ユーモア特集が検閲にかかり、谷は逮捕された。常子は面会に行こうとしたが五反田に引き留められた。今後の広告への影響を案ずる五反田は雑誌の回収を急ぐ判断をした。「対応できるよう、回収しておいた方が賢明だ」常子達は雑誌の回収に取り掛かった。
君子と青柳商店の縁側に座り、再びの店の繁盛を期待する滝子。しかし、清と打ち合わせに行っていた隈井が先に戻るとどうも様子がおかしい。工場の設計についてはっきり言おうとしない隈井。滝子は納得しなかった。常子が帰宅すると玄関の上がり口辺りに美子が正座して待っていた。「何してるの?」戸惑う常子。美子は清が帰ったら報せるように滝子に言い付けられていた。そこへ清が帰ってくると「お婆ちゃまっ!」即、報せる忠実な美子。
「無かったことにするよ」巣鴨の宿舎は予算難と資材難の為に極端に狭い間取りに複数名を押し込める設計だった。青柳の看板でできない仕事だと滝子は突っぱねた。「いい加減にして下さいっ!」清はこれまで通りにはいかないと、訴える清。「認めないよ」頑なな滝子。清は黙ったまま退室していった。
君子と隈井は一人で長身を折り畳むようにして座り込んでいる清の元へ様子を見にきた。女将に隠し事をできなかったと謝る隈井を清はおかげで滝子に秘密を作らなくてよかったと許したが「お母さんは、私を跡取りとして認めてくれることは一生ないのかな」と力無く、漏らしていた。その時、滝子は常子が見守る中、一人、人気の無くなった青柳商店を見回していた。翌朝、「清、お前に任せるよ」一転した滝子。「必ず、店は守りますから」応える清に滝子は無理に笑顔を作り、その場を離れ、続いた君子が滝子の二の腕に手を添えて支えた。
出版社では「名誉の負傷だよ」谷が殴られて戻ってきた。常子の企画は全て削除となった。すぐには手を付けられないが遅れて作業に加わる常子だった。
・・・清と五反田は戦後まで生き残ってほしいね。
君子と青柳商店の縁側に座り、再びの店の繁盛を期待する滝子。しかし、清と打ち合わせに行っていた隈井が先に戻るとどうも様子がおかしい。工場の設計についてはっきり言おうとしない隈井。滝子は納得しなかった。常子が帰宅すると玄関の上がり口辺りに美子が正座して待っていた。「何してるの?」戸惑う常子。美子は清が帰ったら報せるように滝子に言い付けられていた。そこへ清が帰ってくると「お婆ちゃまっ!」即、報せる忠実な美子。
「無かったことにするよ」巣鴨の宿舎は予算難と資材難の為に極端に狭い間取りに複数名を押し込める設計だった。青柳の看板でできない仕事だと滝子は突っぱねた。「いい加減にして下さいっ!」清はこれまで通りにはいかないと、訴える清。「認めないよ」頑なな滝子。清は黙ったまま退室していった。
君子と隈井は一人で長身を折り畳むようにして座り込んでいる清の元へ様子を見にきた。女将に隠し事をできなかったと謝る隈井を清はおかげで滝子に秘密を作らなくてよかったと許したが「お母さんは、私を跡取りとして認めてくれることは一生ないのかな」と力無く、漏らしていた。その時、滝子は常子が見守る中、一人、人気の無くなった青柳商店を見回していた。翌朝、「清、お前に任せるよ」一転した滝子。「必ず、店は守りますから」応える清に滝子は無理に笑顔を作り、その場を離れ、続いた君子が滝子の二の腕に手を添えて支えた。
出版社では「名誉の負傷だよ」谷が殴られて戻ってきた。常子の企画は全て削除となった。すぐには手を付けられないが遅れて作業に加わる常子だった。
・・・清と五反田は戦後まで生き残ってほしいね。