滝子に今月分の支払いを済ませた常子はすき焼き用の肉をたっぷり買って森田屋に帰っててた。常子は皆で食べるつもりだったが、まつは肉は常子が稼いだ初めての給金で買った肉だとして「ウチのもんが食べる道理はないよっ」と遠慮し、常子達は小橋家だけで二階の部屋ですき焼きを食べることになった。食事の前、常子は君子達に立ち消えになっていた家訓の『月に一度のお出掛け』の復活を提案し、これはすんなりと認められ、それから「竹蔵さん、常子が初めてもらった給金です」君子は給料袋を霊前に供え手を合わせていた。
「頂きます!」いよいよすき焼きを平らげにかかる小橋家の女達。「んん~っ!」肉、頬張り過ぎの常子。「ん~ふっ、ああぁ~っ」悩ましげになる鞠子。「おいひぃっ」肉を噛み千切る美子。娘達を見て目を細める君子。一階ではまつ以外の森田屋の人々がすき焼きの匂いをおかずに御飯を掻き込んでいた。後日、就職の御礼がしたいと、常子に招かれ、東堂が森田屋を訪ねてきた。東堂は返礼にハムレットの一節をその場で熱演し始め、一同は困惑。「女学校に行くの、不安になってきた」要約すると『生きてると世知辛い』といった芝居の怪演を見せつけられ、来年女学校に上がる美子は圧倒されるのだった。
一年後、デパートのレストランに『お出掛け』で来た常子達。鞠子は見事大学に合格し、女学校に進学した美子は劇的に成長して一見別人のようにすら見える程になっていた。要領がよく鉄郎に似ている等、結構際どい例えをされる美子は美味しそうに回鍋肉、もとい、お子様ランチをムシャムシャ食べ、君子からもらった苺の残りの一粒を常子と鞠子が譲り合っているのを見ると「これで丸く収まるでしょ?」と自分の分に続いてヒョイと口に入れて食べてしまうのだった。
・・・美子がデカくなった。
「頂きます!」いよいよすき焼きを平らげにかかる小橋家の女達。「んん~っ!」肉、頬張り過ぎの常子。「ん~ふっ、ああぁ~っ」悩ましげになる鞠子。「おいひぃっ」肉を噛み千切る美子。娘達を見て目を細める君子。一階ではまつ以外の森田屋の人々がすき焼きの匂いをおかずに御飯を掻き込んでいた。後日、就職の御礼がしたいと、常子に招かれ、東堂が森田屋を訪ねてきた。東堂は返礼にハムレットの一節をその場で熱演し始め、一同は困惑。「女学校に行くの、不安になってきた」要約すると『生きてると世知辛い』といった芝居の怪演を見せつけられ、来年女学校に上がる美子は圧倒されるのだった。
一年後、デパートのレストランに『お出掛け』で来た常子達。鞠子は見事大学に合格し、女学校に進学した美子は劇的に成長して一見別人のようにすら見える程になっていた。要領がよく鉄郎に似ている等、結構際どい例えをされる美子は美味しそうに回鍋肉、もとい、お子様ランチをムシャムシャ食べ、君子からもらった苺の残りの一粒を常子と鞠子が譲り合っているのを見ると「これで丸く収まるでしょ?」と自分の分に続いてヒョイと口に入れて食べてしまうのだった。
・・・美子がデカくなった。