じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

ミニ ツーリング

2021-05-04 16:15:09 | 日々の雑感
いや、往復130キロていどなのでツーリングというのもナニなんですが、一応今は御法度と言われる県境を超えたのでそう言う事にしたいと思います。

行き先は、数日前にテレビで見た山形県は寒河江市の慈恩寺であります。

昼飯に、山形県は寒河江地方名物の「冷たい鳥そば」を食べる予定なので慈恩寺を見てからそばを食うか、食ってから見るかと悩みつつ、どっちでも良いようにと家を出たのは9時半でありました。

自分の読みでは多少混んでも1時間半まではかからないと思ったのでこの時間の出発だったんですが、家から裏道を走り国道48号に出た途端、山形方面へは渋滞でありました。

ええっ?山形県は他県者の受け入れに厳しいって噂なのに宮城県民が行列して行って大丈夫なの?と驚いたんですが、これは5キロ先の野菜売り場と定義山への分岐までが混んでいると思いさらなる裏道へ迂回であります。

これで5分くらい遅れ、ガソリンを入れてトイレに寄って10分ほど遅れて慈恩寺到着は11時10分でありました。

慈恩寺は奈良時代に聖武天皇の勅令によって開かれたと伝えられる古刹、となってますが、国の重要文化財である本堂をはじめ、山門やお堂や塔は江戸時代に再建されたものであります。
なので一番古い本堂で築400年ほどのものであります。

で、自分は古刹を訪れた際に歴史の目安とするのが境内の樹木の太さなんですが、やっぱし一番太い杉で概ね樹齢300年と見たので一度樹木も含め消失した歴史があるのだろうと、勝手に思って見た次第であります。

しかし、それだと寺に残っている仏像が平安や鎌倉時代のものである事と辻褄が合わなくなるんですが、まっ、いいでしょう。

で、慈恩寺は何度か名前が変わっているんですが、宗派も時代によって変わったようで、法相宗から天台や真言が入り混じり、戦後は慈恩宗となっている、とパンフレットに書かれています。

で、寺には国の重要文化財指定の仏像が31もあるのだが、それらは藤原氏の力で京都の仏師の作である、とパンフレットに書かれています。

京都の名刹にも負けない大きな山門

金剛力士像 阿

国の重要文化財 本堂 内部の拝観料700円

本堂の一部 風雪で色褪せて

慈恩寺は今までも山形県の古刹として名を馳せてはいましたが、平泉の毛越寺や中尊寺のように取り上げられることは無かった地味な存在でありました。

で、慈恩寺の名前は知っていても、それは寺よりもずっと有名になっている「慈恩寺そば」から、という場合も多いわけです。

かくいう自分も何度も慈恩寺の近くでそばを食べているのに寺に立ち寄ったことは一度も無かったのであります。

で、この度何故行きたくなったのかというと、数日前にテレビで慈恩寺のあれこれを放送したからなのであります。

それは、慈恩寺テラスという名称の観光施設が五月一日にオープンしたニュースだったんですが、それに合わせて普段は一般公開していない慈恩寺の重要文化財の仏像などを公開する、というものだったわけです。

私ゃそのニュースで慈恩寺の歴史が奈良時代まで遡ることを知り魂消るとともに特別展示期間中に訪れなければ、と思い馳せ参じた次第であります。

江戸時代 築300年物の御堂

薬師如来を挟んで日光・月光菩薩(有料)

いや、どこでも当たり前なんですが重要文化財の仏像は撮影禁止でしてこっそり遠くから射止めるしか手はないわけであります。

で、慈恩寺で一番魅力的だったのは十二神将像でありますが、当然撮影不可であります。

なんと申しましょうか、仏像は専門外であまり興味もないんですが、寺の山門で睨みを利かす金剛力士や十二神将などの力強いのは大好きであります。

三重塔 鎌倉時代の弥勒菩薩を特別公開

山形らしい、と言ったら失礼なのか?
これ程の物が、はっきり言って捨ててあったわけであります。
いや、捨て置いたわけでは無いのでありましょうが、今は特別公開と言って有料で拝観させている薬師三尊の薬師如来を見ると過去の参拝者が撫ぜた跡が光っているわけであります。

そして、きっと京都や平泉の寺のようには金が無いのでありましょう。
長い年月風雪に晒された建物は色褪せ、朽ちてゆく物の哀れさえ感じますが、過去の栄華などは想像し難い物でありました。

あれです、私ゃ賽銭は出さないケチなんですが慈恩寺にはお布施させていただきたくなりまして、こっそりと気持ちを置かせて頂きました。
頑張れ慈恩寺、京都に負けるな、なんちゃって。

いや、慈恩寺は古刹であり本物の名刹でありました。
私ゃGWが終わって落ち着いたらまた行って境内に流れる悠久の時を静かに、じっくり感じたいと思った次第であります。

慈恩寺テラスのカフェの「冷たい鳥そば」

あれです、私ゃ日本各地で蕎麦を食っているわけですが一点でこの店、という評価で無く、平均点で県別と言ったら絶対に山形が日本一だと思っています。

天ざるとか板蕎麦とか、更科だとか寒晒し、なんて言っているうちはそばのシロートであります、なんちゃって。

いや、この時期は山菜やおろし蕎麦も美味いんですが寒河江に限って言えば「冷たい鳥蕎麦」にトドメを刺すと思うわけです・・・が、まっ、好きずきですけどね。

で、ほんとーは目当ての店もあるんですがGWの真っ盛りの昼飯時・・・無理だな、と言うことで慈恩寺に五月一日に開業した観光施設の店で食すことにしたわけであります。

で、結果から先に申し述べますと、やっぱし山形の蕎麦でありまして、どこで食べても98点以上であります。
いや、マイナス2点は味では無く、不慣れなせいか供される迄がやたら遅いのが欠点といえるわけです。

と、いうことで、走った距離と時間的には短かったんですが満足度は高いものでありました。

いや、慈恩寺は混んでましたぜ。
で、諸施設入り口で住所氏名電話を書かされるんで宮城県民は追い返されるかと思ったら豈図らんや、歓迎とは行きませんが普通に入れてもらえました。

いやぁ〜楽しかった、と。

今日の収支
ガソリン 3リットル 423円
拝観料 900円
鳥蕎麦 700円
胡麻ゆべし 650円
缶コーヒー 100円

    合計 2773円


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日の 戯言 | トップ | 今夜の戯言 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の雑感」カテゴリの最新記事