



荒ぶるさくら。五月が妊娠してるの知ってるのにドラマーには知らせず駆け落ち上等っ! ヤッベ。今週分のラストのすみれのぶっちゃけまくりと、前回拒否られたのとほぼ同じ詰め方をより尖鋭化して繰り返してしまう辺りもかなりのカオスだ。普通の朝ドラヒロインなら仕事パートで学習してプライベートも丸く納める段のはずなんだろうけどね。どっちも極端な事になったのは会社の生地トラブルや五十八の具合等を同時に片すのに手一杯で、さくら周りの解決段を順序立って組み立てるのが上手くゆかなかったんじゃないかな? 生地トラブルも栄輔が五十八に頼まれ、潔に諭され何やかんやで折れて手を差し伸べていてすみれがわかってないという点は処理されず。厳しい指摘にさくらのことしょうか? と応えてちぐはぐな事になっていたし、何ともはや。書き手が混乱すると人物も混乱するもんだ。演者もこの段はキツかったろうな。一方、五月が浄化されてゆく週でもあった。五月は心理的な飢えはジャズ喫茶周りで満たされているから物理的な部分をすみれの家で満たされていて、意外と欲張りな人物であるが基本的に礼儀正しくさほど前に出てこないのでそんなに批判されることはなかった。ある意味美味しいポジだ。喫茶のママに拾われたり、栄輔に拾われたり、すみれに拾われたり、とクールキャラなのに人たらしという要領のいい野良猫のような立ち回りだった。一連の騒動は結局この五月の存在から、『さくらがフラれる』ことで終息することになるが根本的には解決していないんじゃないか? という疑念は少し残り、実際さくらが社会人になると再燃することになる。さくら、再び。ヤツは懲りてなかったのだ・・・。