じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

おそらく たぶん きっと

2013-08-17 15:55:53 | 日記的雑談
解脱 脱皮 悟り 覚醒・・・なんと 申しましようか おっさんは 悟っちまいました

とうとう わかっちまいました 明らかにしてしまいました 真理ですね

真理を捉まえちまいました 皆様にも教えてあげたい とても明確で明快で なんて事無い悟り いやぁ~ ホントに なんて事無い 悟りは脚下に有り でした

で、まず、言葉の不確かさを知らないと悟りは捉まえられません

言葉で、ああだから こうなるとか そう言ったら こうでしょ と言うのが頭から離れないうちはさとりは遠いと言いますか 無縁です

悟り は 直感である 理屈ではない そこであります

言葉を弄して理解するとか 理屈を立てて解明するとか それをやっている間は悟りとは縁遠い です

ところで 悟る必要が有るのか というのも 人それぞれな訳で 別に悟らなくても良い人はそれで良いのです

おっさんは 煩悩から開放され 健やかで居たかったために 悩みの元 煩悩を滅したいと思う一心で 悟り まっ、言葉ではなんでも良いです 穏やかで健やかな心 そんなモノを得たいとの思いから それには悟る必要が有るんだろう と 漠然と思い込み 悟り と言うのを追い求めていたわけであります

で、本日 たぶん 恐らく コレが悟りではないかと言う事が掴めたわけで 心は晴やか 爽やかであります

悟りは とごにあるか 知りたいですか? 自分の中にある!!! そう言う人も居るだろうし 悟りは 2GBのSDカードの中にある と言っても間違いではないのです

まっ、 悟りは そろいら中に転がっているんですけれども 認められないんですね

認められなくなる理由は 言葉であります 言葉を弄してしまうと 必ず んじゃぁ と言うのが 言葉の中から出て来まして だから 見えなくなっちまいます 見えたり 捉まえたりできるものなんです 悟りと言うのは

考え方の柱と言いますか 悟り のコツは 考えない事 この一点であると おっさんは悟ったわけであります

んじゃぁ 総ては成り行きなのか そんな事でこの世の中を生きて行けるのか? とか思う人は それでも良いんです そう言う人は おっさんの言う悟り とは縁遠いと言いますか 対極と言える程 アッチ側に住まわれていると思うんで たぶん そう言う言葉でくる人は 悟りなんて 無いと思っているでしょう 

悟る と 穏やかになります 動じなくなります なんでも良くなります

自分の周りの事 ぜんぶ引っ括めて 悟っちまうわけで どーだっていいじゃねぇか そんな事は と なるわけです

そう言う意味では おっさんは 大分以前に どーだっていいじゃねぇかそんなことは を座右の銘にしたと言うところで 悟りに近い感覚は 見えていた と 思うわけです

悟り おっさんの 悟りですけれども すべてから開放されて 自由になる と言う事でありまして 拘りは無い と言う事です

なので 言葉を弄して あれこれと評したり 論じたりは 悟りには無いのでありまして だから 美味い物を食えば 美味いと言い 拙いものを喰えば 不味い と言うのであります

悟った人はなんでも喰える そう言うのは おっさんの悟りでは有りません

たぶん 人それぞれの悟りって 感覚が違うのかもしれませんね おっさん 一人きりの悟り でありましょう

だから 怒りたい事が有れば怒るし 泣きたい時には 泣くし 腹がへったら飯を食うし

腹がへったら飯を食い ウンコがしたければウンコをする これが悟りであります

そして それがおっさんの禅であります 言葉にすると誤解されるんでアレなんですが おっさんの悟りは 拘りからの逃げ 囚われる心の開放 気にしない事 考えない事 事実を事実として認め受け入れる事 

なんだそれ そんな事はとっくに分かっている と 言う人は 悟っているんですね

で、言葉で言うとダメになると言いつつ・・・分かっているのに 悟りの姿は見えているのに誤解していると思う貴方様へ

心頭滅却すれば 火も亦涼し ではダメなんです

心頭滅却すれば 火 自ずから涼し であります

この違いが分かるかなぁ~? わかんネェだろうなぁ~?


コメント (2)
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閑古鳥 後編

2013-08-17 14:00:01 | 盗作童話

雌ギツネが それではおんちゃん 写真が仕上がった頃にまた伺いますんで と 言って 日傘なんぞをさして しゃなりしゃなりと尻など振って出て行った と

それを見送っていたおんちゃんは ああ そにしても腹が減った 目の前が暗くなる サントワマミィ~ と 言って倒れ込んだ と

そん時 ドタっと言う音を聞いた雌ギツネが 何事だべぇ と 心配して戻って来て おんちゃんを抱き起こした と

あれまぁ おんちゃん 具合悪いのけぇ? なんだか ずいぶんと冷たいみたいだし と 言って 雌ギツネは 家の中さ上がって 急いで布団ば敷いた と

おんちゃん 写真屋のおんちゃん ここさ寝てくれろ 今 気付の薬りば採って来っかんね 辛抱してまっていてくれろ と 言って雌ギツネは立ち上がった と

布団に寝せらって なんぼか気持ちの戻ったおんちゃんは 雌ギツネに言った と

いやいや病ではねぇのっす 夕べもまんま食わねで 今朝もまんま食わねで そんでもって暑いもんだで霍乱したのっす まんま喰えば治るんすが 食うまんまが無ぇのでがす と 

おれまぁ~ 米も豆も無いんでがすかぁ~? それなら私が米を持って来ましょう 暫くの辛抱でやんすよ おんちゃん と 言って 雌ギツネは駆け出したと

それから半時ばかりして雌ギツネは おっきな袋に米だの魚だのば入れて戻って来た と

おんちゃん おんちゃん 今直ぐにまんま炊くし 魚焼くからね しっかりしててけさいんよ と 言って 雌ギツネは豆々しく炊事した と

おんちゃんは まめに働く 心優しい雌ギツネに なんだか 今までに思ったことの無い なんだか ぽわぁ~んとした気持ちになったんだ と

ほどなくして雌ギツネが おんちゃん 支度できたんだども 起きて喰われるすか? そっちゃ持って行くすか? と 聞いた と

なんとまぁ 雌ギツネのくせに 細やかな心だことなやぁ~ おら 人間の女子(おなご)でこげに良く出来た娘は見たことも無ぇ なんとしたもんだが 畜生とはこげに優しいものなんだべか? と 感心していた と

ほれほれ おんちゃん 起きられんなら こっちゃ来てまんま食わいん さぁ さぁ と 促された と

おんちゃん まんま喰いながら涙が流れて止まんなくて 鼻水垂らしながら ずるずるって まんま喰った と

うんまいなぁ~ こんな美味いまんま喰ったのは ずーっと昔に母ちゃんがこしゃえたまんま喰った時以来だぁ~ と 言って 泣き泣き喰った と

まんず良かったない おんちゃんが元気になってもらわねぇと 私のお見合い写真が出来なくなってしまうから~と言って 雌ギツネは笑った と

おんちゃんは 雌ギツネの話しば聞いて なんともおかしな事を言うもんだな 狐に見合いも有んめぃ と 思ったんだが そーかぁ んでは特別めんこく仕上げっからね と 言った と

雌ギツネは 土瓶から熱い湯を汲んで急須に入れながら おんちゃんはこげな山の中でなして写真屋ばやっているのっす? ここだらお客さんも無かんべ と 思うんだども と 言った と

ああ おんちゃんは人間があんまし好きで無くて 人間とは相性が良く無ぇで 上手く付き合って行けねぇんもんで 気が付いたらこげな山の中で写真屋をやっていたんだね と 雌ギツネに語った と

したらば雌ギツネは おんちゃんは嫁はいないのがす? 未だ一人身なのすか? と 尋ねた と

なんとやぁ~ 人間の女子など話しもした事が無ぇし それよりも何よりも こげな甲斐性の無ぇ家さ誰が嫁になど来っかよぉ~ と 頓狂な声で言った と

んだのすかぁ~ おんちゃん独り身なのすかぁ~・・・したらば あの あのよぉ~ おらとこ嫁にしてくんねぇべか?

おら おんちゃんと同じく山奥で暮らしているもんだで あんまし賑やかしい男衆はダメなんでござりす おんちゃんみたいに物静かな男衆が何処かに居ねぇべかなぁ~ と 探しておったのす どーでやんすか? と 手に持った湯飲み茶碗ば見つめながら もじもじと 語った と

あいや そげな事ば急に言われても と 口ごもりながら言いつつ 頭の隅では これは雌ギツネだもんな おらとこ騙してなにするつもりだべ? とって喰うんなら こげな美味いまんま喰わせなくても良かんべに・・・ははぁ~ん 太らせてから喰うのだかぁ? と アレコレ考えた と

そんな事を察したのか おんちゃんの気持ちの中は雌ギツネには見えていたんだか こう言った と

おんちゃん おんちゃんは 不思議な写真機で覗いて おらが雌ギツネだとは知っていたんでござりすぺ? んだすぺ? 

おらは おんちゃんがおらどこ雌ギツネだと知っても知らん顔して写真に撮ってくれたのが嬉しかったのす 

んで おらが支度したまんまば美味そうに喰ってくれたのも嬉しかったのす 

おら 飯ば喰ってるおんちゃんの穏やかな気持ちが好きになってしまったのす どーか おらとこ おんちゃんの嫁にしてくれろ と 吸い込まれそうな真っ黒い瞳でしっかとおんちゃんば見て きっとして言った と

おんちゃんは思った と

んだなぁ 人間よりもまめな雌ギツネと所帯持つのも悪くねぇかもなぁ~ どっち道 おら 人間が好かねぇのだから 雌ギツネの女房がお似合いかもしんねぇなぁ~ と 思った と

うん うん 分かった おめの言う事は十分承知した だども 一つだけ おらにも頼みが有る これさけ聞いてくれれば おら おめと夫婦になるのに異存は無ぇ 

あのな おらと一緒の時には絶対に尻尾を見せねぇでもらいてぇんだ ずーっと人間の姿で居て欲しいんだども それは 守れっかい? と 尋ねた と

すると雌ギツネは 分かりした おら おんちゃんの前では絶対に尻尾ば出さねぇと約束するす きっと人間の娘のままで居ると約束するす と 言って 雌ギツネはおんちゃんの手をぎゅっと握った と

おんちゃん おんちゃん おら雌ギツネだで 村の衆ば呼ばって祝言と言うわけにはいかねぇんで 今夜 おんちゃんと二人でそげな事の真似事ばしてぇと思うだけんども どーだべか? と 雌ギツネは聞いた と

んで おんちゃんは その前に おめばなんと呼ばれば良ぃっけな? もしも名前が無ぇんだらば おコン つうのはどーだんべ? と 言った と

すると雌ギツネは おコンで良がす おコンは良い名前でやんす 嬉しいでやんす と 言って おっさんの首っ玉に縋り付いた と

あ これ おめ まだ祝言も挙げてねぇんだから そったにくっついたりしてはアレだべ と 言いながらも おんちゃんは 雌ギツネの胸元から立ち上がるほのかに甘い香りに鼻の穴くすぐられて まんざらでもなかった と

したらばおんちゃん 今夜は二人切りだども ささやかな祝言を挙げるっつう事で おら 支度すっからね おんちゃんは ゆっくり休んでいてけさいん と 言って おコンはまた豆々しく動き出した と

その夜はおコンの手料理が並べられ そして お酒も用意されて おコンと おんちゃんは ささやかだけんども 楽しく過ごした と

おんちゃん おんちゃん と おコンが小さな声で呼びかけて・・・これから床に入るんだども おら 未だおぼこでやんす なにとぞ宜しくお願いします と 言った と

あいやぁ~ そげな事ば言われても おらもその道は まだナニだもんで まず こちらこそ よろしくお願いするもんだす と 言った と

おんちゃんの煎餅布団はいつの間にか緞子の布団になって 行灯の火を落とし 二人して床に入った と


翌朝 麓の村で騒ぎになっていた と

なんだか 山の写真屋さんの方で やたらと大声で鳴く鳥が居る と

写真屋の屋根に留って カンコ カンコ カンコ と 麓の村でも煩く聞こえる程の大声で鳴く鳥がいたと 騒ぎになった と

んで 村の駐在が 写真屋さんはなじょしたべ 様子見てみなくちゃなんねぇな と てくてくと山道ば登って行った と

写真屋さんの戸口に立つと駐在さんは あれ? カンコ カンコ と鳴いていた鳥が静かになった なじょしたもんだ? と 思ったけれども 写真屋さぁ~ん 駐在だげっとも なんともしてねぇすかぁ~? 居たったのすかぁ~ と 呼びかけた 

しかし なぁ~んにも返事も無ぇで そん時 また あの鳥が カンコ カンコ と鳴きながら現れて 屋根の煙窓から家の中に入って行って 一段と大声で カンコ カンコ と鳴いて騒いだ と

駐在さんも なんだか様子が尋常ではないと思い 閉まっていた戸をこじ開けて中に入った と

したらば 写真屋のおんちゃんが 二つ並べられた椅子に座って にっこり笑ってこと切れていたんだ と

なんして一人で椅子に座って こんだに にっこり笑ってるって 何か良い夢でも見たまま逝ったんだがなぁ~ 冷たいがら 暫く立っているもんだな と 駐在さんは思った と

暫くして 街から色んな役人がやって来て アレコレ調べたっけ おんちゃんが亡くなった原因は 中毒であった と

医者様の言う事にゃ おんちゃんはあんまし腹がへって道端のぺんぺん草など喰ったんだが そん時に 毒キノコだの なんだりかんだり 皆食っちまったんだ と

で おんちゃんの写真機には乾板が残っていたんで街の写真屋さんがそれを現像したんだ と

したらば 乾板には 花嫁衣装を着ためんこい娘と おんちゃんが映っていたんだ と さ



ふぅ~ 落とし所は 夏の世のミステリー風にしたかったわけですが 未熟ですなぁ!!!











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