宇治日和

宇治や城陽にお住まいの方、そしてこれから住まれるお客様のために、ユニティがレアな宇治の情報をお伝えします。

宇治人形

2009-11-24 | 文化
ご存知の方は少ないようですが、京都に御所人形、伏見に伏見人形があるように、宇治には宇治人形があります。
茶葉の栽培ができなくなった古い茶の木を使って、茶摘み姿の女性や宇治川の鵜匠などを彫刻したもので、昔はお茶と並んで宇治の名物でした。


(赤い前垂れに姉さんかぶりの茶摘み姿の宇治人形)

江戸初期、金森宗和という茶人が宇治に隠棲していた頃、茶の木で千利休の像を彫ったのが始まりで、写真のような茶摘み姿の女性を彫り始めたのは上林清泉という茶師。その息子の楽之軒が2代目を名乗る頃には、広く「宇治人形」として知られ、宇治の名物になりました。
往時は皇室や大名、茶人などに縁起物として愛玩され、その後何度か途絶えたものの、現在も細々ながら宇治人形を作り続けている作家がいます。
茶の木は大きく成長しないので、直径は5cmからせいぜい10cm。人形もほとんどが小さい作品ですが、一部にツバキや土で作った大型の人形もあります。


(左が材料の茶の木。直径5cmくらい)

現在は、宇治茶祭りなどのイベントで展示される程度。写真は花園大学で行われた「宇治人形展」で撮影したものです。

もったいない

2009-11-10 | 行政
まだ使えるけれど不用になった衣類や家具、自転車。捨てるのはもったいないので、できれば再生してもう一度使ったり、欲しい人に譲りたいですね。今回は、そうした不用品をリサイクルしている施設をご紹介します。
宇治市をはじめ京都府南部の3市3町は協同でゴミを処理するため城南衛生管理組合を結成していますが、その事業の一つとしてリサイクルにも取り組んでいます。
宇治市と城陽市と宇治田原町の境にある「エコポート長谷山」にはリサイクル工房があり、不用になった衣類や家具、自転車を回収し、修理やリメイクして市民に提供しています。


(フリマのような衣類コーナー)

衣類はそのまま使えるものはリサイクル品として1点100円から譲渡。また、土日祝日には衣服のリメイクや小物作りなどの教室を開いています。不用になった家具も点検・修理して1品1000円以下で譲ってくれます。
さらに自転車工房では1回500円で修理や調整ができるほか、不用自転車をリメイクして抽選会を通じて市民に提供しています(1500円・防犯登録付き)。


(専門スタッフが修理する自転車工房)

「捨てるにはもったいないな~」とか「自転車や家具を安く手に入れたいな~」と思ったら、ぜひ「エコポート長谷山」のリサイクル工房を訪ねてみてください。
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