宇治日和

宇治や城陽にお住まいの方、そしてこれから住まれるお客様のために、ユニティがレアな宇治の情報をお伝えします。

宇治のパワースポット

2010-10-12 | 穴場
最近、パワースポットがよく話題になります。「スピリチュアルなエネルギーを感じる場所」という意味のようですが、宇治にもそれらしい場所がいくつかあります。
一つは、宇治川右岸にある興聖寺(こうしょうじ)。紅葉の名所として有名ですが、血天井のあるお寺としても知られています。
本堂はもともと伏見城にあった建物を移築したもので、廊下は二条城でも有名な「鶯張り」。歩くとキュッキュッと鳴ることで侵入者を防ぐという武家屋敷ならではの仕組みです。


(伏見城から移築された本堂)

その廊下の天井に血の手形と足形が残っています。今は風化して見にくくなったため、チョークで囲んで明示してあります。なぜ、天井に血の手形や足形が残っているのでしょう?


(血の手形。左下向きに指の跡)

秀吉の死後、当時の伏見城城主・徳川家康は城を鳥居元忠の手勢1800人に任せて上杉征伐に出発。その留守を石田三成率いる4万の西軍が攻め、全ての兵が討ち死しました。
西軍は伏見城をそのまま放置し、引き返してくる家康を迎え撃つために出発。2ヵ月後、関ヶ原の戦いが終わってようやく死体の処理が行われたため、血は床板に染み込んで手形や足形、顔形などがはっきり残ったそうです。


(血の足形。風化して見にくいですが右向きに指の跡)

その死者を供養するため、いくつかのお寺が血染めの床板を預かり、足で踏まないように天井に再利用したというのが血天井の由来。興聖寺のほか京都市内の4寺院にも同様の天井があるそうです。
もう一つの宇治のパワースポットは、橋姫神社。ここには恐い伝説が残っています。その昔、夫の浮気に嫉妬した女が、貴船大明神に丑の刻参りをして「憎い女をとり殺したいので、生きながら鬼にして欲しい」と願ったところ、「姿を変えて21日間、宇治川に浸かればよい」とのご神宣を得ました。


(県通りにある橋姫神社)

女は髪を松ヤニで固めて五つの角を作り、顔や体を赤く塗って、頭には鉄輪をかぶり、松明を口にくわえて、深夜の都大路を疾走して宇治川に身を浸しました。21日後に鬼となった女は、念願どおり夫と浮気相手を殺した…という恐ろしい話が『平家物語』に「宇治の橋姫」として残っているそうです。
現在は縁切りのご利益がある神社として、知る人ぞ知るスポットになっています。

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