じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

文字って なんだかなぁ~

2013-09-07 13:20:14 | 思想信条仏教宗教
自分も文字を綴るのが好きなんで駄文を垂れ流しては顰蹙をかっているわけだけれども・・・自分の文章を誤解された時とか、人様の文章の真意を読み取れていない時なんか、文字とか言葉の限界と言うのか・・・要するに、分かり合う事の限界だね・・・それを強く感じるわけです。

この所ずーっと「禅」に関わる本を沢山読んで来たんだけれども、そもそも、学校じゃ習わない言葉が沢山出て来るし、そして、それの注釈なんかがあるわけでもなく、文脈やらから推測して分かったような気になるしか無いわけなんだけれども・・・はたして、それで著者の意図する所へ踏み込めているのかドーか? 多分、核心があるとすれば、そこへの入り口へも辿り着いていない程度の解釈になっているんだろうなぁ~と、なんとなく思うわけです。

で、集中して鈴木大拙ばかりを乱読しているわけですが、もう既に20冊近くを読み終えているのに、読めば読む程深みにはまると言いますか、分かったと思った事柄は次の本ではまた疑問に変わっちまうと言う・・・まっ、なんぼ「知」を蓄えても「悟」は得られないよ、と、大拙も宣っているんで、本を読むだけ無駄なのかもしれませんけど・・・しかし、本は「知」の塊だと思うんだけれども、それが無駄他と言われると、達磨になるしか無いんですけれどもね・・・しかも、大拙先生は知を否定しながら恐ろしい量の本を著して居られるわけで・・・しかも、自分から言葉が持つ曖昧さを一生懸命説いているんですけれども。

こんな事を書いていました・・・「門を叩け さらば開かれん」と聖書にあるけれども、この言葉の「叩け」の意味を大抵の人は解さない、と、宣って居られます。

叩くと言うのは、トントン・・・こんちわぁ~とか、頼もぉ~・・・と、言った感覚の事では無いのだ、と。
この叩くは、精神的な事であって、存在を組成する肉体的・精神的・知的・道徳的の一切をもって自我を創造の門に叩き付ける事である・・・と、書かれているわけです。

なるほど、これは聖書の話しなんで叩くのは教会の門かなんかで、迷い事とか、相談事が有ったら教会に来なさい・・・ナントカしましょう・・・的な事なのかとおっさんなんかは思っていたわけですが、そんな次元の話しでは無く、もっと深い所の・・・大拙の表現では「不可思議」の領域の事なんだそうであります。

さて、ここからであります・・・出ましたよ・・・不可思議ですよ・・・思議が不可なんですから、考えの及ばぬ所の次元・・・意識や知恵でもって表現できる事件ではない、と、言うのは薄々感じるわけです、が、具体的な感覚としてはそれこそ「不可思議」であります。

「宇宙的無意識」の観念はなんとなく抽象的すぎるひびきがあるが、人間の宗教的諸直覚はこの形而上学的仮説に傾き、それによって多くの重要な問題が解明されるのである。・・・禅と日本文化と言う本の一節なんですけれども・・・分かりますか? そもそも、宇宙的無意識ってナンですか? と、おっさん程度のボンクラ頭ではなっちまうわけです。

しかし、無意識の定義さえも定かに持ち得ない凡夫に、宇宙的無意識と言われましてもねぇ~・・・と、言うのがおっさんの本音なんですけれども。

しかも、無意識に宇宙的、と敢えてつけていると言う事は、宇宙的に何か特別な意味があるんだろうと言う事は察するんですが・・・無意識の上に乗っかる宇宙が意味する所は・・・分からん、と、言う事で、行き詰まっちまうわけであります。

で、禅だのナンだのと言うのに踏み込もうとすると、日常の娑婆では使わない言葉や表現、そして感覚的なモノが山ほど出て来るわけです。

と、言う事で、凡夫には悟りは遠いと言いますか、無いんだろうと思うわけですが・・・しかし、これだけ見事に面倒臭くてややこしくて、しかも、挙げ句の果てには凡夫には悟れないよ、と、冷たく突き放されちまうと・・・ホントかよ? お前等、宇宙的無意識だの霊的な存在だの、文字にしたって意味不明な物を平気で分かったように宣うけれども・・・ホントは、自分等も分かってないんじゃないのかぁ~? と、言う事になるわけですが。

その昔・・・心理学の初歩の教室でこんな話しをされました・・・心が病んでいるんですが、と、言う話しから、ンじゃぁ、治してやるから君の心をここに出して見なさい・・・と。

このセンセーは禅を知っていたんでありましょうね・・・今ならその場で大笑いして、心を提示するんですけれども。

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