宇治日和

宇治や城陽にお住まいの方、そしてこれから住まれるお客様のために、ユニティがレアな宇治の情報をお伝えします。

芋掘り

2011-09-27 | 自然
城陽市寺田地区特産の薩摩芋「あらす芋」は甘くておいしいと評判。年間600トン生産されますが、人気が高く、観光農園や直売などで販売されるため市場へは出荷されません。
その観光農園が9月18日にオープンしました。今年は定植した5月頃の温度が高く安定していたため、しっかり根を張っておいしいそうです。


広大な芋畑

毎年、幼稚園や自治会、学校などの団体や家族連れなど約2万人訪れるとか。取材した昨日も老人ホームの団体と子ども連れの家族が、広い畑の中で楽しそうに芋掘りをしていました。
味覚の秋、掘って楽しく、食べておいしい芋掘りに家族連れで出かけませんか。


砂地の畑で収穫された「あらす芋」

料金は3株750円(201株以上は1割引)。期間は10月末の予定ですが、株がなくなり次第終了です。
お申し込みはJA京都やましろ城陽支店(0774-52-5131)まで。
大久保バイパス沿いにあるので車でのアクセスが便利です。


花の小径

2011-08-02 | 自然
城陽市のシンボルは花菖蒲(アイリス)。日本4大産地の一つでもあります。
その花菖蒲や杜若(かきつばた)を商品としてだけではなく、自然の中で咲く姿を市民に見てもらおうと、市が農家の協力を得て「花の小径」を設けました。栽培地の農道(約500メートル)を散策路として整備し、自由に花を観賞できるようにしたのです。
毎年5月中旬には「花しょうぶまつり」が開催されます。花菖蒲の時期はもう終りましたが、まだ名残りの花が咲いていました。



今はハスの花のピーク。田んぼ一面をハスの葉が埋め尽くし、淡いピンク色の花があちこちに咲いています。



花が好きな方、花の撮影を趣味にしておられる方、ぜひ「花の小径」を訪れてみてください。
城陽市観光協会の案内はこちら

貸し農園

2011-02-01 | 自然
昨年の夏は猛暑のために、そしてこの冬は雪のために野菜の値段が高騰しています。「いっそのこと自分で野菜を作ってみようかな…」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自宅に庭がない場合は貸し農園を利用するという手がありますが、小規模なところが多いのでなかなか情報が入手できなかったり、経験がないと不安です。
関東、東海、関西エリアで貸し農園事業を展開している㈱マイファームが宇治周辺にいくつか貸し農園を開設していて、未経験者には指導もしてくれるようです。
宇治市では黄檗に1ヵ所、久御山町に2ヶ所、城陽市に1ヵ所農園があります。下の動画は久御山町1号農園の様子。



ホームページを通じた情報提供がしっかりしているので安心できるうえに、ほとんどが無農薬農法の農園なので食べるのも安心です。下の動画は城陽の農園の様子。



気になる料金ですが、1区画5,250円(月額)。このほか、運営費が初年度10.500円、次年度以降3,750円必要です(年額)。広さは場所によって多少違いますが11㎡~15㎡、4坪程度。
週末、家族で農園に出かけて、リクリエーション感覚で野菜作りを楽しみ、帰ったら収穫した野菜を使って料理するというライフスタイルもいいですね。
マイファームのホームページはこちら

日本初のサルスベリ

2010-08-17 | 自然
花の少ない夏、鮮やかな色で目を楽しませてくれるサルスベリ。これまでは江戸時代に中国から移入されたと言われていましたが、今年の5月、その説を覆す証拠が平等院で発見されました。
鳳凰堂の前の池を調査したところ、940年頃の地層からサルスベリの花粉が発見されたのです。調査したのは京都府立大学の森林科学の教授。従来の説よりも600年もさかのぼる平安時代中期にすでに植えられていたわけです。


(鳳凰堂前のサルスベリ)

池の南側には現在もサルスベリがありますが、サルスベリの花粉の飛散距離は数百メートルであることから、当時の系統を受け継いでいる可能性もあるそうで、もしそうなら日本初のサルスベリの子孫に当たるわけです。


(日本初?のサルスベリの花)

平等院はもともと藤原道長の別荘ですから、権力にモノを言わせて中国の珍しい樹木を植えたのでしょう。サルスベリは別名「百日紅」と呼ばれるほど花期が長いので、藤原家の長期繁栄の願いを託して庭に植えたのではないでしょうか。

宇治の洪水・土砂災害

2009-08-18 | 自然
台風9号によって兵庫県佐用町では20名もの住民が犠牲になったほか、床上浸水など甚大な被害が出ました。
宇治市でも8月1日(土)にダウンバーストが発生し、ゴルフ場のポールが倒れたり、宇治小学校の松の木が折れるなどの被害を受けました。また、6月16日には雹が降り、ゲリラ豪雨で床上浸水26戸、床下浸水240戸という被害が発生しています。
これから台風シーズンを迎えますので、きょうは宇治市の洪水や土砂災害に関する情報をお伝えしましょう。


(6月16日に降った雹。この日は山城地域各地で被害が出ました)

昭和28年に宇治川が破堤して大洪水が発生しましたが、それ以降は宇治川の氾濫による洪水はありません。特に、天ヶ瀬ダムが完成して以降は治水が飛躍的に向上しています。しかし、宇治川が破堤しなくても、台風や集中豪雨、ゲリラ豪雨による洪水や土砂崩れがいつどこで発生するかは分りません。


(台風の後に放流される天ヶ瀬ダム)

山口県防府市の老人施設が土砂災害に遭った際にハザードマップの存在が注目されましたが、宇治市では地震や風水害のためのハザードマップを日本語、ハングル、中国語、英語の4ヶ国語で公開しています。
土石流や崖崩れの危険がある場所、浸水想定区域やその水位、避難場所などが示されています。万一のときのために、ご自宅の周辺のハザードマップを頭に入れておきましょう。
洪水・土砂災害のハザードマップ(日本語版)はこちらから

源氏蛍

2009-06-02 | 自然
宇治川の上流に「蛍塚」という遺跡があります。平家打倒の夢が破れて無念の最期を遂げた源頼政の亡霊が蛍になって戦うという伝説が残っており、「源氏蛍」の名前もここに由来すると言われています。宇治川は昔から蛍の名所として知られ、「蛍合戦」と呼ばれて多くの客を集めたそうです。


(蛍塚の石碑)

さすがに現在は飛ばないようですが、少し離れた志津川地区では今の時期(6月中旬頃まで)蛍が飛ぶのが見られます。年によって差があるようですが、昨年はたくさん飛びました。
宇治川の支流である志津川に架かる小さな橋に立つと、黄色い光が飛んでいるのが見えるはずです。付近の家に迷惑がかからないようにして蛍見物を楽しんでください。


(志津川)

蛍が飛ぶのはこのあたりです → 地図
なお、宇治市植物公園でも蛍が見られ、この時期はナイター開園(夜9時まで)を実施しています。夏の夜、お子様連れで蛍見物はいかがですか。
宇治市植物公園の蛍情報はこちら

宇治市のシンボル

2009-04-21 | 自然
各自治体はシンボルとなる木や花を定めています。例えば、京都府は木が北山杉、花が枝垂れ桜。京都市は木に枝垂れ柳、高尾カエデ、桂、花にツツジ、椿、里桜と3種類ずつ制定しています。
では、宇治市の木は何でしょう? 普通に考えればやはり茶の木でしょうが、違います。
宇治のシンボルツリーはイロハモミジ。呼び名は異なりますが、植物学的には京都市の高尾カエデと同じです。宇治には紅葉谷(もみじだに)や興聖寺など紅葉の名所がいくつかあるからでしょう。


(興聖寺の紅葉は京都府自然200選のひとつ)

一方、宇治市の花はヤマブキ。ちょうど今ごろ、あちこちで黄色い花を咲かせています。宇治川河畔に自生することや、芭蕉が「山吹や 宇治のほいろの 匂ふ時」と詠んだことに因んで制定されました。「ほいろ(焙炉)」とは茶の葉を炭火で乾燥させる道具。


(宇治市の花はヤマブキ)

茶の木は宇治市では「宝木」という別格扱いになっています。葉っぱのイメージしかないですが、ツバキの仲間ですから冬に白い花を咲かせます。
宇治市役所の前や宇治橋の歩道沿いに茶の木が植えてありますから、一度ご覧になってください。


(茶の花は冬に開花します)