のところ宇治市民の間でもあまり認知されていないでしょう。着ぐるみを作ってイベントに姿を現すようになれば、もう少しメジャーになるかも知れません。期待しましょう。
宇治市保健推進課の電話番号は20-8728

ペットボトルの宇治茶

2009-04-14 | 文化
そろそろ冷たい飲み物が恋しい季節。ペットボトルのお茶もすっかり定着し、中には宇治のお茶屋さんの名前で人気を集めているブランドもあります。
有名なところでは、サントリーの「伊右衛門」(福寿園)、コカ・コーラの「綾鷹」(上林春松本店)、JTの「辻利」(辻利一本店)。でも、この中には宇治のお茶屋さんではないものもあります。



テレビCMでは、美しい景色をバックにもっくんとりえちゃんが京都弁で会話する「伊右衛門」。あれを見ると京都か宇治のお茶屋さんと思いますが、福寿園は奈良県に近い木津川市の会社。昔のロゴには「京都・山城」と記してありますが、ペットボトルには何故か「京都」としか書いてありません。
真田広之がCMに登場する「綾鷹」は上林春松(かんばやししゅんしょう)本店に昔から伝わる玉露の商品名。茶道を嗜む方はご存知と思いますが、宇治茶の老舗の中でも特に格上のお店です。宇治橋商店街にある本店には「上林記念館」というお茶のミュージアムがあります。
「辻利」は各地に分家があり、抹茶スイーツで有名な祇園辻利もその一つ。宇治茶と他の食品とのコラボレーションに積極的で、抹茶入りのお菓子や麺類などを開発しています。



以上は全国ブランドですが、宇治オリジナルのペットボトルのお茶があります。京都府茶協同組合が販売している「碾茶入り宇治茶」。碾茶(てんちゃ)とは抹茶の原料。現在は「源氏物語千年紀」にちなんで絵巻物のラベルになっていますが、千年紀は3月末で終了したので、このラベルにはもうすぐお目にかかれなくなります。
コンビニやメーカー系の自販機では売っていませんが、宇治の観光スポット、市や府の施設にある自販機などで売っています。宇治市民はぜひ地元オリジナルのお茶を飲みましょうね!

グリーンマップ宇治

2009-03-17 | 文化
黄檗(おうばく)に京都大学の宇治キャンパスはありますが、宇治に本拠を置く大学は京都文教大学のみ。以前、宇治郵便局の前にフィリップス大学の日本校が開設されましたが、現在は閉校し、跡地は結婚式場(パルティール京都)になっています。
京都文教大学は2学部3学科の小さな大学ですが、地元密着志向が強いようで、大久保と宇治橋商店街、伏見大手筋の3ヵ所にサテライトキャンパスを開設し、学生の実習や研究発表、ワークショップ、地域住民との交流の場として活用しています。


(槙島の国道24号線沿いにある京都文教大学)

その活動の一環として、学生が中心になって「グリーンマップ宇治」を作成しています。グリーンマップとは、その地域の環境にいいもの、悪いものを調査し、世界共通のアイコンで表示した地図。
昨年春の第1号に続いて、年末に第2号が発行されました。第2号では天ヶ瀬ダムから塔の島までの宇治川周辺を取り上げ、ホタルが舞う場所、ヤマセミやカワセミなど野鳥が見られる場所などを記しています。逆に、ゴミが不法投棄されている場所もマークしてあります。


(「グリーンマップ宇治」はA2サイズの両面印刷)

「グリーンマップ宇治」はサテライトキャンパス(大久保、宇治橋商店街)のほか、宇治市観光センター、宇治市観光案内所(近鉄大久保駅前、JR宇治駅前)など約15カ所で無料配布されています。
サテライトキャンパスの案内はこちら

貴乃花部屋

2009-03-10 | 文化
いろいろ不祥事が続いた相撲界ですが、今年も3月15日から大阪場所が始まります。多くの相撲部屋は大阪市近辺で合宿しますが、貴乃花部屋は宇治市に合宿所を設けます。
しかも、地元密着という親方の方針から、朝の稽古を市民に開放しています。見学に行くと、プレハブの稽古場の中に案内され、畳の上で座布団に座らせてもらって、熱いお茶まで出してくれます。寒い時期、しかも早朝なのでありがたいです。(画像は昨年撮影したもの)



親方は忙しい方なので留守のことが多いですが、元・貴ノ浪の音羽山親方、元・隆三杉の常盤山親方が若い力士に稽古をつけています。まだ関取(十両以上の力士)はいませんが、幕下を筆頭に新弟子3人を合わせて10人の力士がいます。
この時期、京阪宇治線やJR奈良線でお相撲さんをご覧になることがあると思いますが、それは大阪府立体育館まで往復する貴乃花部屋の力士です。近くのスーパーでちゃんこの買い出しをしている若い衆を見かけることもあります。



合宿場所は龍神総宮社の境内。黄檗(おうばく)地区の小高い山の上にあります。徒歩では少し遠く、急な坂道があるので、アクセスは車が便利。敷地が広いので駐車もできます。
貴乃花部屋のウェブサイトはこちら
龍神総宮社のウェブサイトはこちら

京都みなみい

2009-02-10 | 文化
『月刊京都』や『Leaf』など京都市をベースにした雑誌はありますが、宇治市をベースにした雑誌はありません。ところが、昨年11月に新しい雑誌が創刊されました。名前は『京都みなみい』。
宇治市だけでなく伏見区、山科区、南区、城陽市、向日市、長岡京市など、要するに京都駅よりも南のエリアが対象。京都南部の「南」、皆(mina)と私(me)、関西弁の「皆見い」という意味を込めてこの名前になったそうです。



巻頭では「京都南に暮らす人が京都南を知り、考え、行動する。そんな切っ掛けになるライフマガジンを創刊します。」と宣言しています。
創刊号の特集は「京都南部で田舎暮らし」。京都市から宇治市笠取に移住した家族をはじめ3組の田舎暮らし家族が登場します。また、視覚障害者がお寺(京田辺市の一休寺)を訪れてレポートするという画期的な試みもあります。


(視覚障害者の訪問レポートは新鮮!)

そのほか京都南部で活動しているNPOや音楽グループ、京都南部のパワースポットなど、なかなか力のこもった充実した内容。宇治をはじめ京都南部で暮らす人にとってはありがたいピンポイントの情報が満載されています。
現在は季刊ですが、今後は隔月刊、さらに月刊にしたいと編集長は意気込んでいます。宇治市内の5つの書店をはじめ約40の書店で扱っていますので、ぜひ一度手にとってご覧ください。総ページ数は84ページ、値段は780円(税込)です。
書店のリストおよび本誌のウェブサイトはこちら

日本最古の橋

2009-02-05 | 文化
ほとんどの宇治市民がご存知ないようですが、宇治には日本最古の橋があります。
丸木橋などは除いて一定の構造物としての橋、しかも記録に残っていて、なおかつ現在も(代替わりはあるものの)使われている橋としては、宇治川に架かる宇治橋が最も古いそうです。
記録上では宇治橋よりももっと古い「猪甘津(いかいつ)の橋」という橋が大阪にあったようですが、現在は残っていないので日本最古の橋は宇治橋ということになります。


(日本最古の橋、宇治橋)

宇治橋の近くに「橋寺」というお寺があり、その境内から由来を記した石碑が出土しました。それによると、道登(どうと)というお坊さんが、増水すると流れが速くて馬や船では渡れずに困っている旅人を見て、橋を架けようという大願を抱き、浄財を集めて架橋に着工。いろいろな悲しい伝説を生みながらも、大化2年(646年)に完成したとか。約1360年の長い歴史を誇っているわけです。


(宇治橋のたもとにある橋寺。由来を記した石碑が残っています)

その長い歴史の中では何度も洪水や戦で壊れ、その度に再構築されたでしょう。現在の橋も道路拡幅のために1996年に架け変えられました。先代の宇治橋は鉄製(現在は木製)でピンク色。現在も東詰に一部が残っています。


(先代の宇治橋の一部)

今度、宇治に来られたら、ぜひ「日本最古の橋」を渡ってくださいね。

ご当地ソング

2008-12-16 | 文化
宇治にもご当地ソングがあります。
その一つは、『宇治の栞(しおり)』。大林幸二という演歌歌手が歌っています。季節に合わせた観光案内になっているので、長くなりますが歌詞を4番まで引用します。

(1番)
宇治の春なら 塔の島 夜桜映える 花堤
ぼんぼり灯りに 誘われて 寄り添い歩いた 桜町
貴方を見送る 宇治橋辺り 三の間見れば おぼろ月
(2番)
宇治の夏なら 中州から 夜空に輝く 恋花火
宇治川 かがり火 鵜飼い舟 きらきらときめく 甘い夢
貴方と出逢った 宵待ち橋は 炎が彩る 燃えた恋
(3番)
宇治の秋なら 興聖寺 香りに包まれ お茶まつり
琴坂 やまぶき かえり花 式部を忍ばす 悲恋町
貴方を慕って 貴撰の山へ いろは紅葉の 夕景色
(4番)
宇治の冬なら 川宿で 静かに語らう 雪見酒
二人を見守る 鳳凰に 幸せ祈るは 平等院
貴方と見つめる 夜明けの霧も やがて流れて 春を呼ぶ


(『宇治の栞のカセットテープ)

1番は宇治川の塔の島で開催される桜祭りを、2番は花火大会や鵜飼いを、3番は紅葉の名所・興聖寺やお茶祭りを、4番は平等院を歌っています。なかなかよくできた歌ですが、全国的にはまったくヒットしませんでした。
なお、歌手の大林幸二さんは前回ご紹介した「FMうじ」で、週1回レギュラー番組を担当されています。

もう一つ、これよりもう少しメジャーな『宇治川哀歌』があります。何がメジャーかと言うと、歌手が香西かおり、作曲が最近『吾亦紅(われもこう)』を自ら歌って大ヒットさせた杉本真人。豪華なメンバーでしょう?
でも、テレビで何度か歌われたものの、残念ながらヒットするまでには至りませんでした。
『宇治川哀歌』はこちらでメロディと歌詞が鑑賞できます。

宇治の新聞とラジオ

2008-12-10 | 文化
当社ホームページの「宇治ガイド」でもご紹介しているように、宇治では『洛南タイムス』と『城南新報』という2つのローカル新聞が発行されています。
どちらもタブロイド版8ページの日刊紙で、宇治市にオフィスを置き、城陽市や京田辺市、宇治田原町などいわゆる山城エリアをカバーしています。


(11月29日発行の『洛南タイムス』)

新聞としては超マイナーな存在ですが、全国紙の地方版や京都新聞には掲載されない地元のディープな情報が得られます。また、少年野球の試合結果とか地元のボランティグループの活動、小さな催事などコミュニティ感覚の身近なニュースが掲載されています。
狭いエリアですから、掲載されるニュースはほとんど同じ。宇治市になぜ新聞社が2つも存在するのか分りませんが、連載記事やコラムで独自性を出しそれぞれに棲み分けているようです。


(同じく11月29日発行の『城南新報』)

ちなみに、写真の新聞では宇治市長選挙の告示を報道していますが、12月7日の投票では予想通り現職の久保田市長の4選が決まりました。
宇治のローカルメディアには、もう一つ「FMうじ」(88.8MHz)があります。大阪や京都のラジオのように有名なタレントやアナウンサーは出演しないものの、身近な地元の情報を伝えながらさまざまなジャンルの音楽を流しています。
宇治に引越しされたら、ぜひ地元のローカルメディアでレアな情報を入手してください。
『洛南タイムス』のwebサイトはこちら
「FMうじ」のwebサイトはこちら
『城南新報』はwebサイトを開設していません

重要文化的景観

2008-11-30 | 文化
宇治にとって誇らしいニュースが飛び込んできました。文化庁が宇治の景観を高知県の四万十川と共に重要文化的景観に選んだのです。しかも、「都市の文化的景観」としては初の快挙!

文化的景観とは、有形文化財、無形文化財などに加えて、2005年の文化財保護法の改正によって制定されたもの。自治体が申請し、文化庁が景観法や文化財としての価値に照らし合わせて選び、その中でも特に重要なものを「重要文化的景観」として選定するそうです。


(宇治橋から眺めた宇治川の上流の眺め。右に平等院)

これまでに、近江八幡の水郷やアイヌ文化を反映する沙流川流域など9件が選定されています。四万十川や近江八幡が「自然の風景として重要」というのに対して、宇治は「都市としての文化的景観が重要」と評価されたようです。

具体的には、宇治川上流の景観、平等院などの社寺、平安末期の街区をとどめる旧市街地、宇治茶を軸にした茶文化の伝統を受け継ぐ道路、商店街、特徴的な家屋、茶畑など13種類91件が構成要素として特定されています。

今後は景観の保存のために行われる物件の管理、修理、復旧などで、宇治市の経費の一部が国から補助されたり、固定資産税が減免されることもあるようです。宇治の風景や文化や歴史を文化庁が「重要」と認めたということですから、うれしいですね。

宇治の交響楽団

2008-11-22 | 文化
京響(京都市交響楽団)ほどメジャーではありませんが、宇治市にも交響楽団があります。宇治市出身や在住の市立芸大音楽部の卒業生が発起人となって結成した「宇治シティーフィルハーモニー」。アマチュアの楽団ですが、すでに25年以上の歴史があります。
メンバーはプロの演奏家や音楽の先生、サラリーマンや主婦もいるそうです。定期演奏会を年に2回開催されていて、700円(前売り券なら500円)という気軽な料金で本格的なオーケストラを聴かせてくれます。


(写真は城陽市のプラムホールで行われた昨年末の定期演奏会)

今度の日曜日、11月30日には第53回定期演奏会が行われます。会場は、宇治市文化センター大ホール。今回はブラームス特集のようで、「交響曲第2番」「バイオリン協奏曲」「大学祝典序曲」の3曲が予定されています。
まだチケットは残っているでしょうから、ぜひご鑑賞ください。また、メンバーも募集していますから、楽器が弾ける方は一度トライしてみてはいかがでしょう。
宇治シティーフィルハーモニーのホームページはこちら