いや、飛行機で行けばすぐなんですけど・・・しかも、安く無い飛行機を選べばあっという間にサッサと行けるんですけど、ナンダかなぁ~若い頃より随分遠くなったなぁ~と感じた今回で有りまた。
で、買える日の夜・・・格安なんで深夜便であります。
通称レッドアイフライト、ナンて呼ばれる深夜発の便で大抵は早朝に到着する便であります。
航空業界の事情は良く知りませんが着陸料や駐機料の安い時間帯に飛ばしてナニするんでありましょう。
まっ、そんな事も無くは無いんですけど、遠く感じたのは時間では無く、なんと申しましょうか「縁」って奴なんであります。
フィリピンには家族とも言える間柄の人が沢山居たんですけれども、やっぱしなんぼ近しくなっても所詮は血も違えば地も違う訳でして、自分がフィリピンを離れた時から疎遠と言いますか、まっ、遠くの親戚より近くの他人、ナンて事を日本の地でも言う訳で、遠くなって行ったんであります。
今回は親類縁者の全く居ない街で過ごした訳です。
なので常に独りでありました。
飲み屋に行って知り合う娘などと昼飯を食べに行ったりと言うアレはナニですが、一時の関わりでして、言ってみれば暇つぶしの相手であります。
・・・また来てね・・・あぁ、またすぐ来るよ・・・と言う会話は嘘では無いけれどもお互い本気にしていない戯れ事であります。
こんな会話をしていると、あぁ、フィリピンとの縁も薄くなったなぁ~と思うのであります。
なんと申しましょうか、通りすがりのForeignerだな、と思うんであります。
いいえ、外国人と言う意味でForeignerを言うのでは無く、そのままの通りに「よそ者」になったな、と思うのであります。
飲み屋での話であります。
相手をしてくれた女性は27歳・・・ビキニバーの踊り子をやっていられる年ではありません。
なので、なんと言いますか、担当する幾つかのテーブルの面倒と会計係とでも言いますか、まっ、ナンであれ基本的には事務職の女性であり、制服を着て居た訳です。
で、独りで飲んでいると「可愛い娘が沢山居るんだから隣に呼んであげて」なんて踊り子の売り込みに来た訳であります。
この店のシステムは、客が飲むビールは200円程度なんですが女性を呼んで奢るレディースドリンクは600円程に跳ね上がる訳であります。
ちなみに、260ペソのレディースドリンクの取り分は、娘が100ペソで店が160ペソであります。
そしてそれが彼女らの収入なのであります。
まっ、出勤すれば貰える日当もありますが、それは僅かに200ペソ程度と低賃金なんであります。
なので踊り子達はレディースドリンク欲しさにあの手この手で売り込みに来る訳であります。
そんな状態の中で自分は若すぎる踊り子に興味も無く・・・いや、隣に座らせたとしても10代の若い娘では会話にならないんであります。
なので制服の彼女・・・Novieに一杯奢るから少し話をしないか、と誘った訳であります。
で、1本が2本、2本が3本と呑むうちに酔ったまでありましょうか、身の上話が始まったのであります。
アレです、彼女はビサヤ語が出来ると、言いますか、自分が居た街にも住んでいた事が有り話が弾んだのであります。
いや、それはそれはローカルで店に居たフィリピン人の誰もが入って来られない話題だったのであります。
彼女の身の上話はフィリピーナには在り来たりでして、20年前ならジャピーノ・・・日本人がフィリピーナに子供を産ませて逃げ、残された子供の話なんですけれども、彼女の年代だとコピーノ・・・コリアンが捨てて行った子供を持つ母でありました。
3年一緒に暮らした、と言うんでフィリピンで事業でもやったんでありましょうか?
暮らし向きは良かったようで、その頃の写真は羽振りの良いモノでありました。
しかし、突然国に帰ったまま戻らなくなり、始めの頃はサポートがあったんでけれども今は途切れつつ有りここで働いているのだ・・・と、まぁ、バーの娘100人に聞くと75人は似た様な境遇なので珍しくは無い訳であります。
で、4本が5本になった頃、彼女が酔っぱらったのを見計らってホテルに来ないかと誘った訳であります。
すると彼女はビサヤ語で「ロロ、イカウ プエデ ナカ ソクソク?」と言うのであります。
まっ、敢えて訳しませんけど、ご想像ください・・・遠回しな断りであります。
いや、固よりこれは単なる遊びと言いますか、決まり文句みたいなもんでして、誘わないと失礼、ナンであります・・・いや、これホントです。
で、まぁ、Novieとは店で別れ、ホテルに戻って帰り支度をしただけの夜なんですが、ナンダかこんなさっぱりしたフィリピンの夜って初めてだな、と、思ったのでありました。
Novieが言いました・・・イカウ カヌサ カ バリック? と。
私は言いました・・・アンボット ラン、と。
Novieが いつ戻って来る? と言い、自分は 分からない、と答えた訳です。
で、Novieが携帯の番号を紙ナプキンに書いて書いて渡しました。
と、まぁ、只それだけの事なんですけれどもね。
以前の自分なら確実にもう一歩踏み込んでいた筈なんですけれども、なんの約束も嘘も言わずに店を出たと言う・・・当たり前かな?
フィリピンは遠くなりました。
俺もいよいよロロでありますかねぇ・・・ロロって爺さんってことであります。
いや、取り留めも無い話で申し訳ない、であります。
おやすみなさい、と
で、買える日の夜・・・格安なんで深夜便であります。
通称レッドアイフライト、ナンて呼ばれる深夜発の便で大抵は早朝に到着する便であります。
航空業界の事情は良く知りませんが着陸料や駐機料の安い時間帯に飛ばしてナニするんでありましょう。
まっ、そんな事も無くは無いんですけど、遠く感じたのは時間では無く、なんと申しましょうか「縁」って奴なんであります。
フィリピンには家族とも言える間柄の人が沢山居たんですけれども、やっぱしなんぼ近しくなっても所詮は血も違えば地も違う訳でして、自分がフィリピンを離れた時から疎遠と言いますか、まっ、遠くの親戚より近くの他人、ナンて事を日本の地でも言う訳で、遠くなって行ったんであります。
今回は親類縁者の全く居ない街で過ごした訳です。
なので常に独りでありました。
飲み屋に行って知り合う娘などと昼飯を食べに行ったりと言うアレはナニですが、一時の関わりでして、言ってみれば暇つぶしの相手であります。
・・・また来てね・・・あぁ、またすぐ来るよ・・・と言う会話は嘘では無いけれどもお互い本気にしていない戯れ事であります。
こんな会話をしていると、あぁ、フィリピンとの縁も薄くなったなぁ~と思うのであります。
なんと申しましょうか、通りすがりのForeignerだな、と思うんであります。
いいえ、外国人と言う意味でForeignerを言うのでは無く、そのままの通りに「よそ者」になったな、と思うのであります。
飲み屋での話であります。
相手をしてくれた女性は27歳・・・ビキニバーの踊り子をやっていられる年ではありません。
なので、なんと言いますか、担当する幾つかのテーブルの面倒と会計係とでも言いますか、まっ、ナンであれ基本的には事務職の女性であり、制服を着て居た訳です。
で、独りで飲んでいると「可愛い娘が沢山居るんだから隣に呼んであげて」なんて踊り子の売り込みに来た訳であります。
この店のシステムは、客が飲むビールは200円程度なんですが女性を呼んで奢るレディースドリンクは600円程に跳ね上がる訳であります。
ちなみに、260ペソのレディースドリンクの取り分は、娘が100ペソで店が160ペソであります。
そしてそれが彼女らの収入なのであります。
まっ、出勤すれば貰える日当もありますが、それは僅かに200ペソ程度と低賃金なんであります。
なので踊り子達はレディースドリンク欲しさにあの手この手で売り込みに来る訳であります。
そんな状態の中で自分は若すぎる踊り子に興味も無く・・・いや、隣に座らせたとしても10代の若い娘では会話にならないんであります。
なので制服の彼女・・・Novieに一杯奢るから少し話をしないか、と誘った訳であります。
で、1本が2本、2本が3本と呑むうちに酔ったまでありましょうか、身の上話が始まったのであります。
アレです、彼女はビサヤ語が出来ると、言いますか、自分が居た街にも住んでいた事が有り話が弾んだのであります。
いや、それはそれはローカルで店に居たフィリピン人の誰もが入って来られない話題だったのであります。
彼女の身の上話はフィリピーナには在り来たりでして、20年前ならジャピーノ・・・日本人がフィリピーナに子供を産ませて逃げ、残された子供の話なんですけれども、彼女の年代だとコピーノ・・・コリアンが捨てて行った子供を持つ母でありました。
3年一緒に暮らした、と言うんでフィリピンで事業でもやったんでありましょうか?
暮らし向きは良かったようで、その頃の写真は羽振りの良いモノでありました。
しかし、突然国に帰ったまま戻らなくなり、始めの頃はサポートがあったんでけれども今は途切れつつ有りここで働いているのだ・・・と、まぁ、バーの娘100人に聞くと75人は似た様な境遇なので珍しくは無い訳であります。
で、4本が5本になった頃、彼女が酔っぱらったのを見計らってホテルに来ないかと誘った訳であります。
すると彼女はビサヤ語で「ロロ、イカウ プエデ ナカ ソクソク?」と言うのであります。
まっ、敢えて訳しませんけど、ご想像ください・・・遠回しな断りであります。
いや、固よりこれは単なる遊びと言いますか、決まり文句みたいなもんでして、誘わないと失礼、ナンであります・・・いや、これホントです。
で、まぁ、Novieとは店で別れ、ホテルに戻って帰り支度をしただけの夜なんですが、ナンダかこんなさっぱりしたフィリピンの夜って初めてだな、と、思ったのでありました。
Novieが言いました・・・イカウ カヌサ カ バリック? と。
私は言いました・・・アンボット ラン、と。
Novieが いつ戻って来る? と言い、自分は 分からない、と答えた訳です。
で、Novieが携帯の番号を紙ナプキンに書いて書いて渡しました。
と、まぁ、只それだけの事なんですけれどもね。
以前の自分なら確実にもう一歩踏み込んでいた筈なんですけれども、なんの約束も嘘も言わずに店を出たと言う・・・当たり前かな?
フィリピンは遠くなりました。
俺もいよいよロロでありますかねぇ・・・ロロって爺さんってことであります。
いや、取り留めも無い話で申し訳ない、であります。
おやすみなさい、と