宇治日和

宇治や城陽にお住まいの方、そしてこれから住まれるお客様のために、ユニティがレアな宇治の情報をお伝えします。

除夜の鐘

2011-01-04 | イベント
あけましておめでとうございます。本年も当ブログをご愛読ください。
さて、宇治市内で大晦日に除夜の鐘が撞ける主なお寺は平等院と万福寺。どちらも毎年多くの人が並びます。
いずれも最大6人が一緒に撞きますが、参加者が多い年は108回では足りず、せっかく並んだのに鐘が撞けないという人もあったようです。そこで、万福寺では今回から108回にこだわらず、参拝者全員が撞けるようにしました。仏教の伝統よりも参拝者の気持ちを優先する優しい配慮です。



ご存知のように大晦日は昼間は雪が降る悪天候で、夜には治まったものの、寒い中、境内には長蛇の列ができました。午後11時45分に管長や僧侶によって鐘が撞かれ、その後一般の参拝者が順に除夜の鐘を撞きました。午前0時からは本堂で大般若経の転読法要も営まれました。
上の写真にも写っていますが、鐘の横で読経されているお坊さんは最後の一人が撞き終わるまで立っておられるわけです。
もちろん、当日は入山無料。また、甘酒も振る舞われ、年越しそば(1杯300円)も販売されました。今度の大晦日には是非ご参拝ください。
下の動画で鐘の音もお楽しみください。



受験生を応援

2010-12-21 | イベント
受験シーズンの真っ最中ですが、宇治市植物公園が受験生を応援するおもしろい企画を実施しています。「合格応援」と題して、園内で合格に因んだ植物を紹介しているのです。
まず、入場する際に希望者にはヤマコウバシの葉をパウチした栞を配布しています。落葉樹なのに冬でも落葉しないので、試験に落ちないおまじないになるというわけです。
ローズマリーの枝も配っています。その香りが記憶力と集中力を高めるので、古代ギリシャの学生も頭に一枝挿して勉強したそうです。


ヤマコウバシの栞とローズマリーの枝

さらに、合格電報の文面「サクラサク」にちなんで、冬に開花する桜を紹介しています。この季節に花を咲かせる十月桜や冬桜、子福桜といった園芸品種の桜が園内でも開花しており、入場時に配布される案内地図を頼りに歩くと見られます。


春と初冬の2回開花する十月桜


冬桜も開花

また、温室には鸞凰玉というサボテンがあり、上から見ると五角形に見えるので「合格」に因んで紹介されています。
合格祈願のひとつとして宇治市植物公園を訪れてみてはいかがでしょうか。
なお、ヤマコウバシの栞やローズマリーは数に限りがあるので、事前に確認してください。電話は0774-39-9387(咲く草花)

兎の神社

2010-12-07 | 穴場
来年の干支は兎ですが、宇治には兎にちなんだ神社があります。世界遺産として知られる宇治上神社の隣にある宇治神社を訪れると、まず手水鉢の兎が迎えてくれます。普通の神社では龍の口から水が流れ出ていることが多いですが、この神社では兎の口から水が出ています。


兎の手水

言い伝えによると、宇治神社のご祭神である莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)が皇位を兄(仁徳天皇)に譲って河内の国からこの地に向かう途中、道に迷って困っていると、一羽の兎が現れて莵道稚郎子を振り返り振り返り道案内をしたそうです。


絵馬の図柄も兎

この伝説から、宇治神社のシンボルが「見返り兎」になっています。宇治に莵道(とどう)という地名が残っているのもこの伝説に由来するのかも知れません。


本殿

年賀状のネタに使えるかも知れませんね。あるいは、兎年の初詣に宇治神社へ参拝するといいことがあるかも。


見返り兎のおみくじ

ビートルズを聴く

2010-11-23 | 穴場
宇治の槙島、京都文教大学の近くに、ビートルズのコピーバンドが定期的に出演しているライブハウスがあります。店の名前は「Beatles Bar FAB4(ファブフォー)」、バンドの名前はThe Btrics(ビートリックス)。
小さなお店ですが、イギリスの国旗がカーテンになっているので目立ちます。



ライブはほぼ毎月1回行われ、次回は12月4日(土)に予定されています。演奏の実力のほどは以下の動画を見て判断してください。




これでチャージ1000円は激安でしょう。ビートルズ世代やビートルズが好きな方、ぜひ一度のぞいてみてください。
YouTubeにはこのほかいくつかの演奏がアップロードされていますから、一度チェックしてみてください。
FAB4のwebサイトはこちら

うじぶら。

2010-11-09 | 文化
「うじぶら。」という雑誌をご存知ですか? 「宇治・城陽の街を元気にする無料コミュニティー誌」がキャッチフレーズで、分りやすく言うと「ホットペッパー」のようなクーポン雑誌。名前は「宇治をぶらり」に由来します。
その第5号が10月末に発行されました。第4号は200円でしたが、第5号からキャッチフレーズどおり無料になりました。宇治市内の朝日新聞の販売店に行けばもらえます。


(表紙)

B5・16ページのコンパクトな誌面ですが、「宇治・六地蔵・木幡エリア」「木幡・黄檗・三室戸・小倉エリア」「小倉・伊勢田エリア」「大久保・新田・城陽・長池エリア」の4地域に分けて、いろんなお店の割引券が掲載してあります。
10%OFF、入会金1万円が3,000円にとか、5,000円以上で1000円引きとか、いろいろお得なクーポン券がたくさん付いています。利用期限は12月20日までが多いようです。


(中面はお店の紹介とクーポン券)

企画・発行は「宇治まちづくりビジョンの会」。特にホームページはないようですが、編集室の電話番号は0774-20-4119。

にぎわいフェスタ

2010-10-26 | イベント
先日の日曜日、宇治橋商店街において恒例の「にぎわいフェスタ」が開催されました。主催は実行委員会、後援は宇治市、宇治商工会議所、宇治市観光協会、京都新聞社。そして40以上の団体が協力する結構大きなイベントです。


商店街の両側に並ぶブース

午前11時、菟道高校のマーチングバンドのパレードでスタート。宇治橋商店街にはたくさんのブースが並び、ステージも2ヶ所設けられ、商品を販売したり、PR活動をしたり、ダンスや歌を披露したり、たくさんのプログラムが行われました。


メインステージではプロの歌手や地元ダンスグループが演技


サブステージではアマチュアグループが演奏

また、子どもたちの絵が青空美術館として通りのあちこちに展示されたり、まんが教室、書道教室、木工教室など遊べるコーナーも設けられました。



当日は「宇治スタンプラリー」も開催されおり、商店街もコースになっていたこともあって、大勢の市民が地元のイベントを楽しんでいました。

宇治のパワースポット

2010-10-12 | 穴場
最近、パワースポットがよく話題になります。「スピリチュアルなエネルギーを感じる場所」という意味のようですが、宇治にもそれらしい場所がいくつかあります。
一つは、宇治川右岸にある興聖寺(こうしょうじ)。紅葉の名所として有名ですが、血天井のあるお寺としても知られています。
本堂はもともと伏見城にあった建物を移築したもので、廊下は二条城でも有名な「鶯張り」。歩くとキュッキュッと鳴ることで侵入者を防ぐという武家屋敷ならではの仕組みです。


(伏見城から移築された本堂)

その廊下の天井に血の手形と足形が残っています。今は風化して見にくくなったため、チョークで囲んで明示してあります。なぜ、天井に血の手形や足形が残っているのでしょう?


(血の手形。左下向きに指の跡)

秀吉の死後、当時の伏見城城主・徳川家康は城を鳥居元忠の手勢1800人に任せて上杉征伐に出発。その留守を石田三成率いる4万の西軍が攻め、全ての兵が討ち死しました。
西軍は伏見城をそのまま放置し、引き返してくる家康を迎え撃つために出発。2ヵ月後、関ヶ原の戦いが終わってようやく死体の処理が行われたため、血は床板に染み込んで手形や足形、顔形などがはっきり残ったそうです。


(血の足形。風化して見にくいですが右向きに指の跡)

その死者を供養するため、いくつかのお寺が血染めの床板を預かり、足で踏まないように天井に再利用したというのが血天井の由来。興聖寺のほか京都市内の4寺院にも同様の天井があるそうです。
もう一つの宇治のパワースポットは、橋姫神社。ここには恐い伝説が残っています。その昔、夫の浮気に嫉妬した女が、貴船大明神に丑の刻参りをして「憎い女をとり殺したいので、生きながら鬼にして欲しい」と願ったところ、「姿を変えて21日間、宇治川に浸かればよい」とのご神宣を得ました。


(県通りにある橋姫神社)

女は髪を松ヤニで固めて五つの角を作り、顔や体を赤く塗って、頭には鉄輪をかぶり、松明を口にくわえて、深夜の都大路を疾走して宇治川に身を浸しました。21日後に鬼となった女は、念願どおり夫と浮気相手を殺した…という恐ろしい話が『平家物語』に「宇治の橋姫」として残っているそうです。
現在は縁切りのご利益がある神社として、知る人ぞ知るスポットになっています。

精華ドカン

2010-09-28 | イベント
9月18日(土)、宇治公園(塔の島)で「精華ドカン」というイベントが行われました。
これは、京都精華大学のフォークソング部と軽音楽部が合同で行う音楽フェスティバル。「精華の音楽を多くの人に知ってほしい、聴いてもらいたい」という趣旨で企画されました。入場は無料。


(特設ステージで演奏するバンド)

精華大学と言えばマンガ学部を擁するユニークな芸術系の大学。左京区にあるその大学がなぜ宇治公園でフェスティバルを催すのかはよく分りませんが、会場には特設ステージのほか模擬店も並び、さながら学園祭のような雰囲気でした。


(模擬店も並んで学園祭のよう)

当日は学内のバンドとゲストバンドの合計11バンドが演奏を披露。ヘビメタ、ヒップポップ、アコースティックなどさまざまなスタイルの音楽が宇治川河畔に響きました。
宇治では毎年夏に太陽が丘運動公園で「京都大作戦」という野外フェスティバルが行われるように、こうした音楽イベントに縁が深いようです。

抹茶珍メニュー

2010-09-14 | グルメスポット
抹茶アイスなどのスイーツをはじめ抹茶入り商品が全国的に流行しているようですが、宇治は抹茶の本場だけあって、「え~?」と驚くような抹茶商品があります。
まずはパン。宇治橋商店街の「ベーカリー・タマキ」は抹茶入りのパンをいろいろ作っていますが、抹茶入り食パンが名物。また、抹茶アンパンはアンだけでなくトッピングにも抹茶が入っています。
実は、以前「噂のパン屋」でご紹介した「たま木亭」のオーナーはこの店の息子さん。店名も場所も少し変えて、親子2代がそれぞれにパン屋さんを営んでおられるのです。


(抹茶入り食パンで作ったサンドイッチ)


(抹茶アンパンはアンもトッピングも抹茶)

さらに、県通りにある「とり菊」では茶葉の天ぷらを売っています。天ぷらの香ばしい風味に茶葉のほんのりした苦味が加わって、ボリボリお菓子感覚で食べられます。ビールのおつまみにも最適。しかも、両手一杯くらいの量で100円と安いのも魅力です。


(お茶の新芽を揚げた天ぷら)

この店には抹茶入りのコロッケもあります。クリーミーな食感と抹茶の苦味が調和してなかなかイケる味。これも1個100円。抹茶コロッケは宇治橋商店街の「スーパーナツカ」、肉屋の「はりよし」でも販売しています。


(抹茶コロッケ)

抹茶豆腐を作っているのは、宇治橋商店街の細い路地を入ったところにある「松井商店」。きなこと黒蜜がついていて、スイーツとしても頂けます。


(抹茶豆腐)

遠くから来られたお客様にこんな抹茶ものを食べさせてあげたら、「さすが宇治!」と喜んでいただけること間違いなしです。

全国有名盆踊大会

2010-08-31 | イベント
宇治の夏の3大イベントは、宇治川の鵜飼い、8月10日の花火大会、そして全国有名盆踊り大会。花火大会のすぐ後に行われるためか認知度がいまいちですが、今年も18日に開催されました。
当日は午後5時半に阿波踊りチームが宇治神社御旅所から宇治橋通り商店街を踊り歩いて塔の島に向かいます。


(商店街を踊り歩く阿波踊り連)

その塔の島では6時30分から9時頃まで、特設舞台において全国各地の盆踊りが演じられます。今年は群馬県の八木節、岐阜県の郡上踊り、福岡県の炭鉱節、大阪府の河内音頭など15組が参加し、それぞれがお揃いのゆかたや衣装で地方色豊かな踊りを披露しました。



もともとは宇治市に別格本山がある「生長の家」が開催していたものを、数年前から宇治市観光協会と宇治商工会議所が主催して実施されるようになりました。今年で55回。花火大会が今年50回記念でしたから、それよりも古いわけです。
全国の盆踊りが一度に見られる機会はそんなにないでしょう。夏のフィナーレのイベントとして、来年はぜひ見に行ってください。