宇治日和

宇治や城陽にお住まいの方、そしてこれから住まれるお客様のために、ユニティがレアな宇治の情報をお伝えします。

グッドデザインの駅

2009-10-27 | 穴場
京阪電車が大阪の地下に開設した中之島線の4駅がグッドデザイン賞を受賞しました。駅のホームやコンコース、地上の出入り口などに天然木をふんだんに使って、表情豊かな質感を表現したことが受賞理由です。


(渡辺橋駅はホームの壁面も木)


(地上の出入り口も木製)

実は、京阪電車の駅がグッドデザイン賞を受賞するのはこれが2度目。13年前の平成8年には宇治駅が受賞しています。しかも、私鉄の駅としては初めてのグッドデザイン賞受賞でした。


(宇治駅の西側外観)

今回の4駅が木を使った自然派であるのとは対照的に、宇治駅はコンクリート打ちっ放しの超モダン派。安藤忠雄の登場以来、当時はそれが建築界のトレンドでした。


(宇治駅構内は未来的な空間)


宇治駅を設計したのは、関西の有名な建築家・若林広幸氏。建築だけでなく、南海電車の関空特急ラピートの車両デザインを手がけたことでも知られています。


(南海電車のラピート)

丸をモチーフにした宇治駅、丸窓が特徴のラピート、どこか共通点があります。ちなみに、京阪宇治駅は「近畿の駅百選」にも選ばれています。

宇治茶まつり

2009-10-13 | イベント
10月4日(日)、恒例の宇治茶まつりが行われました。
日本にお茶を伝えた栄西禅師と宇治に茶園を開いた明恵上人、そして千利休の3恩人に感謝するために昭和7年に始まったもので、今年で58回目。
朝9時、宇治川の水を汲み上げる儀式からスタートします。宇治橋にはこの儀式のために、「三の間」と呼ばれる出っ張りが設けてあります。秀吉が伏見城に居た頃、そうやって水を汲み上げてお茶を点てたことにちなんでいます。


(三の間から釣瓶で水を汲み上げます)

(水を運ぶ行列)

汲み上げた水は興聖寺に運ばれ、本堂で献茶式が行われます。今年摘んだ茶葉を入れておいた茶壷の封印を切り、その場で石臼で挽いて抹茶に仕上げ、汲み上げた水でお茶を点てて奉げるのです。宇治茶の伝統を感じさせる厳かな儀式です。


(茶壷の口切り)

(表千家による献茶)

献茶の儀式が終わると、山門前の茶筅塚で、使い古した茶筅の供養法要が営まれます。


(供養される茶筅)

いつもは静かな興聖寺ですが、この日は全国から集まった茶道関係者や観光客で賑わっていました。